インドネシア語の「接辞」完全ガイド・接辞一覧:初心者向けに基本を徹底解説!

インドネシア語の「接辞」完全ガイド・接辞一覧:初心者向けに基本を徹底解説!

こんにちは!インドネシア語の勉強、楽しんでいますか?😊

少しずつ単語を覚えてきて、「インドネシア語、面白いかも!」となっているところです!

ただ最近……
「あれ?辞書で覚えた単語と、テキストや会話で出てくる単語の形が違う…?」
「なんだか単語が長くなってる気がする…どういう意味なんだろう?」
みたいなことが多くて……

そうなんです!インドネシア語って、単語の形がコロコロ変わることがありますよね。特に初心者の方がつまずきやすいポイントかもしれません。でも、安心してください!その変化には、ちゃんとした理由があるんですよ。

その秘密のカギを握るのが、今回のテーマである「接辞(せつじ)」です。

この接辞のルールを理解すると、インドネシア語学習が一気に楽になります!

  1. 語彙力が爆発的にアップ! 🚀
    一つの基語を覚えてしまえば、接辞との組み合わせで、たくさんの関連単語をまとめて覚えられるようになります。「あれもこれも覚えないと…」という負担が軽くなり、効率的に語彙を増やせます。少ない基語から、たくさんの言葉が生まれるなんて、まるで魔法みたいですよね!✨
  2. 文の構造が理解しやすくなる! 👓
    接辞は単語の働き(品詞)を変えることもあるので、文の中でその単語がどんな役割をしているのかが分かりやすくなります。「誰が」「何をした」のか、文全体の意味がよりクリアに見えてくるんです。インドネシア語文法の骨組みが見えやすくなるイメージです。

つまり、接辞インドネシア語文法を理解し、スムーズに読み書き、会話するための基本中の基本であり、強力な味方になってくれる存在なんですよ。

目次

「接辞」ってなに? インドネシア語文法のキホン

「接辞」…なんだか難しそうな言葉に聞こえますか? 大丈夫、まったく心配いりません!

簡単に言うと、接辞は、単語にくっつく「飾り」のようなもの。
インドネシア語には、たくさんの「基語(きご)」
、つまり基本となる単語があります。この基語の前や後ろ、時には両方に「飾り=接辞」がくっつくことで、新しい意味が加わったり、単語の種類(例えば「動詞」が「名詞」になるなど)が変わったりするんです。

基語(元の単語) + 接辞(飾り) = 意味や働きが変わった新しい単語

これがインドネシア語単語が変化する基本的な仕組みです。まるで、着せ替え人形のお洋服を変えるみたいですよね!

ちょっとイメージしてみよう!接辞がくっつくって、どんな感じ?

例えば、「教える」「学ぶ」の元になる ajar という基語があります。これは「教え」のような意味を持つ基本の単語(語幹)です。この ajar に接辞がつくと…

  • belajar (学ぶ) ← ber- という「飾り(接辞)」が前についた形
  • mengajar (教える) ← me- という「飾り(接辞)」が前についた形 (※ちょっと形が変わるルールもありますが、今は「何かがくっつく」イメージでOK!)

どうでしょう? 元の ajar という基語に ber- や me- という「飾り」がくっついて、意味が変わっているのが分かりますか? これが接辞の働きです。

最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、パターンが分かってくると、パズルのようで面白くなってきますよ!

この記事で「接辞」のモヤモヤを解消!

この記事では、インドネシア語接辞について、初心者の方にも分かりやすく、基本から丁寧に解説していきます。

「なんだか難しそう…」と感じていた接辞の全体像が掴めれば、「なるほど、そういうことだったのか!」とスッキリするはずです。そして、これからのインドネシア語学習が、もっと楽しく、もっとスムーズに進むようになりますよ。

タイプ別に解説!インドネシア語の主な接辞たち

インドネシア語の単語が変化する大きな要因、それが「接辞(せつじ)」です。難しそう…と感じるかもしれませんが、ルールが分かれば大丈夫!むしろ、接辞を理解すると、知らない単語の意味を推測できたり、表現の幅がぐっと広がったりして、インドネシア語の学習がもっと面白くなりますよ♪

インドネシア語の接辞は、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

  1. 接頭辞 (Prefiks): 単語の「前」につくタイプ。
  2. 接尾辞 (Sufiks): 単語の「後ろ」につくタイプ。
  3. 共接辞 (Konfiks): 単語の「前後」に同時につくタイプ。

それぞれのタイプについて、特に重要でよく使われる代表的な接辞を、例文と一緒に見ていきましょう!

1. 接頭辞 (Prefiks): 単語の前について意味をプラス!

まずは、単語の前について意味を加える「接頭辞」から。基本の5つをご紹介します。

me- / meN- : 能動態の「〜する」を作る基本選手

インドネシア語の動詞で一番よく見かけるかもしれないのが、この me- です。主に動詞の基語(元の単語)について、「〜する」という能動態の動詞を作ります。

  • 基本的な意味・役割: 能動態の動詞を作る(〜する)。
  • 例文:
    • 基語: baca (読む) → membaca (〜を読む)
      • Saya membaca buku. (私は本を読みます。)
    • 基語: tulis (書く) → menulis (〜を書く)
      • Dia menulis surat. (彼は手紙を書きます。)
  • 補足: me- は、後ろに続く基語の最初の文字によって、mem-men-meng-meny- のように形が変わることがあります。最初は少し戸惑うかもしれませんが、パターンがあるので徐々に慣れていきましょう!

ber- : 「〜を持つ」「〜を着る」「〜をする(自動詞)」など多彩な働き者

ber- も非常によく使われる接頭辞です。名詞や形容詞、動詞などについて、様々な意味を加えます。

  • 基本的な意味・役割:
    • 「〜を持つ」: nama (名前) → bernama (〜という名前を持つ)
    • 「〜を着る/使う」: sepeda (自転車) → bersepeda (自転車に乗る)
    • 「〜をする(自動詞)」: jalan (道、歩く) → berjalan (歩く)
  • 例文:
    • Anak itu bernama Budi. (その子の名前はブディです。)
    • Kami bersepeda ke taman. (私たちは公園へサイクリングします。)
    • Dia berjalan kaki ke sekolah. (彼は学校へ歩いて行きます。)
  • 補足: ber- がつくと、「〜という状態にある」というニュアンスを持つことが多いです。基本的には目的語を取らない「自動詞」を作ります。

ter- : 受動態、最上級、偶然/意図せず… 多機能な実力派

ter- も複数の意味を持つ便利な接頭辞です。文脈によって意味が変わるので、少し注意が必要ですが、使いこなせると表現力がアップします!

  • 基本的な意味・役割:
    • 受動態(〜されている状態): buka (開く) → terbuka (開いている、開けられている)
    • 最上級(最も〜): cantik (きれいな) → tercantik (最もきれいな)
    • 偶然/意図せず(〜してしまう): tidur (寝る) → tertidur (寝てしまう、寝入る)
  • 例文:
    • Pintu itu terbuka. (そのドアは開いています。)
    • Dia wanita tercantik di desa ini. (彼女はこの村で一番きれいな女性です。)
    • Saya tertidur di sofa. (私はソファで寝てしまいました。)
  • 補足: 形容詞につくと「最上級」の意味になることが多いです。動詞につくと「受動態の状態」や「偶然/意図せず」の意味になることが多いですが、文脈で判断しましょう。

di- : シンプルに受動態「〜される」を作る

di- は主に他動詞の基語について、「〜される」という受動態の意味を作ります。シンプルで分かりやすい接頭辞です。

  • 基本的な意味・役割: 受動態を作る(〜される)。
  • 例文:
    • 基語: baca (読む) → dibaca (〜に読まれる)
      • Buku itu dibaca oleh Adi. (その本はアディに読まれました。)
    • 基語: makan (食べる) → dimakan (〜に食べられる)
      • Nasi goreng ini sudah dimakan. (このナシゴレンはもう食べられました。)
  • 補足: me- がついた能動態の文(例:Adi membaca buku itu.)とセットで覚えると理解しやすいです。

pe- : 「〜する人」や「〜する道具」を表す名詞を作る

動詞や形容詞の基語について、「〜する人(行為者)」や「〜するための道具」といった意味の名詞を作ります。

  • 基本的な意味・役割: 行為者や道具を表す名詞を作る。
  • 例文:
    • 基語: tulis (書く) → penulis (作家、書く人)
    • 基語: jual (売る) → penjual (販売員、売る人)
    • 基語: gambar (描く) → penggaris (定規 ※描く道具)
  • 補足: me- と同様に、後ろに続く基語の最初の文字によって、pem-pen-peng-peny- のように形が変わることがあります。

2. 接尾辞 (Sufiks): 単語の後ろについて変化させる!

次に、単語の後ろにつく「接尾辞」を見ていきましょう。代表的なものを3つ紹介します。

-kan : 他動詞化したり、使役(〜させる)の意味を加えたり

-kan は主に動詞や形容詞について、他動詞(目的語を必要とする動詞)にしたり、「〜させる」という使役の意味を加えたりします。

  • 基本的な意味・役割:
    • 他動詞化: dengar (聞く) → dengarkan (〜を聴く)
    • 使役(〜させる): duduk (座る) → dudukkan (〜を座らせる)
    • 形容詞から動詞へ: bersih (きれいな) → bersihkan (〜をきれいにする)
  • 例文:
    • Tolong dengarkan lagu ini. (どうかこの歌を聴いてください。)
    • Ibu mendudukkan anaknya di kursi. (お母さんは子供を椅子に座らせました。)
    • Saya mau bersihkan kamar. (私は部屋をきれいにしたいです。)
  • 補足: me- と一緒に使われることも非常に多いです(例: mendengarkanmembersihkan)。この形は後述の「共接辞」の項目でも触れますね。

-i : 他動詞化、反復、場所への働きかけなど

-i も -kan と同様に他動詞を作る働きがありますが、少しニュアンスが異なります。「〜に対して働きかける」「繰り返し〜する」「場所に〜する」といった意味合いを持つことが多いです。

  • 基本的な意味・役割:
    • 他動詞化(対象への働きかけ): dekat (近い) → dekati (〜に近づく)
    • 他動詞化(反復): pukul (殴る) → memukuli (〜を何度も殴る)
    • 他動詞化(場所に): masuk (入る) → memasuki (〜に入る)
    • 感情を引き起こす: sakit (痛い、病気) → menyakiti (〜を傷つける)
  • 例文:
    • Jangan dekati anjing itu. (その犬に近づかないでください。)
    • Dia menyakiti hati saya. (彼は私の心を傷つけました。)
  • 補足: -i も me- と一緒に使われることが多いです(例: mendekatimenyakiti)。

-an : 名詞化の万能選手!結果、物、場所など

-an は動詞や形容詞などについて、様々な種類の「名詞」を作ります。とても便利な接尾辞です。

  • 基本的な意味・役割: 名詞化する。
    • 行為の結果・対象: makan (食べる) → makanan (食べ物)
    • 行為の結果・対象: minum (飲む) → minuman (飲み物)
    • 場所: parkir (駐車する) → parkiran (駐車場)
    • 集合的なもの: sayur (野菜) → sayur-sayuran (野菜類)
  • 例文:
    • Makanan Indonesia enak sekali. (インドネシア料理はとても美味しいです。)
    • Saya suka minuman dingin. (私は冷たい飲み物が好きです。)
    • Di mana parkiran mobil? (駐車場はどこですか?)
  • 補足: 作られる名詞の意味は「〜されたもの」「〜すること」「〜するもの」「〜の場所」など、基語によって様々です。文脈で判断しましょう。

3. 共接辞 (Konfiks): 単語の前後を挟み撃ち!

最後に、単語の「前」と「後ろ」に同時について意味を形成する「共接辞」です。これは「接頭辞」と「接尾辞」がセットになって働くイメージですね。

ちょっと補足:
me-kan や me-i については、「共接辞」として紹介されることも多いですが、厳密には「接頭辞 me-」と「接尾辞 -kan / -i」がそれぞれ機能を持って組み合わさった形、と考えるのが言語学的にはより正確です。ただ、インドネシア語を学ぶ上では「me- + 基語 + -kan/-i」のようにセットで一つの働き(主に他動詞を作る)をしていると捉えると分かりやすいかもしれませんね!

ここでは、よく使われる共接辞を5つ見ていきましょう。

me-kan / me-i : 他動詞を作るゴールデンコンビ!

すでに出てきた me- と -kan / -i が組み合わさった形です。インドネシア語の他動詞の多くがこの形をとります。

  • 基本的な意味・役割: 他動詞を作る(〜を〜する、〜に〜する)。
  • 例文:
    • me-kanjelas (明確な) → menjelaskan (〜を説明する)
      • Guru menjelaskan pelajaran. (先生は授業を説明します。)
    • me-kanmasuk (入る) → memasukkan (〜を入れる)
      • Dia memasukkan kunci ke dalam tas. (彼/彼女は鍵をカバンに入れました。)
    • me-itanda tangan (署名) → menandatangani (〜に署名する)
      • Presiden menandatangani dokumen itu. (大統領はその書類に署名しました。)
    • me-isuka (好き) → menyukai (〜を好む)
      • Saya menyukai musik klasik. (私はクラシック音楽が好きです。)
  • 補足: -kan は「何かを〜させる、〜にする」、-i は「何かに(対して)〜する」というニュアンスの違いがあることが多いですが、まずはセットで「他動詞を作る」と覚えるのがおすすめです。

ke-an : 状態や抽象名詞、ちょっと困った状況も?

ke-an は名詞や形容詞、動詞などについて、様々な意味の名詞や状態を表します。

  • 基本的な意味・役割:
    • 名詞化(状態、抽象名詞): baik (良い) → kebaikan (良さ、親切)
    • 名詞化(〜がある場所): besar (大きい) → Kedutaan Besar (大使館 ※besar自体は「大きい」)
    • 過度(〜すぎる): besar (大きい) → kebesaran (大きすぎる) ※主に衣服など
    • 受動/被害(〜にあう): hujan (雨) → kehujanan (雨に降られる)
  • 例文:
    • Terima kasih atas kebaikan Anda. (あなたのご親切に感謝します。)
    • Baju ini kebesaran untuk saya. (この服は私には大きすぎます。)
    • Kami kehujanan di jalan. (私たちは道で雨に降られました。)
  • 補足: ポジティブな意味(良さ、美しさなど)も、ネガティブな意味(〜すぎる、〜にあう)も作るので、文脈が大切です。「大使館」のように特定の単語になる場合もあります。

pe-an : 行為やプロセス、場所を表す名詞に

pe-an は主に動詞の基語について、「〜すること(行為)」「〜するプロセス」「〜する場所」といった意味の名詞を作ります。

  • 基本的な意味・役割: 名詞化する(行為、プロセス、場所、結果)。
  • 例文:
    • 行為/プロセス: daftar (登録する) → pendaftaran (登録)
      • Pendaftaran sudah ditutup. (登録は締め切られました。)
    • 行為/プロセス: bangun (建てる) → pembangunan (建設、開発)
      • Pembangunan gedung itu berjalan lancar. (その建物の建設は順調に進んでいます。)
    • 場所: gunung (山) → pegunungan (山脈、山岳地帯)
  • 補足: pe- と同様に、基語の頭文字によって pem-anpen-anpeng-anpeny-an のように変化します。

ber-an : みんなで一緒に!散らばる様子も

ber-an は動詞の基語について、「互いに〜しあう(相互行為)」や「複数のものが〜している/散らばっている」様子を表します。

  • 基本的な意味・役割:
    • 相互行為: kenal (知る) → berkenalan (知り合う)
    • 複数/散らばる様子: lari (走る) → berlarian (あちこち走り回る)
    • 複数/散らばる様子: terbang (飛ぶ) → berterbangan (飛び交う)
  • 例文:
    • Mari kita berkenalan! (さあ、知り合いになりましょう!)
    • Anak-anak berlarian di taman. (子供たちが公園で走り回っています。)
    • Daun-daun kering berterbangan di udara. (枯れ葉が空中に舞っています。)
  • 補足: 複数形を表す単語(例: anak-anak 子供たち)や、主語が複数であることが多いです。

主要な接辞一覧:復習に役立てよう!

今回は、インドネシア語の主な接辞をタイプ別に紹介しました。たくさんの種類があって驚いたかもしれませんが、まずは今回紹介したようなよく使われる接辞(特に me-ber-ter-di-pe--kan-i-anke-anpe-an など) の基本的な意味と使い方から、少しずつ覚えていくのがおすすめです。

ここで紹介した接辞を一覧表にまとめましたので、復習に役立ててくださいね!

スクロールできます
タイプ接辞主な意味・役割品詞変化の例 (基語 → 接辞付き)
接頭辞me-能動態を作る(動詞化)baca (読む) → membaca (読む)
ber-~を持つ、~を着る、~をする(自動詞化)nama (名前) → bernama (名前を持つ)
ter-受動態の状態、最上級、偶然buka (開く) → terbuka (開いている)
di-受動態を作るbaca (読む) → dibaca (読まれる)
pe-行為者、道具(名詞化)tulis (書く) → penulis (作家)
接尾辞-kan他動詞化、使役duduk (座る) → dudukkan (座らせる)
-i他動詞化、反復、場所への働きかけdekat (近い) → dekati (近づく)
-an結果、対象、場所(名詞化)makan (食べる) → makanan (食べ物)
共接辞me-kan他動詞を作る(※)jelas (明確な) → menjelaskan (説明する)
me-i他動詞を作る(※)tanda tangan (署名) → menandatangani (署名する)
ke-an状態、抽象名詞、過度、受動/被害(名詞化、状態変化など)baik (良い) → kebaikan (良さ)
pe-an行為、場所、結果、プロセス(名詞化)daftar (登録する) → pendaftaran (登録)
ber-an相互行為、複数/散らばっている様子lari (走る) → berlarian (あちこち走り回る)

※ me-kan と me-i は、接頭辞 me- と接尾辞 -kan / -i が組み合わさった形ですが、学習上セットで扱われることが多いです。

接辞が分かると、単語の意味がぐっと理解しやすくなります。辞書を引くときも、基語(元の単語)が何なのかを意識してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。焦らず、楽しみながら接辞の世界を探検していきましょう!

接辞を効率よくマスターするには?学習のヒント5選

インドネシア語の接辞、「種類が多くて覚えるのが大変…」「単語の変化についていけない!」と感じていませんか? 大丈夫、その気持ち、すごくよく分かります! たしかに、たくさんの接辞を丸暗記しようとすると、心が折れそうになりますよね。

でも、安心してください。ちょっとしたコツさえ掴めば、接辞の学習はずっと楽に、そして面白くなりますよ! ここでは、インドネシア語初心者のあなたが接辞と上手に付き合っていくための、具体的な勉強法覚え方のヒントを5つご紹介します。

1. 分解して理解!「基語の意味 + 接辞の機能」で考えよう

接辞付きの単語を、一つの長い呪文のように丸暗記しようとしていませんか? 実は、もっと効率的な覚え方があります。それは、単語を「基語(元の意味を持つ部分、語幹)」と「接辞(機能やニュアンスを加える部分)」に分解して理解することです。

例えば、”membaca” (読む) という単語。これは、

  • baca (読む) という基語(語幹)に、
  • 「〜する」という能動態の動作を表す接頭辞 me-

がくっついた形です。

このように、「基語の意味」と「接辞が持つ機能」を分けて考える癖をつけると、知らない単語に出会ったときも「あ、この基語は知ってる!接辞はこれだから、たぶんこういう意味かな?」と推測できるようになります。まるでパズルを解くみたいで、単語の意味が理解できたときの喜びは格別ですよ! 丸暗記から解放されて、語彙力がぐんとアップする学習法です。

2. 辞書は最強の味方!語幹から派生語を探してみよう

接辞の学習を進める上で、辞書はあなたの最強の味方になってくれます。特におすすめなのが、「基語(語幹)」を引くと、そこから派生した接辞付きの単語(派生語)が一覧で載っているタイプの辞書です。

例えば、ajar (教える、学ぶ) という基語を調べると、

  • belajar (学ぶ) – ber- + ajar
  • mengajar (教える) – me- + ajar
  • pelajar (学生) – pe- + ajar
  • pelajaran (学科、レッスン) – pe-an + ajar

といった単語が一緒に載っていて、「なるほど、この基語からこんなにたくさんの単語が生まれるんだ!」と視覚的に理解できます。紙の辞書でも電子辞書でも、オンライン辞書でも構いません。自分に合ったものを見つけて、基語から派生語へと知識を広げていく楽しさをぜひ体験してみてください。

3. 例文で感覚をつかむ!生きた言葉に触れよう

単語帳とにらめっこするだけでなく、例文にたくさん触れることも非常に効果的な勉強法です。「この接辞が付くと、実際にどんな風に使われるんだろう?」という疑問は、生きた例文の中で解決するのが一番!

教科書や参考書はもちろん、好きなインドネシアの歌の歌詞、簡単なニュース記事、現地の人のブログやSNSなど、興味のある素材から例文を探してみましょう。

例えば、makan (食べる) という基語に接尾辞 -an が付いた makanan (食べ物) という単語。

  • Saya suka makanan Indonesia. (私はインドネシアの食べ物が好きです。)

のように、実際の文章の中で単語が使われているのを見ることで、意味やニュアンスがより深く理解でき、記憶にも定着しやすくなります。「こういう場面で使うんだ!」という発見があると、学習がもっと楽しくなりますよ。

4. まずは「よく使う組み合わせ」から!基本を大切に

インドネシア語にはたくさんの接辞がありますが、最初から全てを完璧に覚えようとする必要はありません。まずは、日常会話や基本的な文章でよく使われる接辞の組み合わせから少しずつマスターしていきましょう。

初心者の方がまず押さえておきたいのは、例えば以下のような基本パターンです。

  • me- + 動詞の基語: 「〜する」という能動態を作る(例: membaca 読む, menulis 書く)
  • ber- + 動詞/名詞の基語: 「〜を持っている」「〜をする」状態を表す(例: bekerja 働く, bermain 遊ぶ)
  • di- + 動詞の基語: 「〜される」という受動態を作る(例: dibaca 読まれる, dimakan 食べられる)
  • -an をつけて名詞化: (例: makan → makanan 食べ物, minum → minuman 飲み物)

これらの基本的な接辞の働きを理解するだけでも、インドネシア語の文法構造がぐっと見えやすくなります。焦らず、一つひとつ着実にステップアップしていきましょう。基本を押さえれば、応用も効きやすくなりますよ!

5. 間違いを恐れず使ってみる!アウトプットで定着させよう

覚えた接辞や単語は、実際に使ってみることで記憶にしっかりと定着します。インプット(覚えること)だけでなく、アウトプット(使うこと)も意識した学習法を取り入れましょう。

「間違えたらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、大丈夫! 間違いは、あなたが一生懸命学んでいる証拠です。むしろ、間違えることで「あ、ここはこうじゃなかったんだ」と強く印象に残り、正しい使い方を覚えるきっかけになります。

インドネシア語のレッスンで先生と話してみる、オンラインで言語交換パートナーを見つける、SNSで簡単なインドネシア語の文章を投稿してみるなど、どんな小さなことでも構いません。勇気を出して、覚えた言葉を使ってみてください。その一歩が、あなたのインドネシア語をさらに上達させるはずです。

まとめ:インドネシア語の接辞を理解して、表現力をアップさせよう!

さて、今回はインドネシア語学習のキーポイントとなる「接辞」について、基本的な役割や種類、そして具体的な使い方を見てきました。少し複雑に感じたかもしれませんが、ここまで読み進めてくださったあなたは、もう接辞マスターへの第一歩を踏み出していますよ!

この記事で学んだ大切なポイントを、もう一度おさらいしましょう。

  • 接辞はインドネシア語の単語作りにとっても重要!:基語(元の単語)に付くことで、品詞を変えたり、意味を加えたりする魔法のような働きがありましたね。
  • 主な接辞の種類と役割:単語の前につく「接頭辞」、後ろにつく「接尾辞」、そして前後両方につく「共接辞」。それぞれが持つニュアンスや文法的な役割を理解することが大切です。

インドネシア語文法の中でも、この「接辞」を理解できるようになると、どんないいことがあるのでしょうか?

それは、あなたの語彙力表現力格段にアップすることです!知らない単語に出会っても、接辞の知識があれば「あ、これはあの接辞がついているから、こういう意味かな?」と推測できるようになります。まるでパズルのピースがはまるように、単語と単語のつながりが見えてきて、覚えられる単語数がぐんと増えるんです。そして、自分で文を作るときも、より豊かで自然な表現ができるようになります。学習効果を実感できる瞬間ですね!

もちろん、最初はたくさんのルールがあって、「覚えるのが大変…」と感じるかもしれません。特にインドネシア語学習を始めたばかりの頃は、つまずきやすいポイントでもあります。でも、大丈夫!焦らず、ひとつひとつのパターンに慣れていくうちに、だんだんその規則性が見えてきて、「なるほど、面白い!」と感じられるようになるはずです。

接辞の世界は奥が深いですが、基本を押さえれば、あなたのインドネシア語学習はもっとスムーズに、もっと楽しくなります。今回学んだことを土台にして、ぜひ実際の会話や文章の中で意識してみてくださいね。

あなたのインドネシア語学習が、これからも実り多いものになるよう、心から応援しています!

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ジョグジャ先生

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最後に

ジョグジャ先生

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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インドネシア語の「接辞」完全ガイド・接辞一覧:初心者向けに基本を徹底解説!

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