
インドネシア語を学んでいると、日常会話で本当によく耳にする基本動詞があります。それが、今回ご紹介する pergi (プルギ)です。
この pergi、一言でいうと「行く」という意味。シンプルですが、インドネシア語のコミュニケーションで欠かせない、とっても重要な単語なんです。



「ふむふむ、『行く』か。英語の “go” みたいな感じかな?」
「でも、具体的にどんな時に使うのが自然なんだろう?」
「似たような意味の単語って、他にもあるのかな?」
この記事では、
pergiの基本的な意味と大切なニュアンス- 正しい発音(読み方)と日本人学習者が注意したいポイント
- 文法的な使い方(品詞や変化)
pergiと相性の良い言葉(コロケーション)- 具体的なシーンをイメージできる例文
- 理解度をチェックできるクイズ
など、インドネシア語の基本動詞である pergi について、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。



読み終わる頃には、「pergi のこと、もうバッチリ!」って自信を持って言えるようになっているはずです。さあ、一緒に pergi の世界を探検しに行きましょう!






「pergi」の基本的な意味と大切なニュアンス
インドネシア語を学び始めるとすぐに出会う基本動詞の一つが、この「pergi(プルギ)」です。日常会話での登場頻度が非常に高いので、まずはその基本的な意味とニュアンスをしっかり掴んでおきましょう!
「pergi」の基本的な意味:「行く」「去る」「出かける」
まず、「pergi」の基本的な意味は、日本語の「行く」「去る」「出かける」に相当します。ある場所から別の場所へ移動する際に使われる、非常に便利な動詞です。
- 行く: ある目的地へ向かう動作。
- 去る: 今いる場所から離れる動作。
- 出かける: 家など、普段いる場所から外へ向かう動作。
これらの意味合いを、文脈に応じて使い分けていくイメージを持つと良いでしょう。
「pergi」が持つニュアンス:話し手から「離れていく」イメージ
「pergi」を使う上で特に大切なのが、そのニュアンスです。
「pergi」は、単に場所を移動するという事実だけでなく、「今いる場所(特に話し手が基準となる場所)から離れていく」 という方向性のイメージが強い動詞なんです。
例えば、友達との会話で「私、もう行くね」と言う時、これはその場から自分が離れることを意味しますよね。このように、話し手の視点から見て、どこかへ向かっていく、あるいはその場を離れるという状況で「pergi」がナチュラルに使われます。
英語の「go」との違い:「leave」のニュアンスも含まれる
英語を学習されている方は、「pergi」は英語の「go」に似ていると感じるかもしれません。確かに「行く」という意味では「go」にとても近いのですが、完全にイコールというわけではありません。
先ほど説明した「今いる場所から離れる」というニュアンスがあるため、「pergi」は時として英語の「leave(去る、出発する)」に近い意味合いで使われることもあります。
- go: (目的地へ)行く
- leave: (今いる場所を)去る、出発する
pergi: 「go」のように目的地へ「行く」意味も、「leave」のように今いる場所から「去る」「出かける」意味も持つ。



このように、「pergi」は「go」よりも少し広い範囲の「離れていく移動」を表すことがある、と覚えておくと理解が深まります。
こんな場面で使ってみよう!具体的なシチュエーション例



では、具体的にどんなシチュエーションで「pergi」が使われるのか、簡単な例文を見ていきましょう。
- 学校へ行く
- Saya pergi ke sekolah setiap pagi.
(私は毎朝学校へ行きます。) - -> 目的地(学校)へ向かう、基本的な「行く」の用法です。
- Saya pergi ke sekolah setiap pagi.
- 会社へ行く
- Ayah pergi ke kantor naik motor.
(父はバイクで会社へ行きます。) - -> こちらも目的地(会社)へ向かう「行く」ですね。
- Ayah pergi ke kantor naik motor.
- 旅行へ行く / 出かける
- Kami akan pergi ke Jepang minggu depan.
(私たちは来週日本へ行きます。) - -> 旅行などでどこかへ「出かける」「行く」場合にも使います。
- Kami akan pergi ke Jepang minggu depan.
- その場を去る
- Maaf, saya harus pergi sekarang.
(すみません、私はもう行かなければなりません / 失礼します。) - -> 会話の途中やパーティーなどで、その場から「去る」ことを伝える場面。この場合は「leave」のニュアンスに近いですね。
- Maaf, saya harus pergi sekarang.
「pergi」の発音:カタカナ表記と注意点
インドネシア語の単語は、アルファベット通りに読めば比較的発音しやすいものが多いですが、「pergi」には日本人学習者が少し注意したいポイントがいくつかあります。ここでしっかりコツを掴んで、自信を持って「pergi」を使えるようになりましょう!
発音記号 (IPA)
専門的な表記になりますが、発音記号 (IPA) では「pergi」は /pərˈɡi/ のように表されます。ə や r の音、アクセントの位置(ˈ の記号)などが示されています。音のイメージを掴むための参考として見てみてくださいね。
カタカナでの発音表記(目安)
日本語のカタカナで pergi の 発音 に最も近いものを表記すると、「プルギ」となります。
【重要】カタカナ表記はあくまで目安です!
インドネシア語には日本語にない音も含まれるため、カタカナだけで完全に再現することは難しいです。特に以下のポイントに注意して、実際の音に近い 発音 を目指しましょう。
発音のポイント:ここが難しい!
eの音に注意! – 曖昧母音「シュワー」
最初のpeのeは、日本語の「エ」とは少し違います。これは「シュワー (ə)」と呼ばれる曖昧な母音で、口をあまり大きく開けずに、軽く「ア」と「ウ」の中間のような音を出します。「ペルギ」ではなく「プルギ」のように聞こえるのはこのためです。力を抜いて、弱めに発音するのがコツですよ。rの発音は巻き舌(または弾き音)!pergiの中で一番の難関かもしれないのが、このrの発音 です。日本語の「らりるれろ」とは全く異なり、舌先を上の歯茎のあたりで軽く震わせる「巻き舌音」([r])、または舌先で歯茎を素早く弾くような「弾き音」([ɾ]) になります。- 巻き舌のコツ: 舌先に息を当ててブルブルと震わせる練習をしてみましょう。スペイン語の R の音などを参考にすると良いかもしれません。最初は難しいかもしれませんが、諦めずにチャレンジしてみてくださいね!
- どうしても巻き舌が難しい場合は、まず舌先で上の歯茎を軽くポンと弾くように「ル」と言ってみることから始めるのも良いでしょう。日本語の「ラ」行より、もっと軽やかで素早いタッチを意識してみてください。
gの発音はしっかり濁らせる!
最後のgiのgの発音 は、日本語の「ガ行」のように、しっかりと濁らせて「ギ」と発音します。難しく考えず、「ギ」とそのまま言えばOKです。
ただし、日本語の「ガ行」で文中や語尾に来た時に時々使われる「鼻濁音」(「〜んぎ」のような、鼻にかかった柔らかい音)にはなりません。常に明確な濁音 /ɡ/ で発音することを意識しましょう。(例:「学校(がっこう)」の「が」の音)
アクセントの位置
インドネシア語の単語は、多くの場合、後ろから2番目の音節に アクセント が置かれます。「pergi」は per - gi の2音節なので、ルール通り、最初の音節である「per」に アクセント がきます。
「プルギ」のように、最初の「プ」の部分を少し強く、気持ち長めに発音すると、より自然なインドネシア語らしいリズムになりますよ。
地域による発音の違い
インドネシアは非常に広い国なので、地域によって多少の訛りや発音の違いは存在します。しかし、「pergi」の基本的な 発音 に関しては、標準的なインドネシア語(Bahasa Indonesia Baku)では上記で説明した発音が一般的です。学習の初期段階では、まずはこの標準的な発音をマスターすることを目指しましょう。
ネイティブの発音を参考にしよう!
ここまで pergi の 発音 のコツを解説してきましたが、やはり一番効果的なのは、実際にネイティブスピーカーの発音を聞いて真似することです。
インドネシア語「pergi」の品詞と変化:基本から派生語まで
インドネシア語の基本的な単語「pergi」ですが、文の中でどのように使われるのか、品詞や変化についてもしっかり押さえておきましょう。特に、接頭語がついた形は日常会話でもよく登場するので要チェックです!
基本的な品詞:動詞(語幹)
「pergi」の基本的な品詞は動詞です。そして、これは「語幹(ごかん)」と呼ばれる、単語の最も基本的な形そのものです。インドネシア語の動詞には、このように語幹に接頭語や接尾語がつかない「ゼロ形」のまま文中で使われるものが多くあります。「pergi」もその代表例です。(参考: Position 7)
語幹としての「pergi」は、特別な変化をさせずにそのまま文中で使うことができます。最もシンプルな使い方は、「主語 + pergi + 場所」の形です。
例文:
- Saya pergi ke pasar.
(私は市場へ行きます。) - Dia pergi ke sekolah setiap hari.
(彼は毎日学校へ行きます。) - Kami pergi ke Jepang tahun lalu.
(私たちは去年日本へ行きました。)
このように、主語の後ろにそのまま「pergi」を置くだけで「行く」という動作を表すことができます。シンプルで分かりやすいですよね!
その他の接頭語・接尾語がついた形
「pergi」に接頭語「memper-」がついた形や、特定の接尾語がついた動詞の形は、一般的ではありません。
名詞の形としては、「kepergian」という単語があります。これは「出発」や、文脈によっては「(人の)死、逝去」という少し硬い意味で使われることがありますが、これは初級~中級レベルを超えた、やや発展的な内容になります。
まずは、基本の動詞(語幹)としての「pergi」の意味、使い方をしっかりマスターすることが大切です。
「pergi」の関連語:類義語と対義語を覚えて表現力アップ!
インドネシア語の単語を覚えるとき、似た意味を持つ言葉(類義語)や反対の意味を持つ言葉(対義語)を一緒に学ぶと、語彙力がぐんとアップし、表現の幅も広がりますよ。
ここでは、基本動詞「pergi」の代表的な類義語と対義語をご紹介します。それぞれのニュアンスの違いや使い分けをしっかり理解して、あなたのインドネシア語表現をもっと豊かにしましょう!
類義語:「berangkat」(出発する)
「pergi」と似た意味で使われる代表的な単語に「berangkat(ブランカッ)」があります。
berangkat: 出発する
「pergi」は、漠然とどこかへ「行く」という一般的な移動を表すのに対し、「berangkat」は、特定の場所(家、駅、空港、港など)から目的地へ「出発する」というニュアンスが強い言葉です。旅行や出張の出発シーン、電車やバス、飛行機などの乗り物の出発時刻などで非常によく使われます。
【使い分けのポイント】
pergi: 一般的な「行く」「去る」「出かける」。どこへ行くか、という目的地に焦点が当たりやすい。berangkat: 特定の起点からの「出発」。出発するという行為そのものや、出発時刻に焦点が当たりやすい。
【例文】
- Saya pergi ke pasar.
(私は市場へ行きます。)
-> 一般的な「行く」。 - Kereta api berangkat pukul 7 pagi.
(電車は午前7時に出発します。)
-> 駅からの「出発」。pergiを使うのは不自然。 - Kapan pesawatmu berangkat ke Bali?
(あなたのバリ行きの飛行機はいつ出発しますか?)
-> 旅行の「出発」。Kapan kamu pergi ke Bali?(いつバリへ行きますか?) とも言えるが、飛行機の出発時刻などを聞くニュアンスならberangkatがより適切。



「pergi」と「berangkat」は似ていますが、「出発」という行為や時間を強調したい場合は「berangkat」を使うと、より自然なかんじになるんですね!
対義語:「datang」(来る)と「pulang」(帰る)
次に、「pergi」(行く、去る)の反対の意味を持つ対義語を見ていきましょう。代表的なものに「datang(ダタン)」と「pulang(プーラン)」があります。どちらも非常に重要な基本動詞です。
1. datang (ダタン): 来る
「datang」は「来る」という意味で、「pergi」とは対になる基本的な動きを表します。
pergi: 話し手や基準となる場所から「離れていく」動き (Go / Leave)datang: 話し手や基準となる場所に「近づいてくる」動き (Come / Arrive)
英語の “go” と “come” の関係をイメージすると分かりやすいですね。誰かが自分の方へ来る、あるいは特定の場所に到着するという状況で使います。(参考: Position 8)
【例文】
- Teman saya akan datang ke rumah saya besok.
(私の友達が明日、私の家に来ます。)
-> 友達が話し手(私)の家へ近づいてくる。 - Dia pergi ke toko buku, tetapi saya tidak ikut. Saya menunggu dia datang kembali.
(彼は本屋へ行きましたが、私は行きませんでした。私は彼が戻って来るのを待ちます。)
-> 「行く」pergiと「来る」datangの対比。 - Presiden datang ke kota kami kemarin.
(大統領が昨日、私たちの街に来られました(到着されました)。)
-> 特定の場所への「到着」。


2. pulang (プラン): 帰る
「pulang」は「帰る」という意味です。特に、自分の家や故郷、所属する場所、元の場所へ戻るというニュアンスで使われます。(参考: Position 3)
pergi: ある場所から別の目的地へ「行く」pulang: 出発した場所や本来いるべき場所(特に家など)へ「帰る」


「pergi」は目的地へ向かう(離れていく)動きですが、「pulang」は元の場所への回帰を表します。「pergi」とセットで覚えると、一日の行動などを説明する際にとても便利ですよ。
【例文】
- Saya lelah, jadi saya mau pulang sekarang.
(疲れました、なので私は今帰りたいです。)
-> 家に帰る。 - Anak-anak pergi ke sekolah di pagi hari dan pulang di sore hari.
(子供たちは朝、学校へ行き、夕方帰ります。)
-> 学校へ「行く」pergiと、家へ「帰る」pulang。 - Setelah bekerja, dia pulang ke rumah.
(仕事の後、彼は家に帰ります。)
-> 職場から家へ「帰る」。


「datang」と「pulang」はどちらも「pergi」の対義語として重要ですが、
datang: 動作の方向性(近づいてくる)に焦点pulang: 目的地(元の場所へ戻る)に焦点
があると覚えておくと使い分けしやすいでしょう。



このように、類義語の「berangkat」や対義語の「datang」「pulang」を理解することで、「pergi」の使い方のニュアンスがより深く分かり、状況に応じた的確な表現ができるようになりますね!
「pergi」と一緒に使われる言葉(コロケーション)をマスターしよう!
インドネシア語で「行く」を意味する pergi。この基本的な動詞をスムーズに使いこなすためには、どんな言葉と一緒に使われることが多いのか、つまりコロケーション(よく使われる語の組み合わせ)を知ることがとっても大切なんです。
コロケーションを覚えると、より自然でネイティブスピーカーに近いインドネシア語表現ができるようになりますよ♪ まるで、よく使う「お決まりフレーズ」のようなものですね!
ここでは、pergi と特によく一緒に使われるパターンを、たくさんの例文と一緒に見ていきましょう。これらの組み合わせを覚えれば、あなたのインドネシア語表現がぐっと豊かになります!
1. pergi ke [場所]:「~へ行く」
まず絶対に覚えたいのが、行き先を示す「場所」と一緒に使う基本パターンです。前置詞の ke を使って、「どこへ行くのか」を表現します。これは英語の “go to [place]” と同じ感覚で使えますね。(参考: Position 4)
基本の形: pergi ke [場所を表す名詞]
- 例文:
- Saya pergi ke sekolah setiap pagi.
(私は毎朝学校へ行きます。) - Ayah pergi ke kantor naik motor.
(父はバイクで会社へ行きます。) - Keluarga kami akan pergi ke Jepang liburan musim panas nanti.
(私たちの家族は今度の夏休み、日本へ行きます。) - Dia pergi ke toko buku untuk mencari novel terbaru.
(彼は最新の小説を探しに本屋さんへ行きました。) - Yuk, kita pergi ke kafe itu! Katanya kopinya enak.
(ねえ、あのカフェへ行きましょう!コーヒーが美味しいらしいよ。)
- Saya pergi ke sekolah setiap pagi.
ke の後には、sekolah (学校)、kantor (会社、オフィス)、Jepang (日本)、toko buku (本屋)、kafe (カフェ) のような具体的な場所を表す言葉が来ます。「pergi ke」は pergi の使い方の中でも特に基本となるコロケーションなので、しっかりマスターしましょう!


2. pergi dengan [人/手段]:「~と一緒に行く」「~で行く」
次に、「誰と行くのか」や「何を使って行くのか(交通手段)」を表すパターンです。この場合は、前置詞の dengan を使います。dengan は英語の “with” (~と一緒に) や “by” (~で、手段) に似た働きをする便利な単語です。
基本の形:
pergi dengan [人を表す名詞](~と一緒に行く)pergi dengan [交通手段などを表す名詞](~で行く)
- 例文(誰と行くか):
- Saya pergi dengan teman-teman ke bioskop kemarin malam.
(私は昨夜、友達と一緒に映画館へ行きました。) - Anak-anak pergi dengan kakek nenek mereka ke kebun binatang.
(子供たちは祖父母と一緒に動物園へ行きます。) - Apakah kamu mau pergi dengan saya ke pesta ulang tahun Rina?
(リナの誕生日パーティーに私と一緒に行きませんか?)
- Saya pergi dengan teman-teman ke bioskop kemarin malam.
- 例文(交通手段):
- Dia pergi dengan mobil barunya ke luar kota.
(彼は新しい車で郊外へ行きました。) - Kami pergi dengan kereta api Shinkansen saat di Jepang.
(私たちは日本にいた時、新幹線(電車)で行きました。) - Lebih cepat pergi dengan pesawat kalau mau ke Bali dari Tokyo.
(東京からバリへ行くなら飛行機で行く方が早いです。)
- Dia pergi dengan mobil barunya ke luar kota.
「pergi dengan」を使うことで、「誰と」「何で」行くのかを具体的に伝えられます。これも非常によく使われる pergi のコロケーションです。


3. pergi untuk [目的]:「~するために行く」
「何をしに行くのか」、つまり「行く目的」を表したいときは、前置詞の untuk を使います。untuk は「~のために」という意味で、英語の “go to [do something]” や “go for [something]” に近いニュアンスです。(参考: Position 4)
基本の形: pergi untuk [動詞の原形 / 名詞]
- 例文:
- Adik laki-laki saya pergi untuk belajar kelompok di rumah temannya.
(私の弟は友達の家へグループ勉強をしに行きました。) - Banyak orang Indonesia pergi untuk bekerja ke luar negeri.
(多くのインドネシア人が海外へ働きに行きます。) - Mari kita pergi untuk makan siang di warung Padang itu.
(あのパダン料理屋へ昼食を食べに行きましょう。) - Ibu pergi untuk berbelanja kebutuhan sehari-hari ke supermarket.
(母はスーパーへ日用品の買い物をしに行きました。)- (
berbelanjaは「買い物をする」というber-がついた動詞です)
- (
- Tahun depan kami sekeluarga pergi untuk berlibur ke Eropa.
(来年、私たちは家族でヨーロッパへ休暇を過ごしに行きます。(旅行に行きます))- (
berliburは「休暇を過ごす」というber-がついた動詞です)
- (
- Adik laki-laki saya pergi untuk belajar kelompok di rumah temannya.
untuk の後には、belajar (勉強する)、bekerja (働く) のような動詞の原形(語幹)や、makan siang (昼食) のような目的を表す名詞句、あるいは ber- などがついた動詞が来ることが多いです。「pergi untuk」で目的を明確に伝えられるようになりましょう。これも重要な pergi のコロケーションの一つです。


4. 時間に関する副詞との組み合わせ:「いつ行くか」
pergi は、「いつ」行くのかを表す副詞とも非常によく一緒に使われます。これらの時間の副詞は、文脈によって動詞 pergi の前や文末に置かれることが多いです。(参考: Position 6)
- 例文:
- Saya akan pergi besok pagi.
(私は明日の朝行きます。) - Dia pergi sekarang juga karena sudah terlambat.
(彼はもう遅刻しているので今すぐ行きます。) - Kami pergi kemarin sore ke rumah paman.
(私たちは昨日の午後、叔父の家へ行きました。) - Mereka sering pergi memancing di akhir pekan.
(彼らは週末、よく釣りに行きます。) - Kadang-kadang saya pergi ke bioskop sendirian.
(時々私は一人で映画館へ行きます。) - Nanti malam kita pergi nonton konser yuk!
(今晩(後で)、コンサートを見に行きましょう!)
- Saya akan pergi besok pagi.
besok (明日)、sekarang (今)、kemarin (昨日)、sering (よく、頻繁に)、kadang-kadang (時々)、nanti (後で) など、様々な時間の副詞と pergi を組み合わせることで、いつ行くのかをより具体的に表現できます。
5. その他のよく使われる組み合わせ・熟語
pergi を使った、日常会話で耳にする便利な表現や熟語のような組み合わせもいくつかあります。覚えておくと表現の幅が広がりますよ!
pergi keluar: 外出する、出かける (keluar = 外へ出る)- Malam ini saya tidak mau pergi keluar, ingin santai di rumah saja.
(今夜は外出したくないです。家でリラックスしていたい。)
- Malam ini saya tidak mau pergi keluar, ingin santai di rumah saja.
pergi jauh: 遠くへ行く (jauh = 遠い)- Kalau pergi jauh, jangan lupa memberi kabar ya.
(遠くへ行くなら、連絡するのを忘れないでね。)
- Kalau pergi jauh, jangan lupa memberi kabar ya.
pergi berlibur/pergi liburan: 休暇に行く、旅行に行く (berlibur = 休暇を過ごす, liburan = 休暇)- Liburan semester ini, kamu mau pergi berlibur ke mana?
(今学期の休み、どこかへ旅行に行く予定はありますか?)
- Liburan semester ini, kamu mau pergi berlibur ke mana?
pergi haji: ハッジ(メッカ巡礼)に行く (haji = ハッジ) ※イスラム教徒にとって重要な宗教行為- *Alhamdulillah, tahun ini orang tua saya bisa pergi haji. *
(ありがたいことに、今年私の両親はハッジに行くことができます。)
- *Alhamdulillah, tahun ini orang tua saya bisa pergi haji. *
tidak pergi: 行かない (否定形)- Karena hujan deras, kami memutuskan tidak pergi.
(大雨のため、私たちは行かないことに決めました。)
- Karena hujan deras, kami memutuskan tidak pergi.
sudah pergi: もう行った、既に行った (完了形 – sudah = すでに)- Maaf, Pak Budi sudah pergi 10 menit yang lalu.
(すみません、ブディさんは10分前にもう行かれました。)
- Maaf, Pak Budi sudah pergi 10 menit yang lalu.
これらの表現も pergi のコロケーションとして覚えておくと、より自然な会話ができるようになります。
例文で学ぶ「pergi」の使い方
「行く」という意味の基本動詞 pergi。日常会話で本当によく使う単語だからこそ、正しい使い方をマスターしたいですよね。
ここでは、簡単な例文を通して、pergi を使った肯定文・否定文・疑問文の作り方と、リアルな会話例をご紹介します。簡単な構文解説も付けますので、文の構造を理解しながら読み進めてみてくださいね。
簡単な例文で基本をマスター
まずは、基本的な文の形で pergi の使い方を見ていきましょう。
1. 肯定文 (Kalimat Positif) :「~へ行く」
最もシンプルな「~へ行く」という形です。
- 例文:
Saya pergi ke kafe besok.(私は明日カフェへ行きます。) - 構文解説:
Saya(私) – S (主語 / Subjek)pergi(行く) – V (動詞 / Verba)ke kafe(カフェへ) – Ket. Tempat (場所を表す状況語 / Keterangan Tempat)besok(明日) – Ket. Waktu (時間を表す状況語 / Keterangan Waktu)- 基本的な語順は [S + V + Ket] となります。
keは「~へ」という方向を示す前置詞です。
- 文法ポイント:
- インドネシア語には、英語のような厳密な時制による動詞変化は基本的にありません。この文では
besok(明日) という単語で未来の予定であることを示しています。
- インドネシア語には、英語のような厳密な時制による動詞変化は基本的にありません。この文では
- 例文:
Kami pergi ke bioskop tadi malam.(私たちは昨夜映画館へ行きました。) - 構文解説:
Kami(私たち) – Spergi(行く) – Vke bioskop(映画館へ) – Ket. Tempattadi malam(昨夜) – Ket. Waktu
- 文法ポイント:
tadi malam(昨夜) という言葉で、過去の出来事だと分かりますね。このように時間を示す副詞で時制を表すのが一般的です。
2. 否定文 (Kalimat Negatif) :「行かない」
「行かない」と否定するときの形です。
- 例文:
Adik saya tidak pergi ke sekolah karena sakit.(私の弟/妹は病気なので学校へ行きません。) - 構文解説:
Adik saya(私の弟/妹) – Stidak(~ない) – 否定詞pergi(行く) – Vke sekolah(学校へ) – Ket. Tempatkarena sakit(病気なので) – Ket. Alasan (理由を表す状況語 / Keterangan Alasan)
- 文法ポイント:
- 動詞
pergiを否定する場合は、直前にtidakを置きます。これが否定文の基本ルールです。 karenaは「なぜなら~」と理由を説明するときに使う接続詞です。
- 動詞
- 例文:Id
1Mereka tidak akan pergi liburan tahun ini.(彼らは今年、休暇で(どこかへ)行きません。) - 構文解説:
Mereka(彼ら) – Stidak(~ない) – 否定詞akan(~だろう、~するつもりだ) – 助動詞pergi(行く) – Vliburan(休暇で) – Ket. Keterangan (状況語)tahun ini(今年) – Ket. Waktu
- 文法ポイント:
- 未来を表す助動詞
akanが入る場合、否定詞tidakはakanの前に置かれることが多いです ([S + tidak + akan + V…])。
- 未来を表す助動詞
3. 疑問文 (Kalimat Tanya) :「行きますか?」
「行きますか?」と質問するときの形です。
- 例文:
Apakah Anda mau pergi ke pesta ulang tahun Rina?(あなたはリナの誕生日パーティーに行きたいですか?) - 構文解説:
Apakah(~ですか?) – 疑問詞Anda(あなた) – Smau(~したい) – 助動詞pergi(行く) – Vke pesta ulang tahun Rina(リナの誕生日パーティーへ) – Ket. Tujuan (目的を表す状況語 / Keterangan Tujuan)
- 文法ポイント:
- 「はい/いいえ」で答えられる質問(Yes/No疑問文)をする場合、文頭に
Apakahを付けるのが丁寧で一般的です。(会話では省略されることもあります) mauは「~したい」という願望を表す助動詞で、動詞の前に置かれます。
- 「はい/いいえ」で答えられる質問(Yes/No疑問文)をする場合、文頭に
- 例文:
Kapan kita pergi ke Bali?(私たちはいつバリへ行きますか?) - 構文解説:
Kapan(いつ) – 疑問詞kita(私たち) – Spergi(行く) – Vke Bali(バリへ) – Ket. Tempat
- 文法ポイント:
Kapan(いつ)、Ke mana(どこへ)、Dengan siapa(誰と) のような具体的な情報を尋ねる疑問詞(WH疑問詞)は、基本的に文の最初に置かれます。
リアルな会話での「pergi」の使い方
次に、実際の会話例を通して、pergi がどのように使われているか見てみましょう。より自然なニュアンスを感じ取ってみてくださいね。
会話例1:友達と週末の予定を話す
- シチュエーション: 週末にどこかへ行こうかと話している場面。
- Ayu:
Hai Lisa! Akhir pekan ini mau pergi ke mana?
(ハイ、リサ!今週末、どこか行きたい?) - Lisa:
Hmm, aku mau **pergi** belanja baju baru di mal. Kamu mau ikut?
(うーん、モールに新しい服を買いに行きたいな。アユも一緒に来る?) - Ayu:
Wah, boleh! Jam berapa kita **pergi**?
(わー、いいね!何時に行く?) - Lisa:
Jam 1 siang gimana?
(お昼の1時はどう?)
- Ayu:
- ニュアンス解説:
mau pergi ke mana?は「どこに行きたい?」と相手の意向を尋ねる定番フレーズです。mau(~したい) と組み合わせることで、願望や予定を尋ねる表現になります。pergi belanjaのようにpergi + 動詞(語幹)で「~しに行く」という表現も日常会話でよく使われます。(例:pergi makan食事に行く、pergi nonton観に行く)- 気軽な友達同士の会話なので、
aku(私)、kamu(あなた) を使っていますね。
会話例2:家族との日常会話
- シチュエーション: お母さんが子供にスーパーへのおつかいを頼む場面。
- Ibu (母):
Nak, nanti sore mau **pergi** ke supermarket? Tolong belikan Ibu telur ya.
(ねえあなた、今日の午後スーパーに行く?お母さんのために卵を買ってきてくれる?) - Anak (子):
Iya, Bu. Nanti saya **pergi** setelah selesai PR.
(はい、お母さん。後で宿題が終わったら行くね。) - Ibu (母):
Oke, terima kasih ya, Sayang.
(分かったわ、ありがとうね。)
- Ibu (母):
- ニュアンス解説:
- ここでも
mau pergiが使われていますが、この場合は「行く予定があるか」「行くつもりか」を確認するニュアンスです。 nanti sore(今日の午後)、setelah selesai PR(宿題が終わった後) のように、具体的な時間を伝える表現と一緒にpergiが使われています。- 家族間の会話なので、呼びかけに
Nak(子よ、あなた)、Bu(お母さん) が使われています。Sayangは愛情を込めた呼びかけ(あなた、ダーリン、可愛い子などの意味)ですね。
- ここでも
これらの例文や会話例を参考に、ぜひ実際の会話で pergi を使ってみてくださいね!最初は簡単な文からで大丈夫。声に出して練習してみると、より早く身につきますよ。
理解度チェック!「pergi」に関するクイズ
ここまでの解説で、インドネシア語の基本動詞「pergi」について、意味や使い方、発音、関連する単語などを学んできましたね!
しっかり理解できたか、簡単な四択問題のクイズで理解度チェックをしてみましょう。
各問題には詳しい解説も付いているので、復習にも役立ててくださいね。
第1問
問題文: インドネシア語の動詞 pergi の基本的な意味として、最も適切なものはどれでしょう?
選択肢:
(A) 来る
(B) 帰る
(C) 行く・去る
(D) 食べる
正解と解説を確認する
正解: (C)
解説:pergi は、「行く」 または 「去る」 という意味を持つ最も基本的な動詞の一つです。話者のいる場所から離れて、別の場所へ移動する際に使われます。
(A) 「来る」はインドネシア語で datang と言います。これは話者のいる場所へ近づいてくる動きを表します。
(B) 「帰る」は pulang です。これは、元いた場所(家など)へ戻る動きを表します。
(D) 「食べる」は makan で、移動とは関係のない動作ですね。
したがって、正解は (C) 「行く・去る」です。
第2問
問題文: 「私たちは市場へ行きます」をインドネシア語で正しく言うと?
選択肢:
(A) Kami pergi di pasar.
(B) Kami pergi dari pasar.
(C) Kami pergi ke pasar.
(D) Kami pergi pasar.
正解と解説を確認する
正解: (C)
解説:
「~へ行く」のように、目的地への方向を示す場合は、動詞 pergi の後に 前置詞 ke を使います。「市場」はインドネシア語で pasar です。
したがって、「市場へ行く」は pergi ke pasar となり、主語「私たち (Kami)」をつけると Kami pergi ke pasar. となります。これが正解 (C) です。
(A) di は「~で」という場所を表す前置詞です。Kami pergi di pasar. は文法的に少し不自然で、「私たちは市場で(何か他の動作をするために)行く」のような意味合いになってしまいます。通常、「市場で買い物する」なら Kami berbelanja di pasar. のように言います。
(B) dari は「~から」という起点を表す前置詞です。Kami pergi dari pasar. は「私たちは市場から行きます(出発します)」という意味になります。
(D) pergi の後に前置詞なしで直接場所の名詞 pasar を置くのは、口語では稀にあるかもしれませんが、文法的には ke を入れるのが正しい形です。
第3問
問題文: 次の文の( )に入れるのに最も適切な単語はどれでしょう?
“Dia tidak ( ) ke kantor hari ini karena sakit.”
(彼は今日、病気のため会社へ行きません。)
選択肢:
(A) datang
(B) pulang
(C) pergi
(D) masuk
正解と解説を確認する
正解: (C)
解説:
この文は、「彼 (Dia) は今日 (hari ini)、病気のため (karena sakit)、会社へ (ke kantor) 行きません (tidak … )」という意味になります。
文脈から「会社へ行く」という動作を否定しているので、「行く」を意味する pergi を入れるのが最も自然です。否定の tidak と合わせて tidak pergi となり、「行かない」という意味を表します。したがって、正解は (C) です。
(A) datang は「来る」という意味です。tidak datang ke kantor は「会社へ来ません」となり、意味としては通じますが、「(彼がどこか別の場所から)会社へ行く」というニュアンスを否定するには pergi の方がより一般的です。
(B) pulang は「帰る」という意味です。tidak pulang ke kantor は「会社へ帰りません」となり、通常このような言い方はしません(会社から家に帰らない、なら tidak pulang ke rumah)。
(D) masuk は「入る」や「(学校や会社に)行く、出勤/登校する」という意味もあります。tidak masuk kantor で「出勤しない」という意味にもなりますが、「(場所)へ行く」という方向性を伴う移動を明確に表現している ke kantor がある場合、pergi を使う方がより自然で分かりやすい表現になります。
クイズは以上です!全問正解できましたか?
もし間違えてしまった問題があっても大丈夫。解説をよく読んで、「pergi」の使い方をしっかり復習し、マスターしましょう!
【まとめ】「pergi」をマスターして、もっと伝わるインドネシア語へ!
この記事では、インドネシア語のキホン動詞「pergi」について、その意味や使い方、発音、似ている単語との違い、そして具体的な例文やクイズまで、詳しく解説してきました。
最後に、今回のまとめとして大切なポイントを一緒に復習しましょう!
- 「
pergi」の基本: 「行く」「去る」「出かける」という意味を持つ、インドネシア語学習の初期に覚えるべき最重要動詞の一つ。 - 使い方: 基本は「主語 + pergi + [目的地など]」の形。目的地へ行く場合は前置詞「
ke」と一緒に使うことが多い(例: Saya pergi ke toko buku. 私は本屋へ行きます)。 - ニュアンス: 文脈によって「(どこかへ)行く」だけでなく、「(その場から)去る」という「離れていく」イメージを持つ。
- 関連語:
- 類義語:
berangkat(出発する) – 「出発」の行為や時間に焦点。 - 対義語:
datang(来る) – 「近づいてくる」動き。pulang(帰る) – 「元の場所へ戻る」動き。これらの単語との使い分けを意識しよう。
- 類義語:
- 発音: カタカナだと「プルギ」に近いが、
eの曖昧母音、rの巻き舌(弾き音)、gの濁音に注意。アクセントは最初のperに。 - 派生語:
bepergian(旅行する、遠出する) もよく使われるので覚えておこう。
「pergi」は、日常会話、旅行、仕事など、様々な場面で本当に頻繁に登場します。この基本的な動詞をしっかり理解し、自信を持って使えるようになると、あなたのインドネシア語での表現力は格段にアップします! 行きたい場所を伝えたり、誰かがどこかへ行ったことを話したり、コミュニケーションがもっとスムーズで楽しくなるはずです。
今回の記事で学んだことを、ぜひ何度も復習してみてくださいね。例文を音読したり、ご自身の状況に合わせて「pergi」を使った簡単な文を作ってみる練習も効果的です。
インドネシア語学習は、新しい単語や表現を一つひとつ自分のものにしていく、わくわくする旅のようなもの。「pergi」のマスターも、その大切な一歩です。焦らず、楽しみながら、これからも一緒に学習を進めていきましょう!


この記事が、あなたのインドネシア語力向上のお役に少しでも立てていれば、とても嬉しいです。 Selamat belajar! (学習、頑張ってくださいね!)
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今回は、著者自身の経験をふまえ、この質問にお答えさせていただきたいと思います。
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最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました!



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