ジャカルタで生活し始めたばかりで……。
よくわからずに入ったスーパーマーケットの価格にびっくりしてしまいました……
ざっくり、インドネシアのスーパーマーケットの種類とランク的なのを知りたいんですが……。
確かにそうですよね……。
ジャカルタは特に格差も大きいので、各所得層にむけてそれぞれのスーパーマーケットがブランディングされているかと思います。
今回の記事で、ざっくりインドネシアのスーパーマーケット事情を紹介します!
インドネシアのスーパーマーケットの各ブランドの分布図
下記の図にて、店舗規模(小型店⇔大型店)、商品価格(安い⇔高い)の2軸でスーパーマーケットの分布図を作成しました。
店舗規模:
小型店: コンビニレベルの店舗等を含む小型の店舗
大型店: 業務用向けやホームセンター的な商品も販売している店舗
上位所得者層向けの高級ハイブランドスーパー
Ranch Market(ランチマーケット)
基本情報
- 店舗数: 53店舗(2020年時点)
- 創業年: 1997年
- 公式サイトURL: Ranch Market
- 売上: 約1.48兆ルピア(2021年上半期の売上)
- グループ: PT Supra Boga Lestari Tbk(Djarumグループ傘下)
概要説明
Ranch Marketは1997年に設立され、インドネシア国内で高級スーパーマーケットチェーンとして知られています。
創業当初はアメリカのRanch Marketからフランチャイズライセンスを取得し、1998年に初店舗をオープンしました。その後、インドネシア市場に合わせた店舗コンセプトを展開し、主に上層および中上層の顧客をターゲットにしています。
2021年にはDjarumグループの子会社であるPT Global Digital Niagaが51%の株式を取得し、新たな経営体制となりました。現在、オンラインショッピングプラットフォーム「GetMyStore」を通じて、より便利な買い物体験を提供しています。Ranch Marketは、新鮮で高品質な食材や商品を取り揃え、健康志向の顧客に支持されています。
THE FOOD HALL
基本情報
- 店舗数: 15店舗
- 創業年: 1990年
- 公式サイトURL: The Food Hall
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: PT Mitra Adiperkasa Tbk
概要説明
The Food Hallは、インドネシアにおける高級スーパーマーケットチェーンで、1990年に創業されました。
PT Mitra Adiperkasa Tbk (MAP)の一部として運営されており、高品質な国内外の生鮮食品や日用品を提供しています。
消費者に最高の品質、鮮度、サービスを提供することを目指しており、そのタグライン「Your Life Inspirations」のもと、多様な商品と優れたサービスで知られています。特に新鮮で高品質な商品を取り揃え、健康志向の消費者に支持されています。また、オンラインショッピングの対応も充実しており、便利で迅速なサービスを提供しています。
Kem Chicks
基本情報
- 店舗数: 3店舗
- 創業年: 1970年
- 公式サイトURL: Kem Chicks
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: Kemang Group
概要説明
Kem Chicksは、インドネシアのジャカルタに拠点を置く高級スーパーマーケットチェーンです。
1970年に創業し、現在は3店舗を展開しています。Kem Chicksは、主に上流および中流階級の顧客をターゲットにしており、輸入食品や高品質な地元産品を豊富に取り揃えています。
特に、KemangとPacific Placeの店舗では多くの輸入商品が販売されており、ヨーロッパ製のチーズや菓子類なども手に入ることで、多くのジャカルタ駐在員御用達のスーパーになっています。
また、最新のレジシステムや快適なショッピング環境を提供し、顧客に満足度の高いショッピング体験を提供しています。Kem Chicksは、健康志向の食品やグルメアイテムを求める人々にとって理想的なスーパーマーケットです。
中間所得者層向けスーパー
FARMERS MARKET
基本情報
- 店舗数: 36店舗(2021年時点)
- 創業年: 2007年
- 公式サイトURL: Farmers Market公式サイト
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: PT Supra Boga Lestari Tbk(Ranch Marketと同じグループ)
概要説明
Farmers Marketは、インドネシアの主要なスーパーマーケットチェーンで、2007年に設立されました。
新鮮で高品質な地元産の食材を豊富に取り揃え、中産階級をターゲットにしています。農産物から日常用品まで幅広い商品を提供し、快適な買い物環境を提供することを目指しています。
現在、インドネシア国内の主要都市に36店舗を展開し、広々とした店内で顧客がゆったりと買い物を楽しめるよう工夫されています。PT Supra Boga Lestari Tbkの傘下にあり、他にもRanch MarketやThe Gourmet by Ranch Marketなど複数のブランドを運営しています。
HERO
基本情報
- 店舗数: 33店舗(2024年時点)
- 創業年: 1971年
- 公式サイトURL: www.hero.co.id
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: PT Hero Supermarket Tbk (主要株主: Mulgrave Corporation BV 63.59%, The Dairy Farm Company Ltd 17.45%)
概要説明
HEROスーパーマーケットは、1971年に設立され、インドネシア最大のスーパーマーケットチェーンの一つとして、中上流市場をターゲットにしています。
生鮮食品や日用品を提供しており、国内外からの多様な商品を取り揃えています。HEROグループには、スーパーマーケットだけでなく、薬局チェーンのGuardian、コンビニエンスストアのStarmart、ハイパーマーケットのGiant EkstraとGiant Ekspres、そして家具小売業のIKEAなど、複数のブランドが含まれています。
特に、IKEAとのフランチャイズ契約により、2014年にインドネシア初のIKEA店舗をタンゲランにオープンしました。HEROスーパーマーケットは、主要都市に広がる33の店舗を通じて、幅広い消費者にサービスを提供しています。
Primo Supermarket
基本情報
- 店舗数: 5店舗
- 創業年: 2015年(Primoとしての展開)
- 公式サイトURL: MPPA公式サイト
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: MPPA Retail Group (PT Matahari Putra Prima Tbk)
概要説明
Primoスーパーは、インドネシアの著名な小売グループ、MPPA (PT Matahari Putra Prima Tbk) によって運営されていいます。デパートとしてはインドネシアで有名な”MATAHARI”と同じグループになります。
MPPAは1986年に設立され、近年では多様なフォーマットでの小売業を展開しており、Primoはそのプレミアムスーパーとしての位置づけです。
Primoは、高品質な食品と優れた顧客サービスを提供することで知られており、特に都市部の富裕層をターゲットにしています。MPPAはPrimoを通じて、消費者のニーズに応えるべく、さまざまな新鮮な食材や輸入品を提供し、健康的でバラエティに富んだ食生活をサポートしています。また、Primoは他のMPPAの店舗と同様に、オンラインショッピングとオフラインの統合を進めており、デジタル化を通じた利便性の向上にも力を入れています。
Lotte Mart / Lotte Grosir
基本情報
- 店舗数: 50店舗以上
- 創業年: 2010年
- 公式サイトURL: Lotte Grosir
- 2023年の売上: 非公開
- グループ: Lotte Shopping Indonesia
概要説明
Lotte Grosirは、インドネシアにおける主要な小売業者の一つであり、韓国のLotte Groupの一部門として運営されています。
2010年に「Makro」ブランドを買収した後、「Lotte Grosir」として再ブランド化され、インドネシア市場に参入しました。
Lotte Grosirは、食品や日用品から家庭用品、衣料品まで幅広い商品を提供するほか、Horeka(ホテル、レストラン、カフェ)セグメントにも焦点を当てた大規模な卸売業者です。同社は、顧客に優れた価値を提供し、持続可能な成長を目指しており、インドネシア国内での拡大を続けています。
TRANS mart
基本情報
- 店舗数: 95店舗 (2023年時点)
- 創業年: 2013年
- 公式サイトURL: transmart.co.id
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: CT Corp (オーナーはChairul Tanjung氏)
概要説明
TRANS martは、インドネシアの財閥であるCT Corpの傘下にあるスーパーマーケットチェーンです。
2013年に設立され、現在では全国に95店舗を展開しています。TRANS martは、食料品から家庭用品まで幅広い商品を提供することで知られています。また、同チェーンは他にも、エンターテイメントや飲食施設も併設していることが特徴です。
近年では、消費者の購買行動の変化に対応するためにビジネスモデルの再設計やサービスレベルの向上、商品在庫の最適化に取り組んでいます。特に、老朽化した店舗の閉鎖や新しい戦略的ロケーションへの移転を行い、顧客の利便性向上を図っています。
庶民派向けの低価格スーパー・業務用スーパー
Hypermart
基本情報
- 店舗数: 180以上
- 創業年: 2004年
- 公式サイトURL: mppa.co.id
- 2023年の売上: 約6.915兆ルピア
- グループ: PT Matahari Putra Prima Tbk (MPPA)
概要説明
Hypermartは、インドネシアの主要なスーパーマーケットチェーンの一つで、中流家庭をターゲットにしています。2004年に設立され、現在では180以上の店舗を展開しています。
Hypermartは、食品、日用雑貨、家電製品など幅広い商品を提供しており、特に新鮮な食品の取り扱いに力を入れています。MPPA(PT Matahari Putra Prima Tbk)の傘下にあり、全国的な流通ネットワークを活かして効率的な商品配送を実現しています。2023年の売上は6,915億インドネシアルピアに達し、今後も消費者ニーズに応じたサービス向上とコスト削減を進めていく予定です。
Super Indo
基本情報
- 店舗数: 150以上
- 創業年: 1997年
- 公式サイトURL: Super Indo 公式サイト
- 2023年の売上: 10億米ドル以上
- グループ: PT Lion Super Indo(Salim グループ、 Indomaretも同グループ)
概要説明
Super Indoは、インドネシアの主要なスーパーマーケットチェーンの一つであり、食料品や日用品、家庭用品などを幅広く取り扱っています。
1997年に設立され、現在150店舗以上を展開しています。豊富な品揃えと手頃な価格で顧客から支持されており、インドネシアの日常生活において重要な役割を果たしています。
TIP TOP supermarket
基本情報
- 店舗数: 8店舗
- 創業年: 1979年
- 公式サイトURL: TIP TOP Supermarket
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: Rusman Maamoer (オーナー会社)
概要説明
TIP TOPスーパーはインドネシアに拠点を置くスーパーマーケットチェーンで、1979年にRusman Maamoerによって設立されました。
ジャカルタを中心に8つの店舗を展開しており、食料品、日用品、衣料品、電化製品など多岐にわたる商品を提供しています。TIP TOPは、イスラム教の原則に基づいてビジネスを運営しており、すべての商品のハラル認証を確保しています。
また、家族連れの顧客向けに、店舗内には子供の遊び場が設けられており、買い物を楽しむ間、子供たちも安全に遊ぶことができます。安価で多様な商品を提供し、地域社会に貢献することを使命としています。
INDOGROSIR
基本情報
- 店舗数: 27
- 創業年: 1993年
- 公式サイトURL: Indogrosir
- 2023年の売上: 未公表
- グループ: PT Inti Cakrawala Citra(Salim グループ、SuperindoやIndomaretと同グループ)
概要説明
Indogrosirは1993年にジャカルタのCipinangで設立され、インドネシア全土に27の店舗を展開する大手スーパーマーケットチェーンです。
主に中小企業や小売業者に向けて商品を提供する業務用スーパーとしての市場を確立し、効率的でコスト削減が可能な仕入れ先として支持されています。
2003年には「Outlet Mitra Indogrosir」(OMI)というフランチャイズプログラムを開始し、現在では全国に600以上の加盟店舗があります。また、近年ではデジタル化に力を入れ、オンラインストアや専用アプリを通じてサービスを提供しています。
インドネシアにある日系・日本食スーパー
papaya
基本情報
- 店舗数: 11店舗
- 創業年: 情報なし
- 公式サイトURL: Papaya Fresh Gallery
- 2023年の売上: 未公表
概要説明
Papaya Fresh Galleryは、日本の食材や商品を中心に取り扱うインドネシアのスーパーマーケットチェーンです。
特にジャカルタ、バンドン、スラバヤ、バリなど日本人が多く住む都市に店舗を展開しています。Papayaでは、新鮮な野菜、果物、肉類、魚介類などの生鮮食品に加え、醤油やみりんなどの日本の調味料、さらにお菓子やインスタント食品なども豊富に取り揃えています。
日本の弁当や寿司、サラダなどのデリカも人気で、店内には購入後に温められる電子レンジも設置されています。また、Papayaは環境に配慮した冷媒「Solstice N40」を導入し、エネルギー効率の向上と二酸化炭素排出削減にも取り組んでいます。
AEON
基本情報
- 店舗数: 5
- 創業年: 2015年
- 公式サイトURL: https://aeonstore.id/aeon/
- 2023年の売上: 非公開
- グループ: AEON Co., Ltd.
概要説明
AEON Store Indonesiaは、日本を本拠地とするAEON Co., Ltd.の一部として2015年に設立されました。
現在、インドネシア国内にはBSD City、JGC Cakung、Sentul City、Tanjung Barat、Alam Suteraの5店舗を展開しています。
これらの店舗はスーパーマーケットとデパートを併設し、幅広い商品を提供しています。AEONは、高品質な日本製品や地元の新鮮な食材を取り揃え、顧客に対して優れたサービスと快適なショッピング体験を提供することを目指しています。また、AEONは地域社会に貢献するためにCSR活動も積極的に行っています。これにより、インドネシア国内での存在感を高め、信頼されるブランドとして成長しています。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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