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インドネシア語「malu」を徹底解説!意味・発音・使い方から関連表現、例文、クイズまで

インドネシア語「malu」を徹底解説!意味・発音・使い方から関連表現、例文、クイズまで

インドネシア語を勉強中の皆さん、こんにちは!日常会話でよく耳にする言葉って、意味は分かっていても「え、こんな時にも使うの?」「日本語のあの言葉とニュアンスがちょっと違うかも…」なんて感じること、ありませんか?

今回徹底解説するのは、まさにそんな言葉の一つ、インドネシア語の超重要基本単語malu(マル)」です!

malu」と聞くと、「恥ずかしい」という意味ですか?

確かにその通りなのですが、実はこの「malu」、日本語の「恥ずかしい」だけではカバーしきれない、もっと奥深〜いニュアンスを持っているんです。

例えば、

  • 褒められて、なんだか照れくさい時
  • 人前で発表するのが、ちょっと気後れする時
  • うっかりミスをしてしまって、顔から火が出そうな時

こんな風に、インドネシアの人々は日常の様々な場面で「malu」という言葉を使います。

この記事を読めば、

  • malu」の基本的な意味と正しい発音
  • 日本語の「恥ずかしい」との微妙なニュアンスの違い
  • ネイティブはどんな時に「malu」と感じるの?具体的なシーン別使い方
  • malu-malu kucing(猫なで声で恥ずかしがる)」って何?面白くて役立つ関連表現
  • 会話でそのまま使えるリアルな例文集
  • あなたの理解度をチェックできるミニクイズ

などなど、「malu」に関するあらゆる情報が手に入ります!

「なんとなく意味は知ってるけど、自信を持って使えない…」
「もっと自然なインドネシア語を話せるようになりたい!」

そんなあなたの悩みを解決し、「この記事を読めば”malu“が完璧にわかる!」と思っていただけるような、とっておきの情報をお届けします。インドネシア語の学習がもっと楽しく、もっと深まること間違いなし!

さあ、一緒に「malu」の世界を探求して、あなたのインドネシア語表現をさらに豊かにしていきましょう!

目次

「malu」の基本的な意味とニュアンス

インドネシア語を勉強していると、日常会話でもよく耳にする「malu(マル)」という言葉。日本語の「恥ずかしい」と訳されることが多いですが、実はそれだけでは捉えきれない、もっと深くて広いニュアンスを持っているんです。

このセクションでは、そんな「malu」が持つ基本的な意味と、日本人学習者が特に気になる日本語の「恥ずかしい」との違い、そして英語の類義語との比較をしながら、その豊かなニュアンスを解き明かしていきます。これを読めば、あなたも「malu」の使い分けに自信が持てるようになるはずですよ!

「malu」の核となる意味:辞書を引いてみよう

まずは、辞書で「malu」がどのように説明されているか見てみましょう。

インドネシア語の辞書を引くと、「malu」の主な意味として以下のようなものが挙げられています。

  • 恥ずかしい、羞恥心を感じる (merasa tidak enak hati karena berbuat sesuatu yang kurang baik, hina, atau rendah):何か良くないこと、卑しいこと、劣ったことをしてしまって感じる気まずさ。
  • 内気な、はにかみ屋の (segan melakukan sesuatu karena ada rasa hormat, takut, atau kurang senang):尊敬や恐れ、あるいは好ましくない気持ちから何かをすることをためらうさま。
  • 遠慮する、気が引ける (enggan, segan):何かをするのをためらう、気が進まない。
malu インドネシア語

これらの基本的な意味から、「malu」の核となるイメージは「何かに対して気が引ける、ためらいを感じる状態」と捉えることができます。日本語の「恥ずかしい」という一言ではカバーしきれない、さまざまな心の動きが含まれているのがわかりますね。

日本語の「恥ずかしい」とのニュアンスの違いは?

では、私たちが普段使う日本語の「恥ずかしい」と、インドネシア語の「malu」は具体的にどう違うのでしょうか?

日本語の「恥ずかしい」は、

  • 失敗して赤面するような場面
  • 人前で何かをするのが気恥ずかしい場面
  • 褒められて照れくさい場面
  • 道徳的に許されないことをしてしまった時の罪悪感

など、幅広い状況で使われますよね。

インドネシア語の「malu」も、これらの多くの状況で使うことができます。でも、その根底にあるニュアンスには少し違いがあるんです。

具体的な状況で見てみよう!

  • 例1:人前で発表するのが malu
    • 「Saya malu berbicara di depan umum.」(私は人前で話すのが恥ずかしいです。)
    • この場合の「malu」は、日本語の「恥ずかしい」にももちろん近いですが、どちらかというと「気が引ける」「緊張してためらってしまう」「内気だから自信がない」といったニュアンスが強くなります。英語の “shy” や、状況によっては “nervous” に近いかもしれません。
  • 例2:悪いことをして malu
    • 「Dia malu karena ketahuan berbohong.」(彼は嘘がばれて恥ずかしがっています。)
    • この場合の「malu」は、日本語で言う「(道徳的に)恥ずかしい」「面目ない」という気持ちや、英語の “ashamed” に近いでしょう。自分の行為を省みて、後ろめたさを感じている状態です。
  • 例3:褒められて malu
    • 「Kamu pintar sekali!(あなた、とても賢いのね!)」と言われて、「Aduh, saya jadi malu.(あら、なんだか照れちゃいます/恐縮です)」と返す。
    • この「malu」は、日本語の「照れくさい」という感情に近いですね。謙遜の気持ちや、過分な評価に対して「恐縮する」というニュアンスが含まれます。

このように、「malu」は日本語の「恥ずかしい」が持つ意味合いを広くカバーしつつも、特に「ためらい」や「気が引ける」といった内面的な感情、そして時には「遠慮」や「敬意」といった社会的な感情も含む、非常に奥深い言葉なのです。

英語の “shy”, “embarrassed”, “ashamed” と比べてみよう

英語にも「恥ずかしい」に似た意味を持つ単語がいくつかありますね。これらと比較することで、「malu」の輪郭がよりはっきりしてきます。

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英語の単語主な意味「malu」との関連
shy内気な、恥ずかしがり屋の性格的に「内気」で人前に出るのをためらうような場合に「malu」が使われる時、”shy” のニュアンスに近いです。例:Anak itu pemalu. (その子は恥ずかしがり屋です。) ※pemaluは「恥ずかしがり屋」という名詞で後述します。
embarrassed(一時的に)きまりが悪い、当惑した、恥ずかしい人前で失敗したり、予期せぬことで気まずい思いをした時の「malu」は、”embarrassed” の感覚とよく似ています。例:Saya malu karena salah menyebut nama orang. (人の名前を間違えて言ってしまって恥ずかしかったです。)
ashamed(道徳的に)恥じている、恥ずかしい自分のした悪いことや過ちに対して、道徳的な観点から「恥じる」という意味での「malu」は、”ashamed” に近いです。例:Dia malu atas perbuatannya yang tidak jujur. (彼は自分の不正直な行いを恥じています。)

表で見てみると、「malu」は “shy”, “embarrassed”, “ashamed” のそれぞれの意味合いを含むことがあるのがわかります。

しかし、「malu」の守備範囲はこれだけではありません。

例えば、

  • 目上の人に何かをお願いするのをためらう「遠慮
  • 高価なものをご馳走になって「恐縮する」気持ち
  • 自分の能力をひけらかすのを「ためらう慎み

といった感情も「malu」で表現されることがあります。これらは、”shy”, “embarrassed”, “ashamed” のどれか一つにぴったり当てはまるわけではなく、「malu」が持つ独特のニュアンスと言えるでしょう。

ポジティブな「慎み深さ」とネガティブな「気後れ」

「malu」という感情は、必ずしもネガティブなものとしてだけ捉えられるわけではありません。状況や文脈によって、ポジティブな側面とネガティブな側面の両方を持つのが特徴です。

  • ポジティブな側面:「慎み深さ」「謙虚さ」「礼儀正しさ」
    インドネシアの社会では、特に目上の人の前や公の場で、適切な「malu」の感情を持つことは「慎み深い」「謙虚である」「礼儀をわきまえている」として肯定的に評価されることがあります。
    例えば、自分の功績を大声で自慢するのではなく、少し控えめに「malu」の様子を見せることは、奥ゆかしさとして好感を持たれることも。
    また、「人に迷惑をかけたくないから、質問するのをためらってしまう」という「malu」には、他者への配慮という側面も含まれていますね。
  • ネガティブな側面:「気後れ」「消極性」「自信のなさ」
    一方で、過度な「malu」は、自己表現の機会を逃したり、新しいことに挑戦するのをためらったりする「気後れ」や「消極性」として、ネガティブに作用することもあります。
    例えば、本当は意見があるのに「malu」で発言できない、能力があるのに「malu」で前に出られない、というのは非常にもったいないですよね。
    また、前述したように「悪いことをして malu」というのは、その行為自体がネガティブであり、その結果としての「malu」は「面目ない」「合わせる顔がない」といった後悔や反省の念を示します。

このように、「malu」は使う場面や程度によって、その評価が変わってくる多面的な言葉です。
インドネシアの人々がどのような状況で「malu」と言っているのか、その表情や声のトーンにも注目してみると、より深く「malu」のニュアンスを理解できるかもしれませんね。


ここまで、「malu」の基本的な意味と、日本語の「恥ずかしい」や英語の類義語との違い、そして「malu」が持つポジティブ・ネガティブな側面について見てきました。
一言では言い表せない「malu」の奥深さ、少し感じていただけたでしょうか?
次のセクションでは、「malu」の正しい発音とアクセントについて詳しく見ていきましょう。

「malu」の正しい発音とアクセントをマスターしよう!恥ずかしがらずに声に出してみよう♪

インドネシア語の単語を覚えるとき、意味と一緒に正しい発音も身につけたいですよね!特に「malu」のような感情を表す言葉は、自然な発音で伝えられると、より気持ちが伝わりやすくなります。

ここでは、「malu」の発音について、カタカナでの読み方から、よりネイティブに近い音を出すコツ、そしてアクセントの位置まで、詳しく解説していきます。インドネシア語音声学習にも役立つポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「malu」の発音記号(IPA)

まず、「malu」の発音記号を見てみましょう。国際音声記号(IPA)では、一般的に次のように表記されます。

  • [malu]
インドネシア語「malu」の発音

見た目はローマ字の「malu」とほぼ同じですね!これは、インドネシア語の多くがローマ字読みに近い発音であるためです。ただし、それぞれの音を日本語の感覚で発音すると、少しネイティブの音とは異なって聞こえてしまうことがあります。

カタカナでの読み方とネイティブ発音のコツ

「malu」は、カタカナで書くと「マル」と表記されることが多いです。でも、このカタカナ表記はあくまで目安。よりネイティブに近い、自然な「malu」の発音を目指すためのコツを、「ma」と「lu」に分けて見ていきましょう。

「ma(マ)」の音の出し方

  • 日本語の「マ」よりも少し口を縦に開けるイメージで: 日本語の「マ」よりも、ほんの少しだけ口をリラックスさせ、自然に開いて「ア」の音を意識して発音すると、よりインドネシア語らしい「ma」の音に近づきます。
  • 唇は自然に: 力を入れすぎず、軽く「マ」と言ってみましょう。

「lu(ル)」の音の出し方:ここがポイント!

「lu」の「l」の音が、日本人にとっては少し難しいポイントかもしれません。

  • 舌の位置を意識して: 日本語の「ラリルレロ」は、舌先が口の中の上部に触れるか触れないかくらいで発音されることが多いですよね。一方、インドネシア語の「l」は、舌先を上の歯の付け根(歯茎)あたりにしっかりとつけて発音します。英語の「L」の発音をイメージすると分かりやすいかもしれません。
    • (イメージとしては、舌先が上の歯茎についている口の断面図を想像してみてくださいね!)
  • 「ウ」の口の形: 「u」の音は、日本語の「ウ」よりも少し唇を丸く突き出すようなイメージで発音すると、よりクリアな「u」の音になります。
インドネシア語「malu」の発音

<ワンポイントアドバイス>
カタカナで「マル」と覚えるのは最初のステップとしてはOKですが、ネイティブの音声を聞きながら、特に「l」の音を意識して練習してみてくださいね。口の形や舌の動きを少し変えるだけで、ぐっとインドネシア語らしい発音になりますよ!

「malu」のアクセントの位置

インドネシア語の単語は、日本語のようにハッキリとした強いアクセントがない、またはアクセントが比較的平坦な場合が多いのが特徴です。

「malu」の場合も、特に強いアクセントは置かれません

インドネシア語「malu」の発音

あえて言うならば、最初の音節である「ma」の部分に、ほんの少しだけ重きが置かれる感じで、全体としては「マ→ル→」とほぼ同じ強さで、なだらかに発音されるイメージです。

日本語の単語のように、特定の音を強く発音しようと意識しすぎると、かえって不自然に聞こえてしまうことがあります。リラックスして、単語全体をスムーズに発音することを心がけましょう。

地域による発音の違いについて

インドネシアは多くの島からなる国で、地域によって方言や発音のバリエーションが存在します。

しかし、「malu」のような基本的な日常単語に関しては、インドネシア国内で大きな発音の違いは少ないと考えられます。標準的なインドネシア語の発音として、上記で説明したポイントを押さえておけば、どの地域でも通じやすいでしょう。

もちろん、細かなイントネーションやニュアンスの違いは地域によってあるかもしれませんが、学習の初期段階では、まず基本の発音をしっかり身につけることが大切です。

インドネシア語「malu」の発音

いかがでしたか?「malu」の発音のコツ、つかめましたでしょうか?
最初は難しく感じるかもしれませんが、ネイティブのインドネシア語音声をたくさん聞いて、真似して口に出してみるのが上達への一番の近道です。恥ずかしがらずに、どんどん練習してみてくださいね!
次は、「malu」が持つ品詞や、接辞がついたときの変化について見ていきましょう。

「malu」の品詞と語形変化:接辞がつくとどう変わる?

インドネシア語で「恥ずかしい」という気持ちを表すときによく使われるのが malu です。この malu、実は基本の品詞だけでなく、色々な言葉とくっついて形や意味を変えることがあるんです。まるで言葉の変身ですね!

このセクションでは、malu の基本的な役割と、接頭語接尾語といった『接辞(せつじ)』がついたときの変化について、例文を交えながら詳しく見ていきましょう。malu の世界の奥深さを知ると、インドネシア語の表現がもっと豊かになりますよ。

「malu」の基本的な品詞は「形容詞」

まず、malu のいちばん基本的な品詞は「形容詞」です。「恥ずかしい」「内気な」「シャイな」といった状態や性質を表します。

例えば、こんな風に使います。

  • Saya malu. (サヤ マル / 私は恥ずかしいです。)
  • Dia anak yang pemalu. (ディア アナック ヤン プマル / 彼は内気な子です。)
    • pemalu (恥ずかしがり屋) については後ほど詳しく説明しますね!

このように、人やものの様子を説明するときに活躍するのが形容詞としての malu です。

語幹としての「malu」

malu は、それ自体で「恥ずかしい」という意味を持つ形容詞ですが、同時に他の単語を作り出すための「語幹(ごかん)」、つまり単語の土台としての役割も持っています。この語幹 malu に、接頭語(単語の前につくパーツ)や接尾語(単語の後ろにつくパーツ)といった『接辞』がつくと、品詞が変わったり、意味合いが変化したりするんです。

接頭語・接尾語がついた「malu」の仲間たち

では、実際に malu に接辞がつくと、どんな言葉に変わるのでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介しますね。意味がガラッと変わることもあるので、ひとつひとつ丁寧に見ていきましょう。

これらの変化は、表でまとめるとさらに分かりやすくなりますよ!

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変化形接辞の内訳品詞主な意味
malu(語幹)形容詞恥ずかしい、内気な
memalukanme- + malu + -kan動詞恥をかかせる、恥ずかしい思いをさせる、みっともない
kemaluanke- + malu + -an名詞恥、羞恥心、性器(※取扱注意)
pemalupe- + malu名詞恥ずかしがり屋、内気な人
mempermalukanmemper- + malu + -kan動詞(意図的に)大恥をかかせる、屈辱を与える

それでは、それぞれの変化形について、例文と一緒に詳しく解説していきますね。

1. memalukan (ムマルカン) – 恥をかかせる、恥ずかしい思いをさせる

  • 品詞: 動詞
  • 成り立ち: 接頭語 me- + 語幹 malu + 接尾語 -kan

memalukan は、malu を「誰かや何かに恥ずかしい思いをさせる」「恥ずべき状況を作り出す」といった能動的な意味の動詞に変身させます。「みっともない」「嘆かわしい」といったニュアンスで使われることも多いです。

  • 例文:
    • Perbuatannya sungguh memalukan. (プルブアタンニャ スングー ムマルカン)
      彼(彼女)の行いは本当に恥ずべきものです。
    • Jangan melakukan hal yang memalukan keluarga. (ジャガン ムラクカン ハル ヤン ムマルカン クルアルガ)
      家族に恥をかかせるようなことはしないでください。
    • Skor ujiannya sangat memalukan. (スコール ウジアンニャ サガット ムマルカン)
      彼(彼女)の試験の点数は非常に恥ずかしいものでした。

2. kemaluan (クマルアン) – 恥、羞恥心、そして…

  • 品詞: 名詞
  • 成り立ち: 接頭語 ke- + 語幹 malu + 接尾語 -an

kemaluan は名詞で、主に二つの意味があります。ここが少し注意が必要なポイントです。

一つ目の意味は「恥」や「羞恥心」といった感情そのものを指します。

  • 例文:
    • Wajahnya memerah karena kemaluan. (ワジャニャ ムメラ カレナ クマルアン)
      彼(彼女)は羞恥心で顔を赤らめた。
    • Dia menyembunyikan rasa kemaluannya dengan tersenyum. (ディア ムニュンブニュイカン ラサ クマルアンニャ ドゥガン トゥルスニュム)
      彼女は笑顔で恥ずかしさを隠した。

そして、もう一つの意味が…実は「性器」を指す言葉でもあります。

※【取り扱い注意!】
この意味での kemaluan は非常にデリケートな単語です。日常会話で気軽に使う言葉ではなく、医学的な文脈や非常にプライベートな状況、あるいは遠回しな表現として使われることがあります。インドネシア語を学ぶ私たちとしては、このような意味もあると知っておくことは大切ですが、実際に使う際には細心の注意が必要です。不用意に使うと誤解を招いたり、相手を不快にさせてしまったりする可能性があります。特に女性同士の会話であっても、この単語の使用は慎重にしましょう。

3. pemalu (プマル) – 恥ずかしがり屋

  • 品詞: 名詞(人を表す)
  • 成り立ち: 接頭語 pe- + 語幹 malu

pemalu は、「恥ずかしがり屋な人」「内気な人」を指す名詞です。pe- という接頭語は、その性質を持つ人や行為者を表すことが多いんですよ。

  • 例文:
    • Adik saya seorang pemalu. (アディック サヤ スオラン プマル)
      私の弟(妹)は恥ずかしがり屋です。
    • Meskipun dia pemalu, dia sangat baik hati. (ムスキプン ディア プマル, ディア サガット バイック ハティ)
      彼(彼女)は恥ずかしがり屋ですが、とても親切です。

4. mempermalukan (ムンプルマルカン) – (意図的に)大恥をかかせる

  • 品詞: 動詞
  • 成り立ち: 接頭語 memper- + 語幹 malu + 接尾語 -kan

mempermalukan も動詞で、memalukan と似ていますが、こちらは「(誰かを)意図的に、ひどく恥をかかせる」「屈辱を与える」という、より強いニュアンスを持ちます。memper- という接頭語がつくことで、行為の意図性や強調が増すイメージです。

  • 例文:
    • Dia sengaja mempermalukan temannya di depan umum. (ディア スンガジャ ムンプルマルカン トゥマンニャ ディ ドゥパン ウムム)
      彼(彼女)はわざと友達に人前で恥をかかせた。
    • Jangan coba-coba mempermalukan saya! (ジャガン チョバチョバ ムンプルマルカン サヤ)
      私に恥をかかせようとなんてしないで!

このように、malu という一つの語幹から、接辞がつくことで様々な言葉が生まれ、意味も豊かに変化していくのが分かりますね。malu の 品詞 の変化、接頭語接尾語の役割を理解すると、インドネシア語の単語力がぐんとアップしますよ!

「malu」が他の品詞として使われることはある?

基本的に malu は形容詞ですが、使い方によっては他の役割を担うこともあります。

例えば、rasa malu(ラサ マル)という形で「恥という感情」「羞恥心」という意味の名詞句として使われることがあります。rasa は「味」や「感情」という意味の名詞です。

  • Dia tidak punya rasa malu. (ディア ティダック プニャ ラサ マル)
    彼(彼女)には羞恥心がない。

また、厳密には品詞が変わるわけではありませんが、dengan malu(ドゥガン マル – 恥ずかしそうに)のように、前置詞 dengan(~で、~と共に)と組み合わせて副詞的な働きをすることもあります。

  • Dia menjawab dengan malu. (ディア ムンジャワッブ ドゥガン マル)
    彼(彼女)は恥ずかしそうに答えた。

この場合、malu 自体の品詞形容詞のままですが、文全体の中では動作の様子を説明する役割をしています。


今回は、malu の基本的な品詞形容詞)と、接頭語接尾語がつくことによる語形変化、そしてそれぞれの意味の違いについて見てきました。memalukan や kemaluan(特に注意が必要な単語でしたね!)など、元の malu とは少し違ったニュアンスを持つ言葉がたくさんありました。

これらの派生語を覚えることで、インドネシア語の表現の幅がぐっと広がります。次は、「malu」に関連する面白い表現やコロケーションについて学んでいきましょう!

「malu」に関連する表現・コロケーションをマスターしよう!

インドネシア語の「malu(マル)」という単語、基本的な「恥ずかしい」という意味はバッチリ覚えましたか?実は「malu」には、もっと豊かで面白い表現がたくさんあるんです!今回は、日常会話でよく使われる「malu」の関連表現コロケーションを深掘りして、あなたのインドネシア語表現をさらにステップアップさせちゃいましょう♪

特に、インドネシアならではのユニークな言い回しを知れば、現地の人との会話ももっと楽しくなるはず。さあ、一緒に見ていきましょう!

恥ずかしがり屋さんの定番フレーズ:「malu-malu(マルマル)」

まずは、基本の「malu」を繰り返すことでニュアンスが加わる表現、「malu-malu」です。

  • 意味: 「恥ずかしそうにする」「もじもじする」「遠慮する」
  • ニュアンス: 「malu」が単に「恥ずかしい」という感情を表すのに対し、「malu-malu」は、その感情が態度や行動に表れていて、少し控えめだったり、ためらったりしている様子を指します。日本語の「恥ずかしがる」や「照れる」に近い感覚ですね。インドネシア語では、このように形容詞を繰り返すことで、その意味合いを強調したり、より具体的な様子を表したりすることがよくあります。(調査結果Position 5, 7参照)

「malu-malu」はどんな時に使うの?

例えば、こんなシーンで使えます。

  • 好きな人の前で、緊張してうまく話せない時
    • Dia jadi malu-malu saat bertemu dengan orang yang disukainya.
      (彼女は好きな人に会うと、もじもじしてしまうんです。)
  • 褒められた時に、照れてしまう様子
    • “Wah, gambarmu bagus sekali!” (「わあ、あなたの絵、すごく素敵ね!」)
    • “Ah, biasa saja kok…” sambil malu-malu. (「えへへ、たいしたことないですよ…」と恥ずかしそうにする。)
  • 何かを勧められたけれど、遠慮してしまう時
    • Jangan malu-malu, silakan dimakan kuenya.
      遠慮しないで、どうぞケーキを召し上がってください。)

malu-malu」は、相手に「遠慮しないでね」と声をかける時にも便利なフレーズです。覚えておくと、インドネシアの人たちとのコミュニケーションがもっとスムーズになりますよ。

インドネシア流「猫かぶり」?:「malu-malu kucing(マルマル クチン)」

次にご紹介するのは、とってもユニークで面白い表現、「malu-malu kucing」です!直訳すると「猫のように恥ずかしがる」となりますが、一体どんな意味なのでしょうか?

  • 意味: 「猫をかぶる」「最初は恥ずかしがっているように振る舞うが、実はそうではなかったり、後で大胆な本性を見せたりする様子」(調査結果Position 4参照)
  • ニュアンス: 日本語の「猫をかぶる」と非常に似ていますが、ポイントは「最初は恥ずかしそうにしている」という点。そして、その後に意外な一面を見せる、という変化が面白い表現です。

なぜ「猫(kucing)」なの?文化的背景は?

インドネシアでは、猫はとても身近な動物です。この「malu-malu kucing」という表現は、猫の習性から来ていると言われています。猫って、初めて会う人や新しい場所では、最初は警戒して隅っこで様子をうかがっていたり、おずおずとしたりしますよね?でも、慣れてくると急に甘えてきたり、大胆に遊び始めたり、時にはわがままな一面を見せたり…そんな猫の「最初はシャイだけど、実は…」というギャップのある振る舞いを人に例えたのが、この表現なんです。

インドネシアの人たちは、この言葉を聞くと、そんな猫の愛嬌ある姿を思い浮かべるのかもしれませんね。まさに、インドネシア文化の一端に触れられるような、生活に根差した表現と言えるでしょう。

「malu-malu kucing」の具体的な使い方:会話シーンで見てみよう!

では、実際にどんな会話で「malu-malu kucing」が使われるのか、具体的なシーンを想像してみましょう!

シーン1:パーティーでの出来事

あなたは友達の誕生日パーティーに来ています。隅の方で一人静かにジュースを飲んでいる人がいたので、少し心配していました。でもパーティーが盛り上がってくると…

あなた“Tadi dia diam saja, kukira pemalu.”
(さっき彼、ずっと静かにしてたから、恥ずかしがり屋さんかと思ったの。)

友達“Ah, dia itu malu-malu kucing! Lihat saja nanti, kalau sudah kenal pasti heboh sendiri!”
(あー、彼って猫かぶってるだけだよ!見てなって、仲良くなったら絶対一人で大騒ぎするタイプだから!)

…そして数時間後、その人はカラオケで熱唱し、ダンスフロアの中心で踊りまくっていました!まさに malu-malu kucing

シーン2:初めての食事会で…

あなたはインドネシア人の友人に誘われて、彼女の家族と初めて食事をすることになりました。食事が運ばれてきても、あなたは遠慮してなかなか手を付けられずにいました。

友人のお母さん“Ayo, jangan malu-malu kucing, Nak. Makan yang banyak, ya!”
(さあ、猫かぶってないで(遠慮しないで)、たくさん食べてね!)

この場合の「malu-malu kucing」は、「最初は恥ずかしがっている(ように見える)けど、本当は食べたいんでしょ?」という親しみを込めたニュアンスで使われています。お母さんの優しさが伝わってきますね。

このように、「malu-malu kucing」は、人の意外な一面や、最初は控えめでも後から積極的になる様子を、ユーモラスに表現する時にぴったりのフレーズです。ぜひ覚えて、使ってみてくださいね!

もっと知りたい!「malu」のコロケーション

「malu」は、他の単語と組み合わせて使われることもよくあります。ここでは、代表的なコロケーションをいくつかご紹介します。

  1. rasa malu(ラサ マル)
    • 意味: 「恥ずかしさ」「羞恥心」
    • 解説: 「rasa」は「味覚」の他に「感情」「感覚」という意味も持ちます。「rasa malu」で、「恥ずかしいという感情」そのものを指します。
    • 例文:
      • Dia merasakan rasa malu yang mendalam setelah melakukan kesalahan itu.
        (その間違いを犯した後、彼は深い羞恥心を感じた。)
      • Anak kecil itu menyembunyikan wajahnya karena rasa malu.
        (その小さな子供は恥ずかしさから顔を隠した。)
  2. tidak tahu malu(ティダッ タウ マル)
    • 意味: 「恥知らずな」「厚かましい」
    • 解説: 「tidak」は否定の「〜ない」、「tahu」は「知る」という意味です。直訳すると「恥を知らない」となり、まさに日本語の「恥知らず」と同じニュアンスで使われます。少し強い言葉なので、使う場面には注意が必要ですが、ドラマや日常会話でも耳にすることがあるかもしれません。
    • 例文:
      • Orang itu benar-benar tidak tahu malu, mengambil barang tanpa izin.
        (あの人は本当に恥知らずだ、許可なく物を取るなんて。)
      • Perbuatannya itu menunjukkan bahwa dia tidak tahu malu.
        (彼のその行動は、彼が厚かましいことを示している。)
  3. membuat malu(ムンブアット マル)
    • 意味: 「恥をかかせる」「恥ずかしい思いをさせる」
    • 解説: 「membuat」は「作る」という意味の動詞で、ここでは「(ある状態を)引き起こす」というニュアンスです。誰かの言動によって、別の人や自分自身が恥ずかしい思いをした時に使います。前に出てきた memalukan と意味が似ていますが、membuat malu の方がより直接的に「恥ずかしい状況を作る」という行為を指すことがあります。
    • 例文:
      • Jangan membuat malu keluarga dengan kelakuanmu itu!
        (そんな行動で家族に恥をかかせないで!)
      • Aku tidak sengaja membuat malu temanku di depan umum.
        (私はうっかり人前で友達に恥ずかしい思いをさせてしまった。)
  4. pemalu(プマル)
    • 意味: 「恥ずかしがり屋」「内気な人」
    • 解説: 前のセクションでも少し触れましたが、接頭辞「pe-」が付くことで、「〜する人」「〜な性質の人」という意味になることがあります。「pemalu」で、恥ずかしがる性質の人、つまり「恥ずかしがり屋」を指します。
    • 例文:
      • Adikku adalah seorang pemalu, dia jarang berbicara dengan orang baru.
        (私の妹は恥ずかしがり屋で、初対面の人とはあまり話しません。)
      • Dia bukan pemalu, hanya saja sedang tidak ingin banyak bicara.
        (彼は恥ずかしがり屋なのではなく、ただあまり話したくないだけだ。)

これらの関連表現コロケーションを覚えておくと、「malu」を使った表現の幅がぐっと広がりますね!


いかがでしたか?「malu」という一つの単語にも、こんなにたくさんの面白い表現があるなんて、インドネシア語は奥が深いですよね!特に「malu-malu kucing」のようなユニークなフレーズは、文化的な背景も感じられて興味深いです。

今回学んだ「malu-malu」や「rasa malu」などのコロケーションを意識して使ってみることで、あなたのインドネシア語はより自然で、表現豊かになるはずです。
それでは次に、これらの表現を使った具体的な例文をたくさん見て、使い方を完全にマスターしましょう!

「malu」を使った例文で使い方をマスター!

インドネシア語の「malu」は、日本語の「恥ずかしい」という感情を表すだけでなく、「遠慮する」「内気な」といったニュアンスも持つ、とても奥深い単語です。ここでは、簡単な例文から少し複雑な文、そしてリアルな会話例を通して、「malu」の使い方をマスターしていきましょう!それぞれの例文には日本語訳と、ちょっとした文法ポイントもつけているので、ぜひ参考にしてくださいね。

基本的な「malu」の使い方:まずはここから!

まずは、基本的な「malu」の使い方を見ていきましょう。どんなシチュエーションで使えるのか、イメージしながら読んでみてください。

  1. Saya malu.
    • 日本語訳: 私は恥ずかしいです。
    • ポイント: もっともシンプルな形ですね。「恥ずかしい」という気持ちをストレートに表現できます。
  2. Dia malu karena datang terlambat.
    • 日本語訳: 彼は遅刻したので恥ずかしがっています。
    • ポイント: karena は「~なので」「~だから」という理由を表す接続詞です。「malu」になった原因を説明するときに使います。友達との待ち合わせに遅れちゃった時など、共感できるシチュエーションですね。
  3. Anak itu malu kepada orang asing.
    • 日本語訳: その子は見知らぬ人を恥ずかしがります。(人見知りします。)
    • ポイント: kepada + [人] で「~に対して恥ずかしい」という意味になります。「人見知りする」というニュアンスでよく使われます。
  4. Jangan malu-malu, silakan coba kuenya!
    • 日本語訳: 遠慮しないで、どうぞケーキを試食してみてください!
    • ポイント: malu-malu は「恥ずかしがる」「遠慮する」「もじもじする」といった意味の重複語です。ホームパーティーなどで、お客さんにおすすめする時に使えそうなフレーズですね。「どうぞどうぞ」という気持ちが伝わります。

もう少しステップアップ!「malu」を使った応用例文

次に、もう少し複雑な文や、日常でよく耳にする表現を見ていきましょう。

  1. Saya malu bertanya kepada guru bahasa Indonesia saya.
    • 日本語訳: 私はインドネシア語の先生に質問するのが恥ずかしいです。
    • ポイント: malu + [動詞の原形] で「~するのが恥ずかしい」という意味になります。授業中に「こんなこと聞いてもいいのかな…」とためらってしまう気持ち、分かりますよね。
  2. Dia malu mengakui kesalahannya.
    • 日本語訳: 彼は自分の間違いを認めるのが恥ずかしい。
    • ポイント: mengakui は「認める」という意味の動詞です。自分の非を認めるのは誰でも少し勇気がいりますよね。そんな時の「malu」です。
  3. Waktu presentasi, saya sangat malu sampai muka saya merah.
    • 日本語訳: プレゼンテーションの時、顔が赤くなるほどとても恥ずかしかったです。
    • ポイント: sangat malu で「とても恥ずかしい」。sampai muka saya merah(顔が赤くなるまで)という具体的な状況を加えることで、より感情が伝わります。ドキドキのプレゼン、頑張った証拠ですね!
  4. (Glosbeより引用) Saya malu mengakuinya, tapi saya tidak tahu jawabannya.
    • 日本語訳: 認めるのは恥ずかしいですが、答えが分かりません。
    • ポイント: こちらは調査結果Position3で紹介されていた例文です。自分の知識不足を伝える際に、前置きとして「恥ずかしいのですが…」と添える丁寧な表現ですね。

日常会話での「malu」:こんな風に使ってみよう!

実際にインドネシアの人たちは、日常会話でどのように「malu」を使っているのでしょうか?友人同士の会話と、少しフォーマルな場面での例を見てみましょう。

友人同士の会話

カフェでおしゃべりしているAさんとBさんの会話です。

A: Kemarin aku salah kirim pesan ke grup kantor, padahal itu buat kamu! Malu banget!
(昨日、オフィスグループに間違ってメッセージ送っちゃったの、あれ本当はあなた宛てだったのに!すっごく恥ずかしかった!)

B: Hahaha, serius? Isi pesannya apa? Pasti lucu ya?
(ハハハ、まじで?どんなメッセージだったの?きっと面白かったでしょ?)

A: Aduh, jangan ditanya! Pokoknya aku malu setengah mati!
(あー、聞かないで!とにかく恥ずかしくて死にそうだったんだから!)

B: Tenang aja, semua orang pernah kok melakukan kesalahan kecil. Jangan terlalu malu, dong!
(大丈夫だよ、誰だって小さな間違いはするって。そんなに恥ずかしがらないでよ!)

  • ポイント:
    • Malu banget!: 「すごく恥ずかしい!」という強調表現。banget は「とても」「すごく」という意味の口語です。
    • malu setengah mati: 「恥ずしくて死にそう」「死ぬほど恥ずかしい」という、さらに強い強調表現。本当に困った時や、大失敗した時に使います。
    • Jangan terlalu malu, dong!: 「そんなに恥ずかしがらないでよ!」。dong は文末につけて、軽い命令や誘い、念押しなどのニュアンスを加えます。

少しフォーマルな場面

会社で上司に相談するCさんの場面です。

C: Permisi, Pak. Maaf mengganggu waktunya sebentar. Sebenarnya saya agak malu untuk membicarakan ini, tapi…
(失礼します、部長。少々お時間を頂戴し申し訳ありません。実はこちらをお話しするのは少々気が引けるのですが…)

上司: Tidak apa-apa, C-san. Ada apa? Katakan saja, jangan malu.
(構いませんよ、Cさん。どうしましたか?遠慮なく話してください、恥ずかしがる必要はありませんよ。)

C: Baik, Pak. Mengenai proyek yang baru, saya merasa sedikit kesulitan dan ingin meminta saran Bapak. Saya malu jika ini menunjukkan ketidakmampuan saya.
(はい、部長。新しいプロジェクトに関してですが、少々困難を感じておりまして、部長にご助言をいただきたく存じます。もしこれが私の力不足を示すようでお恥ずかしいのですが。)

  • ポイント:
    • agak malu: 「少々恥ずかしい」「ちょっと気が引ける」。控えめに伝えたい時に使います。
    • jangan malu: 「遠慮しないで」「恥ずかしがらないで」。相手に安心感を与える言葉です。
    • フォーマルな場面では、自分の能力不足を懸念して「malu」を使うこともあります。謙虚さを示すニュアンスが含まれますね。

インドネシアのことわざ:「Malu bertanya sesat di jalan.」

インドネシア語学習者ならぜひ覚えておきたいことわざがあります。

Malu bertanya sesat di jalan.

  • 直訳: 尋ねることを恥ずかしがると、道に迷う。
  • 日本語での近いことわざ: 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。

このことわざは、文字通りの意味だけでなく、もっと深い教訓を含んでいます。
分からないことや知らないことがあるのに、それを尋ねるのを「恥ずかしい」と思ってためらっていると、結局は間違った道に進んでしまったり、目的地にたどり着けなかったりする、という意味です。

インドネシア語を勉強している私たちにとっても、とても大切なメッセージですよね。
「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな?」「レベルが低いって思われたらどうしよう…」
そんな風に「malu」の気持ちが湧いてくることもあるかもしれません。

でも、このことわざが教えてくれるように、その一時的な「malu」を乗り越えて質問することで、正しい知識を身につけ、より早く上達することができます。インドネシア人の友達や先生に、積極的に質問してみましょう!きっと喜んで教えてくれますよ。この「Malu bertanya sesat di jalan.」を心に留めて、どんどんインドネシア語の世界を探求していってくださいね。


いかがでしたか?「malu」の基本的な使い方から、会話でのニュアンス、そしてためになることわざまでご紹介しました。例文を参考に、ぜひ実際の会話で「malu」を使ってみてください。
さて、ここまで学んだ内容がしっかり身についているか、次のセクションのクイズで力試ししてみましょう!

【理解度チェック】「malu」に関するインドネシア語テスト3問!

インドネシア語の「malu」について、この記事でたくさんのことを学んでいただけたでしょうか? ここでは、あなたの理解度をチェックするための簡単なクイズをご用意しました! 記事をしっかり読んでいれば、きっと解けるはずですよ。楽しみながらチャレンジして、「malu」マスターを目指しましょう! この「malu クイズ」で、あなたのインドネシア語力をさらにアップさせてくださいね。

第1問:「malu」の基本的な意味

問題: インドネシア語の「malu」が持つ最も基本的な意味として、次のうちどれが最も適切でしょうか?

  1. 興奮する
  2. 悲しい
  3. 恥ずかしい
  4. 心配する
正解と解説を確認する

正解:3. 恥ずかしい (malu)

解説:
バッチリ正解です!「3. 恥ずかしい」が正解です。
「malu」は、日本語の「恥ずかしい」という感情を表す、インドネシア語の基本中の基本の単語です。人前で何か失敗してしまった時や、思いがけず褒められて照れてしまう時、あるいは自分の内気な性格からくる人見知りなど、幅広い「恥ずかしさ」のニュアンスをカバーしています。

  • なぜ他の選択肢が違うの?
      1. 「興奮する」や「嬉しい」に近い感情は、インドネシア語では “gembira” や “senang” と表現します。「malu」の感情とは異なりますね。
      1. 「悲しい」は “sedih” という単語が対応します。涙がでるような、心が痛む感情ですね。
      1. 「心配する」は “khawatir” です。例えば、試験の結果を待っている時や、家族の帰りが遅い時などに使う感情表現です。
    このように、それぞれの感情には対応するインドネシア語があります。「malu」が持つ「羞恥心」「照れ」「内気」といった感覚をしっかり掴んでおきましょう。この機会に、記事で触れた「malu」の持つ様々なニュアンスも思い出してみてくださいね。例えば、「恥ずかしくて顔が赤くなる」といった身体的な反応を伴うことも多いのが特徴です。

第2問:「malu」が使われる具体的な場面

問題: 次の会話や状況のうち、Aさんが「malu」と感じている可能性が最も高いのはどれでしょう?

  1. Aさん:「昨日、宝くじで100万ルピア当たったんだ!」
  2. Aさん:「プレゼンテーション、大成功だったよ!みんな褒めてくれたんだ。」
  3. Aさん:(大勢の人の前で、急にスピーチを頼まれてしどろもどろになっている)
  4. Aさん:「明日のピクニック、すごく楽しみ!準備万端だよ。」
正解と解説を確認する

正解:3. Aさん:(大勢の人の前で、急にスピーチを頼まれてしどろもどろになっている)

解説:
その通り!正解は「3. Aさん:(大勢の人の前で、急にスピーチを頼まれてしどろもどろになっている)」です。
この状況は、予期せず注目を浴び、準備ができていない状態で何かをしなければならないプレッシャーから「恥ずかしさ」や「気まずさ」を感じている典型的な「malu」の場面です。「Aduh, saya malu sekali!(あぁ、すごく恥ずかしい!)」といった心の声が聞こえてきそうですね。

  • なぜ他の選択肢が違うの?
      1. 「宝くじに当たった」という状況は、通常「嬉しい (senang)」や「ラッキー (beruntung)」と感じる場面であり、「malu」を感じる要素は少ないでしょう。
      1. 「プレゼンテーションが成功してみんなに褒められた」時は、「誇らしい (bangga)」や「嬉しい (senang)」と感じるのが一般的です。もちろん、少し照れくさい気持ちから「malu」を感じることもありますが、最も支配的な感情ではありません。
      1. 「ピクニックを楽しみにしていて準備万端」な時は、「ワクワクする (bersemangat)」や「嬉しい (senang)」といったポジティブな感情で満たされているはずです。
    「malu」は、自分の失敗や欠点が露呈するかもしれないという不安、他者からの評価への意識、あるいは内向的な性格からくる社会的な場面での緊張感など、様々な要因で引き起こされます。記事で紹介した「malu」が使われる具体的な例文を思い出しながら、どんな時にインドネシアの人が「malu」と言うのか、イメージを膨らませてみてくださいね。

第3問:「malu」を使ったユニークな表現

問題: インドネシア語のイディオム「malu-malu kucing」は、どのような態度や様子を表すために使われるでしょう?(ヒント:記事後半で解説した、猫が登場するあの表現です!)

  1. 猫のように非常に臆病で、いつも恥ずかしがっている様子。
  2. 本当は欲しがっているのに、最初は遠慮しているふりをする、猫なで声のような態度。
  3. 恥ずかしすぎて、猫のようにシャーッと威嚇してしまうこと。
  4. 猫が飼い主に甘えるように、素直に恥ずかしさを表現すること。
正解と解説を確認する

正解:2. 本当は欲しがっているのに、最初は遠慮しているふりをする、猫なで声のような態度。

解説:
大正解です!「2. 本当は欲しがっているのに、最初は遠慮しているふりをする、猫なで声のような態度」が、「malu-malu kucing(マルマル クチン)」の正しい意味です。
この表現は、文字通り「猫のような恥じらい」という意味ですが、実際には「本当はそうではないのに、恥ずかしがっている(または遠慮している)ふりをする」という、少し皮肉めいたニュアンスで使われます。例えば、お菓子を勧められた時に「いえいえ、そんな…」と一度は断るものの、内心では「欲しいな」と思っているような状況で使われたりします。これは、猫が気まぐれに見えても、実はしっかり自分の欲しいものを手に入れようとする様子になぞらえられています。

  • なぜ他の選択肢が違うの?
      1. 「猫のように非常に臆病」というのは、「malu」の一般的な意味合いに近いかもしれませんが、「malu-malu kucing」が持つ「ふりをする」というニュアンスが含まれていません。
      1. 「恥ずかしすぎて威嚇する」というのは、このイディオムの意味とはかけ離れていますね。
      1. 「素直に恥ずかしさを表現する」というのは、「malu-malu kucing」の「見せかけの」というニュアンスとは逆になります。
    「malu-malu kucing」は、インドネシア人のコミュニケーションにおける奥ゆかしさや、本音と建前のような文化的な側面を少し垣間見ることができる面白い表現の一つです。このようなイディオムを知っていると、インドネシア語の理解が深まるだけでなく、現地の友人との会話もより楽しくなるはずですよ! 記事で紹介した他の「malu」の関連表現も、ぜひこの機会に復習してみてくださいね。

「malu」に関するインドネシア語テスト、お疲れ様でした!全問正解できましたか?
もし「あれ?」と思う問題があっても大丈夫です。大切なのは、このクイズを通じて「malu」という言葉の奥深さや使い方について、改めて考えるきっかけになったことです。ぜひ解説を読み返したり、記事の該当部分をもう一度チェックしたりして、理解を深めてくださいね。

この調子で、これからも楽しくインドネシア語の学習を進めていきましょう!
最後に、この記事のまとめとして、「malu」を使いこなすことのメリットと今後の学習へのヒントをお伝えします。

まとめ:「malu」を使いこなして、インドネシア語表現を豊かにしよう!

ここまでインドネシア語の「malu」について、基本的な意味から発音、品詞や語形変化、具体的な使い方、さらには興味深い関連表現や理解度をチェックするクイズまで、一緒に詳しく見てきましたね!この記事を通して、「malu」という一つの単語が持つ豊かな表情や奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。

今回の記事では、

  • 「malu」が持つ「恥ずかしい」「内気な」「遠慮する」といった複数のニュアンス
  • memalukan(恥をかかせる)、kemaluan(恥、羞恥心など)、pemalu(恥ずかしがり屋)といった派生語
  • malu-malu(恥ずかしそうにする)、malu-malu kucing(猫をかぶる)、rasa malu(恥ずかしさ)といった関連フレーズ
  • 日常会話での具体的な使用シーンや、文化的背景に基づいた使われ方、そして学習に役立つことわざ「Malu bertanya sesat di jalan.」

などを学びました。これらのポイントを押さえることで、「malu」という言葉をより深く理解できたはずです。

さて、この「malu」という単語をしっかりと理解し、会話の中で自然に使えるようになることは、あなたのインドネシア語学習において、とても大きなメリットがあります。なぜなら、「malu」はインドネシアの日常会話で頻繁に登場するだけでなく、相手の気持ちを察したり、自分の感情をより繊細に伝えたりする上で欠かせない言葉だからです。この単語一つをマスターするだけでも、あなたのインドネシア語の表現力アップに繋がり、コミュニケーションがよりスムーズで深みのあるものになるでしょう。

「malu」の意味や使い方を理解できた!という達成感を、ぜひ今後のインドネシア語学習へのエネルギーに変えてくださいね。一つの単語をじっくり学ぶ楽しさを知ったあなたは、きっと他の単語にも興味が湧き、インドネシア語の世界をもっと探求したくなるはずです。

インドネシア語には、「malu」のように、知れば知るほど面白い単語や表現がたくさんあります。例えば、感情を表す他の言葉(senang – 嬉しい、sedih – 悲しい、marah – 怒る など)や、日常会話で役立つ便利なフレーズなど、新しい発見があなたを待っていますよ。

感情を表すインドネシア語・図解
感情を表すインドネシア語・図解

今回のmalu まとめが、あなたのインドネシア語の表現力アップ、そして何よりもインドネシア語学習のモチベーション向上に繋がることを心から願っています。これからも楽しく、一歩一歩インドネシア語の理解を深めていきましょう!応援しています

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実際、インドネシア語の勉強を始めたいのですが、、
とりあえず独学で勉強する上で、、どの参考者がいいのかなあ……。

ジョグジャ先生

今回は、著者自身の経験をふまえ、この質問にお答えさせていただきたいと思います。
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詳しくはこちらの記事で紹介しています。

最後に

ジョグジャ先生

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こちらのブログでは、インドネシア関連のお役立ち情報をたくさん紹介しています!
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インドネシア語「malu」を徹底解説!意味・発音・使い方から関連表現、例文、クイズまで

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