インドネシアで味わう「果物の女王」マンゴスチン！栄養・食べ方・旬の時期を徹底解説

この記事では、インドネシアでマンゴスチンを食べるべき理由を、栄養価・食べ方・旬の時期といった様々な観点から解説していきます。30代女性必見の美容情報も満載です！

マンゴスチンとは？ ～果物の女王の魅力に迫る～

インドネシア旅行やインドネシア生活中にぜひ味わってほしい果物、マンゴスチン。「果物の女王」と呼ばれるこの魅惑の果実は、東南アジア原産のオトギリソウ科の果物です。タイ、インドネシア、マレーシアなど温暖な気候で育ち、旬の時期は地域によって多少異なりますが、インドネシアでは主に11月から3月頃が旬のフルーツ。インドネシアはこの時期雨季の期間で、特に3月頃が最も旬で美味しい時期になります。

名前の由来は諸説ありますが、マレー語で「マンギス」(manggis) が語源という説が有力です。

直径5～7cmほどの丸い形で、深みのある紫色の硬い果皮が特徴的。切ると、中には真っ白でみずみずしい果肉が5～7房に分かれて入っています。ニンニクのような形をしていますが、味は全く違います！

マンゴスチンの味は、甘酸っぱく上品な香りが口いっぱいに広がります。ライチや白ブドウのような爽やかな甘さに、桃のようなとろけるような食感。まさに「女王」の名にふさわしい味わいです。

マンゴスチンとライチは見た目が多少似ていますが、実は全く異なる種類の果物です。よくライチと比較されますが、ライチはツルンとした赤い果皮で、果肉も半透明の白色。マンゴスチンは、より濃厚な甘さと香り、そして滑らかな舌触りを楽しめます。
マンゴスチンは皮が厚いですが、ライチは皮が薄く赤いトゲトゲしているのが特徴です。味わいでは、マンゴスチンの方がやや甘みが強いです。

甘酸っぱい香りに、ほのかに柑橘系の香りが混ざり合い、エキゾチックな雰囲気も魅力。

女王の美の秘訣？マンゴスチンの栄養価と効能

マンゴスチンには、ビタミン、ミネラル、食物繊維など様々な栄養素が含まれています。特に注目すべきは、強力な抗酸化作用を持つキサントン類。 キサントン類は体内の活性酸素を除去する働きがあると言われており、アンチエイジングや生活習慣病予防に効果が期待されています。

栄養素	含有量 (100gあたり)
エネルギー	71 kcal
水分	81.5 g
たんぱく質	0.6 g
脂質	0.2 g
炭水化物	17.5 g
食物繊維	1.4 g
カリウム	100 mg
マグネシウム	18 mg
リン	12 mg
葉酸	20 μg
ビタミンC	3 mg

さらに、マンゴスチンにはビタミンCも豊富。ビタミンCはコラーゲンの生成を促進する働きがあるため、美肌効果も期待できます。 シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑える効果もあるため、透明感のある肌を目指したい方にもおすすめです。

また、豊富な食物繊維は腸内環境を整える効果も期待できます。 腸内環境が整うことで、免疫力向上にも繋がると言われています。

効果①: アンチエイジング効果

マンゴスチンの果皮には、キサントン類、プロアジニン類、カテキン類などが多く含まれています。なかでも水溶性ポリフェノールに含まれている「マクルリン配糖体（ロダンテノンB）」には、強い抗糖化作用があります。

このマクルリン配糖体とは、線維芽細胞を活性化させるため、AGEsからコラーゲンを守ります。肌や関節、骨などの体内のコラーゲンを守り健康に保つ働きをし、抗糖化作用によって老化を防ぎます。

効果②: 美肌効果

ビタミンCのスキンケア効果として、6つの効果が挙げられます。

1. シミ対策
   • ビタミンCは、シミの元になる黒色メラニンを還元することで、シミを薄くする効果が期待できる
   • ビタミンCは、メラニン色素生成を促す酵素の働きを阻害するため、シミの予防にも効果が期待できる
2. エイジングケア
   • 肌のエイジングを起こす原因の8割と言われている紫外線。この紫外線による『活性酸素』を消去する働きがあるのがビタミンC
3. 毛穴トラブルケア
   • ビタミンCは、詰まり・開き毛穴の原因である過剰な皮脂を抑制し、「黒ずみ毛穴」の原因である毛穴周りの色素沈着を薄くする効果が期待できます。
4. シワ・たるみケア
   • ビタミンCは、体内におけるコラーゲンの生成過程をサポートし、ハリのある肌にする効果が期待できます。
5. 肌荒れケア
   • 酸化した皮脂は、炎症を引き起こし、肌のバリア機能を低下させるなど、肌トラブルの一因となります。
     ビタミンCは活性酸素を消去する効果があるため、これら肌トラブル要因の予防が期待できます。
6. ニキビケア
   • ビタミンCは、皮脂の過剰分泌を抑えることで、ニキビの発生自体を防ぐ効果が期待できます。

マンゴスチンの果皮には、ポリフェノールの一種であるキサントンが多く含まれ、その優れた働きにより活性酸素の害を消して毛穴を引き締め肌をすべすべにしてくれます。

マンゴスチンの果皮からつくられるチンキは、ヨーロッパでは消毒液と認められ、殺菌作用もあります。マンゴスチン石鹸を利用することで、ニキビなどにも効果が期待できます

肌老化に働きかけてくれ、美白にも効果が期待できます。

女王にふさわしい食べ方♡マンゴスチンの美味しい食べ方

せっかくのインドネシア旅行！「果物の女王」マンゴスチンを美味しく味わう方法をご紹介します。

マンゴスチンの皮の剥き方３ステップ

現地流！屋台でのマンゴスチン

インドネシアの屋台では、マンゴスチンは山積みに。値段交渉も旅の醍醐味！

屋台でマンゴスチンを買ったら、その場で食べるのがインドネシア流！手で皮を剥いてパクッと口に放り込みます。ジューシーな果汁が口いっぱいに広がり、南国気分を満喫できます。

おすすめの食べ方

• そのまま食べる: マンゴスチンの甘酸っぱさと、とろけるような食感を存分に楽しめます。
• ヨーグルトと一緒に: 濃厚なヨーグルトにマンゴスチンの酸味が加わって、爽やかなデザートに。
• スムージーに: マンゴスチンと他のフルーツを合わせて、オリジナルスムージーを作ってみましょう。
• ジャムにする: 少し手間はかかりますが、マンゴスチンのジャムは絶品！

保存方法

食べきれないマンゴスチンは冷蔵庫で保存。湿った新聞紙に包み、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。湿った状態でないと皮が非常に硬くなってしまい、剥くだけで一苦労という状態になってしまいます。状態によりますが、1週間程度は持ちます。
長期保存する場合は、冷凍してください。

インドネシアでマンゴスチンを入手する方法と旬の時期

インドネシアはマンゴスチンの主要な生産地の一つ。旬の時期は地域によって多少異なりますが、一般的には11月から3月頃。この時期には、街の至る所でマンゴスチンが売られています。

入手場所とメリット・デメリット、価格相場:

1. スーパーマーケット: 品質が安定していることが多いですが、市場や屋台に比べてやや高め。(1kgあたりRp. 20,000～Rp. 40,000程度)
2. 市場（パサール）: スーパーマーケットより安く購入でき、様々な種類が楽しめます。値段交渉も可能です。(1kgあたりRp. 15,000～Rp. 30,000程度)
3. 屋台: 手軽に購入でき、値段が最も安いことが多いです。(山積み1つでRp. 5,000～Rp. 15,000程度)

旬の時期を狙って訪れれば、より美味しく、よりリーズナブルにマンゴスチンを楽しめます。

マンゴスチンに関する雑学

マンゴスチンは世界三大フルーツの1つ?

マンゴスチンは「世界三大美果」の一つに選ばれています。美果とは「美味しい果実」という意味で、ただしこの世界三大美果の選定については、いつ・誰が・どういう根拠で選んだのか定かにはなっていません。

世界三大美果を「ドリアン・マンゴスチン・チェリモヤ」の3つの説もあれば、「マンゴー・マンゴスチン・チェリモヤ」である説もあります。他にも「パイナップル・マンゴスチン・チェリモヤ」であると主張する説もあります。

マンゴスチンに品種はない？マンゴスチンは単一品種

普通、一つの植物や果物にはたくさんの品種があるものですが、マンゴスチンは世界中のほとんど全てが同一品種であるとされています。それはマンゴスチンの花には花粉が作られないことが起因しています。花粉がないため、当然、受粉という品種の配合等もありません。母方の珠心細胞が単為生殖により不定胚を形成し、ここから繁殖が行われる珍しいフルーツです。

なぜ、マンゴスチンがフルーツの女王と呼ばれているのか？

19世紀、イギリスのヴィクトリア女王が特に好んで食べており、『我が領土にはマンゴスチンがあるものの、いつも味わえないのは残念』とマンゴスチンを良く求めていたエピソードから、『女王の果実』転じて、『フルーツの女王』と呼ばれるようになったという説があります。

ちなみにフルーツの王様としては、インドネシアの『ドリアン』が有名ですね！

まとめ：インドネシアでマンゴスチンを味わう旅へ！

「果物の女王」マンゴスチン。その濃厚な甘みと爽やかな酸味、そして独特の香りは、一度味わったら忘れられない魅力です。インドネシアは、高品質でリーズナブルなマンゴスチンを思う存分堪能できる旅先としておすすめです。

インドネシア旅行を計画中のあなたは、ぜひマンゴスチンを食べるチャンスをお見逃しなく！市場の活気あふれる雰囲気の中で、採れたての新鮮なマンゴスチンを味わう体験は、きっと忘れられない思い出になるはずです。

他にもインドネシアで食べておきたいフルーツや果実は盛りだくさん！

世界に存在する植物の種類は、約40,000種あります。
そのうち、なんと約30,000種がインドネシアに生育しています。

最後に

参考記事・参考文献