【初心者向け】インドネシア語の接頭辞「pe-」を徹底解説!意味・使い方・例文まとめ

【初心者向け】インドネシア語の接頭辞「pe-」を徹底解説!意味・使い方・例文まとめ

「インドネシア語の勉強、始めたはいいけど、なかなか単語が増えないなぁ…」
「似たような単語がいっぱいあって、意味の違いがよく分からない…」
文法、特に単語にくっつく『アレ』、難しくない??」

インドネシア語学習を始めたばかりの初心者さんが、ちょうどこんな風に感じ始める頃かもしれませんね。基本的な挨拶や自己紹介はできるようになったけど、もっと色々なことを表現したい!と思うと、途端に言葉の壁を感じてしまう…。その気持ち、とってもよく分かります!

実は、その「単語にくっつくアレ」、つまり「接辞(せつじ)」と呼ばれるものが、インドネシア語の単語力をアップさせるための、とっても重要な鍵なんです。特に、単語の「頭」にくっつく「接頭辞(せっとうじ)」は、意味を理解したり、新しい単語を効率よく覚えたりするのにすごく役立ちます。

なんだか難しそう…?

大丈夫です!ルールを覚えれば簡単!今回注目するのは、たくさんある接頭辞の中でも特に重要で便利な接頭辞「pe- / peN-」

この「pe-」というパーツ、実はあなたが既に知っているかもしれない単語にくっつくだけで、「~する人」や「使う道具」といった意味の新しい単語に大変身させちゃう、ちょっとした魔法のような力を持っているんです!

「え、そんな便利なものがあるの?」と思ったあなた。その通りなんです!
この接頭辞「pe-」のルールを少し知るだけで、

  • 知らない単語の意味が推測しやすくなる!
  • 覚える単語の数がぐんと効率的に増やせる!
  • インドネシア語の文章がもっと深く理解できるようになる!

なんて、いいことづくめなんですよ。

この記事を読めば、インドネシア語初心者さんがつまずきやすい接頭辞「pe-」の基本的なルールがしっかり分かります。「難しそう」と思っていた文法のイメージが、「なるほど、面白いかも!」に変わるはず。

さあ、私たちと一緒に接頭辞「pe-」の基本をマスターして、あなたのインドネシア語の単語力を一気にレベルアップさせちゃいましょう!

目次

そもそも接頭辞「pe-」って何?基本のキホン

インドネシア語の単語を見ていて、「あれ?この単語の最初についてる pe- ってなんだろう?」と思ったことはありませんか?

これは「接頭辞(せっとうじ)」と呼ばれるもので、単語のバリエーションを増やす魔法のパーツなんです!✨ インドネシア語には色々な接頭辞がありますが、その中でも特に重要でよく使われるのが、今回ご紹介する「pe-」です。

このセクションでは、まず接頭辞「pe-」の基本的な意味役割、「peN-」との違いなど、知っておきたい「基本のキホン」を一緒に見ていきましょう♪ インドネシア語 文法の面白い世界へようこそ!

接頭辞「pe-」ってなあに?

簡単に言うと、接頭辞というのは、単語の「頭(あたま)」にくっついて、その単語に新しい意味をプラスする飾りのようなものです。

日本語でも「不」+「可能」=「不可能」のように、言葉の頭に何かをつけて意味を変えることがありますよね。それと同じようなイメージです。

pe-」は、インドネシア語のたくさんの接頭辞の中でも、基本となるものの一つ。これを覚えると、知っている単語から新しい単語を作れるようになるので、とっても便利なんですよ!

「pe-」の主な役割:単語を「名詞」に変身させる!

じゃあ、「pe-」にはどんな働きがあるんでしょうか?

「pe-」の一番大事な役割は、単語の元になる部分、いわば「語幹(ごかん)」にくっついて、新しい名詞を作り出すことです。

語幹」って聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「単語の根っこになる部分」のこと🌱。例えば、「学ぶ (ajar)」のような単語が語幹になります。

そして、「pe-」がこの語幹にくっつくと、主に次のような意味を持つ名詞になることが多いんです。

  • 「〜する人」: 行為者を表します。(例:pelajar 学生)
  • 人の性質や特徴: (例:pemalu 恥ずかしがり屋)
  • 「〜するための道具」: 何かをするためのツールを表します。(例:pemukul 打つための道具、バットなど)

【具体例を見てみよう!】

スクロールできます
接頭辞語幹 (元の意味)= pe- がついた名詞 (新しい意味)カタカナ読み(目安)
pe-ajar (学ぶ)pelajar (学生、学習者)プラジャール
pe-tani (農業をする)petani (農民)プタニ
pe-kerja (働く)pekerja (労働者)プクルジャ
pe-dagang (商う)pedagang (商人)プダガン
pe-tinju (拳、ボクシング)petinju (ボクサー)プティンジュ
pe-suruh (命令する)pesuruh (召使い、メッセンジャー)プスルーフ

こんな風に、pe- をつけるだけで、動詞や形容詞などの語幹から簡単に名詞化して、ボキャブラリーをぐんと増やせるのがインドネシア語 文法の面白いところなんです!💖

「pe-/peN-」ちょっと注意:語幹によって形が変わる?

インドネシア語の接頭辞の中には、くっつく語幹の最初の文字によって、自分の形を変えちゃうものもあるんです。

例えば、「ビジネス」という意味の bisnis (ビジネス) に pe- をつけても…

pe- + bisnis (ビジネス) → pebisnis (プビスニス / ビジネスマン)

のように、基本的には pe- のままくっつけて使うことができます。

ここで、インドネシア語学習者がちょっと混乱しやすいポイントについてお話しします

peN-:くっつく語幹(特に動詞の語幹)の最初の文字によって形が変わることが多い!(pem-pen-peng-peny- のように変化します)

例えば、「書く」という意味の動詞の語幹 tulis に「peN-」がつくと、t の音が n の音に影響されて…

peN- + tulis → penulis (プヌリス / 作家)

という風に、peN- が pen- に変身します!😲

ここが最重要! peN- の変化ルールをマスターしよう

さて、ここからが本番! 接頭辞 peN- は、後ろに続く動詞語幹の最初の音によって、pem-pen-peny-peng-pe- のいずれかの形に変化します。

これは発音しやすくするためのルール。一つずつ、具体例を見ながら確認していきましょう。

ポイント: 変化するのは peN- の N の部分。この N が後ろの音に合わせて mnnyng の音に変わったり、消えてしまったりする、とイメージすると分かりやすいですよ。


ルール①:語幹が bpfv で始まる → pem- に!

語幹の最初の音が bpfv の場合、接頭辞 peN- は pem- になります。

⚠️注意ポイント⚠️
特に p で始まる語幹の場合、元の p の音は消えて pem- が付きます。重要ルールなのでしっかり覚えましょう! (fv は外来語に多く、例は少なめです)

具体例:

動詞の語幹(意味)語幹の最初の音peN- の変化peN-付き名詞(意味)
baca (読む)bpem-pembaca (読者)
buat (作る)bpem-pembuat (製作者)
pakai (使う)p (消える)pem-pemakai (使用者)
pukul (殴る)p (消える)pem-pemukul (殴る人)
veto (拒否する)vpem-pemveto (拒否権を行使する人)
fitnah (中傷する)fpem-pemfitnah (中傷する人)

baca → pembaca (読者)、pakai → pemakai (使用者) のように、「~する人」になっていますね!


ルール②:語幹が dt で始まる → pen- に!

語幹の最初の音が dt の場合、接頭辞 peN- は pen- になります。

⚠️注意ポイント⚠️
ルール①の p 同様、t で始まる語幹の場合、元の t の音は消えて pen- が付きます。これも忘れずに!

具体例:

動詞の語幹(意味)語幹の最初の音peN- の変化peN-付き名詞(意味)
dengar (聞く)dpen-pendengar (聞き手、聴衆)
dukung (支える)dpen-pendukung (支持者)
tulis (書く)t (消える)pen-penulis (作者、ライター)
tonton (観る)t (消える)pen-penonton (観客)
tolong (助ける)t (消える)pen-penolong (援助者)

tulis → penulis (作者) のように、t が消えて pen- が付いています。


ルール③:語幹が cjssy で始まる → peny- に!

語幹の最初の音が cjssy の場合、接頭辞 peN- は peny- (読み:プニュ) になります。

⚠️注意ポイント⚠️
s で始まる語幹の場合、多くは s の音が消えて peny- が付きます。(例外あり)
sy (外来語由来の音) の場合は、そのまま peny- が付くことが多いですが、例は多くありません。(例: syarah 解説する → penyarah 解説者)

具体例:

動詞の語幹(意味)語幹の最初の音peN- の変化peN-付き名詞(意味)
cari (探す)cpeny-pencari (探す人)
cuci (洗う)cpeny-pencuci (洗濯する人)
jual (売る)jpeny-penjual (販売員、売り手)
jahit (縫う)jpeny-penjahit (仕立て屋)
sapu (掃く)s (消える)peny-penyapu (掃除する人)
sewa (借りる)s (消える)peny-penyewa (借り手)
suruh (命じる)s (消える)peny-penyuruh (命じる人)

sapu → penyapu (掃除する人) のように、s が消えて peny- が付いていますね。


ルール④:語幹が gkhkh, 母音 (a, i, u, e, o) で始まる → peng- に!

語幹の最初の音が gkhkh (※khはアラビア語由来の音)、そして母音 (a, i, u, e, o) の場合、接頭辞 peN- は peng- (読み:プン) になります。

⚠️注意ポイント⚠️
ルール①の p、②の t と同様、k で始まる語幹の場合、元の k の音は消えて peng- が付きます。しっかり覚えましょう!

具体例:

動詞の語幹(意味)語幹の最初の音peN- の変化peN-付き名詞(意味)
gambar (描く)gpeng-penggambar (描く人、画家)
ganggu (邪魔する)gpeng-pengganggu (邪魔する人)
kirim (送る)k (消える)peng-pengirim (送り主)
kontrol (管理する)k (消える)peng-pengontrol (管理者)
hantar (送る、届ける)hpeng-penghantar (配達人)
hitung (数える)hpeng-penghitung (計算する人)
khayal (空想する)khpeng-pengkhayal (空想家)
ambil (取る)a (母音)peng-pengambil (取る人)
ikut (従う、参加する)i (母音)peng-pengikut (追従者、参加者)
urus (管理する、世話する)u (母音)peng-pengurus (管理者、世話人)
edit (編集する)e (母音)peng-pengedit (編集者)
obrol (おしゃべりする)o (母音)peng-pengobrol (おしゃべりな人)

kirim → pengirim (送り主)、ambil → pengambil (取る人) など、たくさんの例がありますね。特に母音で始まる語幹も peng- が付く点は忘れやすいので注意!


ルール⑤:語幹が lmnnyngrwy で始まる → pe- に!

最後に、語幹の最初の音が lmnnyngrwy (流音や鼻音) の場合、接頭辞 peN- はシンプルな pe- の形になります。

⚠️注意ポイント⚠️
ここで出てきた pe- は、あくまで peN- が変化した形です。
実は、インドネシア語にはこれとは別の、元々 pe- という接頭辞も存在します(次のセクションで詳しく解説します!)。
今は、「l, m, n, ny, ng, r, w, y の前では、peN- は pe- になるんだな」と覚えておきましょう。この pe- も peN- の仲間、というイメージです。

具体例:

動詞の語幹(意味)語幹の最初の音peN- の変化peN-付き名詞(意味)
layan (仕える)lpe-pelayan (ウェイター、ウェイトレス)
lihat (見る)lpe-pelihat (見る人)
masak (料理する)mpe-pemasak (料理人)
minum (飲む)mpe-peminum (飲む人、酒飲み)
nyanyi (歌う)nype-penyanyi (歌手)
nanti (待つ)npe-penanti (待つ人)
ngobrol (お喋りする)ngpe-pengobrol (おしゃべりな人)
rasa (感じる)rpe-perasa (感じる人、感じやすい人)
rawat (看護する)rpe-perawat (看護師)
wakil (代表する)wpe-pewakil (代表者)
yakin (確信する)ype-peyakin (確信する人)

layan → pelayan (ウェイター) のように、pe- が付いて「~する人」になっていますね!


【総まとめ】接頭辞 peN- 変化ルール一覧表

これまでのルールを表にまとめました! 覚えるための参考にしてくださいね。

語幹の最初の音peN- の変化形注意点 (消える音)具体例 (語幹 → peN-付き名詞)
bfvpem-baca → pembaca (読者)
ppem-p が消えるpakai → pemakai (使用者)
dpen-dengar → pendengar (聞き手)
tpen-t が消えるtulis → penulis (作者)
cjpeny-cari → pencari (探す人)
speny-s が消える (多)sapu → penyapu (掃除する人)
sypeny-– (例少)syarah → penyarah (解説者)
ghkhpeng-gambar → penggambar (画家)
kpeng-k が消えるkirim → pengirim (送り主)
aiueo (母音)peng-ambil → pengambil (取る人)
lmnnyngrwype-(peN-の変化形)layan → pelayan (ウェイター)

このセクションのまとめ

  • pe- は単語の頭について意味を加える「接頭辞」だよ。
  • 主な役割は、語幹(単語の根っこ)にくっついて「〜する人」や「〜するための道具」といった名詞を作ること(名詞化)。
  • 語幹が動詞の場合は、後ろに続く動詞語幹の最初の音によって、pem-pen-peny-peng-pe- のいずれかの形に変化します。

これで接頭辞「pe-」の基本のキホンはバッチリですね!👍 次のセクションでは、pe- がどんな種類の単語について、どんな意味の名詞を作るのか、もっと詳しく見ていきましょう!

これでバッチリ!接頭辞「pe-」が作る単語のパターン5選

前のセクションで接頭辞「pe-」の基本が分かったところで、次はどんな単語が作れるのか、具体的なパターンを見ていきましょう! インドネシア語の単語って、なんだか似たような形が多いな…と感じたことはありませんか? 🤔 実は、単語の頭に「pe-」という接頭辞が付くことで、新しい意味の名詞が生まれることが多いんです!

このセクションでは、接頭辞「pe-」が作る単語意味パターンを5つに分けてご紹介します。このパターンを知っておくと、知らない単語に出会っても意味を推測しやすくなりますよ✨ まるで単語の秘密が解けるみたいで、面白いんです!

パターン1:「~する人」

動詞や「~する」という意味の語幹に「pe-」が付くと、「~する人」という意味の名詞になります。一番よく見かけるパターンかもしれませんね!

  • ajar (学ぶ) → pelajar (学生、学ぶ人)
    • カタカナ読み(目安):アジャール → プラジャール
  • kerja (働く) → pekerja (労働者、働く人)
    • カタカナ読み(目安):クルジャ → プクルジャ
    • kerja は「仕事」という名詞でもありますが、「働く」という動詞にもなります。
  • tani (農業をする) → petani (農民、農業をする人)
    • カタカナ読み(目安):タニ → プタニ
    • 例文:Di desa itu banyak petani. (その村にはたくさんの農民がいます。)
  • baca (読む) → pembaca (読む人、読者)
    • カタカナ読み(目安):バチャ → プンバチャ
    • 例文:Banyak pembaca suka buku itu. (多くの読者がその本を好きです。)
    • ポイント: pembaca は 接頭辞 peN- + 動詞 baca (読む)。「読む人」=「読者」。b で始まる語幹なので peN- が pem- に変化しています。

日常生活でよく使われる単語ばかりですね。語幹の意味が分かれば、接頭辞 pe- が付いた単語の意味もイメージしやすいですよね!これは基本的なコロケーション(単語の組み合わせ)を覚える上でも役立ちます。

パターン2:「スポーツ選手」

スポーツや「プレイする」といった意味の語幹に「pe-」が付くと、「スポーツ選手」を表す名詞になります。

  • main (遊ぶ、プレイする) → pemain (選手、プレイヤー)
    • カタカナ読み(目安):マイン → プマイン
    • 例: pemain sepak bola (サッカー選手)、 pemain bulu tangkis (バドミントン選手)
  • renang (泳ぐ) → perenang (水泳選手)
    • カタカナ読み(目安):ルナン → プルナン
    • 例文:Perenang itu berenang di kolam renang. (その水泳選手はプールで泳いでいます。)
  • lari (走る) → pelari (ランナー、走者)
    • カタカナ読み(目安):ラリ → プラリ
    • 例文:Banyak pelari ikut maraton. (たくさんのランナーがマラソンに参加します。)

スポーツ観戦が好きな方は、ぜひ覚えておきたいパターンですね!好きなスポーツの選手をインドネシア語で言えるようになると、会話も弾むかもしれませんね😊

パターン3:「職業・役割」

特定の活動や分野に関連する語幹に「pe-」が付くと、その活動に従事する「職業」や「役割」を持つ人を表す名詞になります。「~する人」と似ていますが、より専門的なニュアンスを持つことが多いもあります。

  • dagang (商う、貿易する) → pedagang (商人、貿易商)
    • カタカナ読み(目安):ダガン → プダガン
    • 例文:Banyak pedagang di pasar. (市場にはたくさんの商人がいます。)
  • laut (海) → pelaut (船乗り、船員)
    • カタカナ読み(目安):ラウッ → プラウッ
    • laut は「海」という名詞ですが、これに pe- が付くと海で働く人、つまり船乗りになります。
  • bisnis (ビジネス) → pebisnis (実業家、ビジネスマン)
    • カタカナ読み(目安):ビスニス → プビスニス
    • ポイント💡: bisnis は英語由来の単語ですが、このように外来語にも「pe-」が付くことがあります。

いろいろな職業を表す単語が作れる便利なパターンです。あなたの周りの人の職業をインドネシア語で言ってみる練習も良いですね!

パターン4:「人の性格・性質」

形容詞や人の状態を表す語幹に「pe-」が付くと、「~な性格の人」「~な性質を持つ人」という意味の名詞になります。

  • malas (怠惰な、面倒くさがりな) → pemalas (怠け者)
    • カタカナ読み(目安):マラス → プマラス
    • 例文:Dia orangnya pemalas, tidak mau bekerja. (彼は怠け者で、働きたがらない)
  • malu (恥ずかしい) → pemalu (恥ずかしがり屋)
    • カタカナ読み(目安):マル → プマル
    • 例文:Anak itu pemalu, susah diajak bicara. (その子は恥ずかしがり屋で、話しかけるのが難しい)
  • diam (黙っている、静かな) → pendiam (無口な人、寡黙な人)
    • カタカナ読み(目安):ディアム → プンディアム
    • bohong (嘘をつく) → pembohong (嘘つき) のように、peN- が付くパターンもありますが、ここでは pe- の形になる例を紹介します。

人の性格について話すときに使える単語ですね。人の特徴を表すのに役立ちます。

パターン5:「道具・~するもの」

動詞の語幹に「pe-」が付いて、「~するための道具」や「~するもの」という意味の名詞を作ることもあります。ただ、

pe-」の形のまま「道具」を表す単語としては、以下のようなものがあります。

  • mukul (叩く) → pemukul (叩くための道具、バット、ハンマーなど)
    • カタカナ読み(目安):ムクル → プムクル
    • 例: pemukul bisbol (野球のバット), pemukul kasur (布団たたき)

この「道具」を表すパターンは、他のパターンに比べて「pe-」の形のまま使われるが少ないので、「こういうのもあるんだな」くらいに覚えておくと良いでしょう。


いかがでしたか? 接頭辞「pe-」が付くことで、単語がどんな意味になるのか、代表的なパターンが見えてきましたね!😊 これで、新しい単語に出会っても、意味を推測するヒントになりますよ。今回紹介したコロケーションも参考に、ぜひ実際の会話や文章で使ってみてくださいね!

例文で使い方をマスター!接頭辞「pe-」を文中で使ってみよう

前のセクションで、接頭辞「pe-」が持つ色々な意味のカテゴリを見てきましたね!「~する人」や「道具」など、単語のバリエーションがぐっと増えたのではないでしょうか?😊

でも、単語だけ覚えても、実際に文の中でどう使えばいいのか分からないと、なかなか会話で活かせませんよね。

そこでこのセクションでは、具体的な例文短文)と、よりリアルな会話例を通して、「pe-」からできた単語の使い方をマスターしていきましょう!構文解説も付けているので、文のどの部分で使われているのかもチェックできますよ。これであなたも、日常会話で「pe-」の単語を使いこなせるようになるはずです✨

簡単な例文と構文解説:文のどこで使うの?

まずは、各カテゴリの単語を使った簡単な例文を見てみましょう。文の構造(構文)と、「pe-」からできた名詞が文の中でどんな役割(主語、目的語、補語など)をしているのかも一緒に解説しますね。

ポイント: 「pe-」がついてできた名詞は、基本的に他の普通の名詞と同じように、文のいろいろな場所で使うことができますよ!

1. 「~する人」を表す場合 (pelajar – 学生)

  • 例文: Dia adalah pelajar dari Jepang.
  • 日本語訳: 彼は日本からの学生です。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + adalah (~である) + C (補語)
    • 役割: pelajar は「彼 (Dia)」が誰なのかを説明する補語 (C) の役割をしています。

2. 「スポーツ選手」を表す場合 (pemain – 選手)

  • 例文1: Pemain itu sangat terkenal.
  • 日本語訳: その選手はとても有名です。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + 述語 (形容詞句)
    • 役割: Pemain itu (その選手) が主語 (S) ですね。pemain が主語の中心となる名詞です。
  • 例文2: Saya suka pemain bulu tangkis itu.
  • 日本語訳: 私はそのバドミントン選手が好きです。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + V (動詞) + O (目的語)
    • 役割: pemain bulu tangkis itu (そのバドミントン選手) は「何が好きなのか」を示す目的語 (O) の一部になっています。pemain が中心となる名詞です。

3. 「職業」を表す場合 (pedagang – 商人、店の人)

  • 例文: Ayah saya seorang pedagang.
  • 日本語訳: 私の父は商人(お店の人)です。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + (adalah 省略) + C (補語)
    • 役割: pedagang は「私の父 (Ayah saya)」がどんな職業なのかを説明する補語 (C) です。seorang は「一人の」という意味で、職業などを表す名詞の前によく付きます。

4. 「性格・性質」を表す場合 (pemalas – 怠け者)

  • 例文1: Jangan jadi pemalas!
  • 日本語訳: 怠け者にならないで!
  • 構文解説:
    • 構文: Jangan (~するな) + V (動詞) + C (補語)
    • 役割: pemalas は「何になってはいけないか」を示す補語 (C) です。命令文の形ですね。
  • 例文2: Dia bukan pemalu.
  • 日本語訳: 彼は恥ずかしがり屋ではありません。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + bukan (~ではない) + C (補語)
    • 役割: pemalu は「彼 (Dia)」がどんな人ではないかを説明する補語 (C) です。名詞を否定するときは tidak ではなく bukan を使います。

5. 「道具」を表す場合 (pemukul – たたくもの)

  • 例文: Saya perlu pemukul lalat.
  • 日本語訳: 私はハエたたきが必要です。
  • 構文解説:
    • 構文: S (主語) + V (動詞) + O (目的語)
    • 役割: pemukul lalat (ハエたたき) は「何が必要か」を示す目的語 (O) です。pemukul が道具の名前の中心になっていますね。

どうでしょうか?色々な文の形で「pe-」からできた名詞が使われているのが分かりますね!基本的な使い方は他の名詞と同じなので、難しく考えすぎずに使ってみてくださいね。

もっと自然に!会話で使ってみよう【インドネシア語 会話例】

単語と文の作り方が分かったら、次は実際の会話で使ってみましょう!ここでは、日本人学習者のさくらさんと、インドネシア人の友人アユさんとの日常会話を例に、「pe-」の単語がどのように使われるかを見ていきます。リアルな使い方をイメージして、ぜひあなたのインドネシア語 会話にも取り入れてみてくださいね!

会話例①:自己紹介で「学生」と言う

  • シチュエーション: インドネシア語のクラスで、新しく会った人に自己紹介。
  • 登場人物: さくら(日本人学習者)、ブディ(インドネシア人)

さくら: Halo, nama saya Sakura. Saya pelajar bahasa Indonesia.
(こんにちは、私の名前はさくらです。私はインドネシア語の学生です。)

ブディ: Halo Sakura! Saya Budi. Senang bertemu denganmu.
(こんにちは、さくらさん!僕はブディです。お会いできて嬉しいです。)

会話例②:スポーツ観戦中に「選手」について話す

  • シチュエーション: 友人と一緒にバドミントンの試合を観戦中。
  • 登場人物: さくら(日本人学習者)、アユ(インドネシア人の友人)

さくら: Wah, pemain itu hebat sekali! Servisnya cepat!
(わー、あの選手、すごく上手!サーブが速いね!)

アユ: Iya, dia pemain favorit saya. Dia sering menang.
(うん、彼は私のお気に入りの選手なの。よく勝つんだよ。)

会話例③:市場での買い物で「店員さん」について話す

  • シチュエーション: 市場(パサール)で果物を買っている時。
  • 登場人物: さくら(日本人学習者)、アユ(インドネシア人の友人)

さくら: Pedagang ini ramah ya. Harganya juga murah.
(この店員さん(商人)、親切だね。値段も安いし。)

アユ: Betul. Saya sering beli buah di sini. Pedagangnya baik.
(本当だね。私、よくここで果物を買うんだ。店員さん(商人)は親切だよ。)
(補足: pedagang も penjual (peN-由来) も「売る人」を意味します)

会話例④:人の性格について話す

  • シチュエーション: 共通の友人について話している時。
  • 登場人物: さくら(日本人学習者)、アユ(インドネシア人の友人)

さくら: Budi itu rajin ya. Dia bukan pemalas.
(ブディさんって真面目だよね。彼は怠け者じゃない。)

アユ: Iya, tapi dia agak pemalu. Susah memulai pembicaraan.
(うん、でも彼はちょっと恥ずかしがり屋なの。話しかけるのが難しいんだ。)

いかがでしたか?会話例を見ると、より自然な使い方がイメージできたのではないでしょうか?最初は短い例文からで大丈夫なので、ぜひ積極的に使ってみてくださいね!

力試し!接頭辞「pe-」理解度チェッククイズ

ここまで接頭辞「pe-」の意味や使い方について見てきましたね!😊
ちょっと難しく感じた方もいるかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。

ここでは、しっかり理解できているか、簡単なクイズ復習してみましょう。
インドネシア語の単語力をアップさせるための理解度チェックです!
全問正解目指して、確認問題にチャレンジしてみてくださいね✨

第1問

問題: 接頭辞「pe-」が語幹について作る品詞は主に何ですか?

a) 動詞
b) 形容詞
c) 名詞
d) 副詞

正解と解説を確認する

正解: c) 名詞

解説:
正解は c) 名詞 です! ばっちりでしたか?😊
接頭辞「pe-」は、動詞や形容詞などの語幹(単語の元になる部分)にくっついて、「~する人」(例:pelajar 学生 ← ajar 学ぶ)や**「~な人」(例:pemalas 怠け者 ← malas 怠惰な)、そして時には「道具」などを表す名詞**を作るのが主な働きでしたね。

a) 動詞、b) 形容詞、d) 副詞は、接頭辞「pe-」が直接作る主な品詞ではありません。例えば、動詞を作る接頭辞には meN- や ber- などがあります。まずは「pe-は名詞を作る!」と覚えておきましょう!

第2問

問題: “ajar” (学ぶ) に接頭辞「pe-」が付くとどうなりますか?

a) pengajar
b) pelajar
c) ajaran
d) diajar

正解と解説を確認する

正解: b) pelajar

解説:
正解は b) pelajar です! これはよく使う単語なので、ぜひ覚えてくださいね。
語幹の ajar (アジャール:学ぶ) に接頭辞「pe-」が付くと、「学ぶ人」、つまり**「学生、生徒」**という意味の名詞 pelajar (プラジャール) になります。

他の選択肢も、なぜ違うのか確認しておきましょう。
a) pengajar (プンガジャール) は「教える人、教師」という意味です。これも人を表す名詞ですが、語幹 ajar に接頭辞 peN- が付いた形です。(語幹の頭文字が母音なので peN- が peng- に変化します。「pe-」とは別の接頭辞なので注意!)
c) ajaran (アジャラン) は「教え、学説」という意味の名詞です。これは語幹 ajar に接尾辞 -an が付いた形です。
d) diajar (ディアジャール) は「教えられる」という意味の受動態の動詞です。これは接頭辞 di- が付いた形ですね。

インドネシア語では、このように接頭辞や接尾辞が変わるだけで意味や品詞がガラッと変わることがよくあります。これもインドネシア語 テストなどで問われやすいポイントなので、少しずつ慣れていきましょう!

第3問

問題: 次のうち、「怠け者」を意味するインドネシア語はどれですか?

a) pemalu
b) pembohong
c) pemalas
d) peramah

正解と解説を確認する

正解: c) pemalas

解説:
正解は c) pemalas (プマラス) です! 当たりましたか?
これは形容詞の malas (マラス:怠惰な、面倒くさがりな) に接頭辞「pe-」が付いて、「怠惰な人」=「怠け者」 という意味の名詞になった形です。「あの人、ちょっと pemalas だよね…」なんて陰で言われないようにしたいですね😅

他の選択肢も、どんな意味か見てみましょう。
a) pemalu (プマル) は、形容詞 malu (マル:恥ずかしい) に「pe-」が付いて「恥ずかしがり屋」という意味の名詞です。
b) pembohong (プンボホン) は、動詞 bohong (ボホン:嘘をつく) に由来する「嘘つき」という意味の名詞です。これは形から分かる通り、接頭辞 peN- が付いたパターンですね (語幹の頭文字がbなので peN- が pem- に変化)。
d) peramah (プラマ) は、形容詞 ramah (ラマ:親切な、フレンドリーな) に由来する「親切な人、社交的な人」という意味の名詞です。とても良い意味の言葉ですが、これは接頭辞 per- が付いた形です。「pe-」とは違う接頭辞なので、間違えないようにしましょう。


どうでしたか?全問正解できましたか?😊
もし間違えてしまっても、解説を読んで「あ、そうだった!」と思い出せれば大丈夫です。この接頭辞 pe- の復習クイズが、あなたのインドネシア語学習の「なるほど!」を増やすきっかけになれば嬉しいです!

これでスッキリ!接頭辞「pe-」に関するFAQ(よくある質問)

接頭辞「pe-」について学んできましたが、まだ「ここがよく分からない…」「これってどういうこと?」と感じる部分もあるかもしれませんね。

特に、似ている接頭辞「peN-」との違いや、意味のバリエーションについては、学習を進める中で疑問に思いやすいポイントです。ここでは、そんな皆さんの「?」を解消するために、よくある質問とその回答をFAQ(よくある質問)形式でまとめました。一緒に疑問をスッキリさせていきましょう!

接頭辞「pe-」と「peN-」って、どうやって見分けるの?使い分けが難しい…

とっても良い質問ですね!確かに、この二つの接頭辞「pe-」と「peN-」は見分け方や使い分けが少しややこしく感じるかもしれません。

まず大きな違いとして、「peN-」は、くっつく言葉(語幹)の最初の音によって、Nの部分が「n」「m」「ng」「ny」に変化することが多いんです。例えば、「書く」という意味の tulis は penulis(作家、書く人)のように変化します。

一方で、「pe-」は基本的に形が変わりません。例えば、「働く」という意味の kerja は pekerja(労働者)となります。シンプルですよね!

意味の使い分けとしては、「peN-」は「〜する人(特に職業や、その動作を専門的に行う人)」 を表すことが多いのに対し、「pe-」は「〜する人」 以外にも、この記事で見てきたように「性格や性質を持つ人」(例:malas 怠惰な -> pemalas 怠け者)や、一部の「道具」(例:mukul 叩く -> pemukul 叩く道具)を表すこともあります。

最初は見分けるのが難しいと感じるかもしれませんが、まずは形が変わらない「pe-」のパターンから覚えていくのがおすすめです。

「pe-」が付く単語は、ぜんぶ「〜する人」っていう意味になっちゃうの?

いいえ、必ずしも「〜する人」という意味だけではありませんよ!

確かに「〜する人」という意味になるのが一番多いパターンですが、それ以外にもいろいろな意味になることがあるんです。

この記事でもご紹介したように、

  • スポーツ選手(例:main 遊ぶ、プレーする -> pemain 選手)
  • 特定の職業(例:dagang 商う -> pedagang 商人)
  • 人の性格や性質(例:malu 恥ずかしい -> pemalu 恥ずかしがり屋)
  • 道具(例:mukul 叩く -> pemukul 叩く道具)

など、いくつかのパターンがあります。

大切なのは、元の言葉(語幹)の意味を知っていることと、文脈の中で「これは人かな?性格かな?それとも道具かな?」と意味を考えてみることです。慣れてくると、自然と判断できるようになりますよ。

接頭辞「pe-」に例外ってあるの?ルール通りにならないこともある?

はい、あります!言語には例外がつきものですが、インドネシア語の接頭辞「pe-」も例外がないわけではありません。

例えば、元々インドネシア語ではない言葉(外来語)に「pe-」が付く場合、基本的なルール通りにならないことがあります。ビジネスを意味する bisnis(英語由来)に「pe-」がついて pebisnis(ビジネスマン、実業家)となるのがその一例です。(この場合はたまたま「pe-」のままですが、外来語が元になっている点で少し特別です。)

また、Q1の回答でも少し触れましたが、「道具」を表す場合は、「pe-」ではなく「peN-」の形(penggaris 定規、penghapus 消しゴムなど)になることが多い、といった傾向もあります。

このように、厳密に「この場合は絶対こう!」とルール分けするのが難しい部分もあるんです。

だから、まずは基本的なパターンをしっかり覚えること。そして、学習を進める中で「あれ?これはルールと違うな」という例外に出会ったら、その都度「そういう単語もあるんだな」と覚えていくのが、一番効率的で、ストレスなく学習を進めるコツですよ。焦らず、一つひとつ着実に覚えていきましょうね!


これで、接頭辞「pe-」に関する疑問は少し解消されたでしょうか?もし他にも分からないことがあれば、気軽に質問してくださいね!

まとめ:接頭辞「pe-」をマスターしてインドネシア語の表現力をアップ!

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!この記事では、インドネシア語の表現の幅を広げる大切なカギ、接頭辞「pe-/peN-」について一緒に学んできましたね。例文やクイズにも挑戦してみて、いかがでしたか?少し難しく感じていた接辞も、ポイントを押さえればグッと身近になったのではないでしょうか?😊

ここで、今回の要点まとめておさらいしましょう♪

  • 接頭辞「pe-」は、動詞や形容詞などの語幹にくっついて名詞を作る働きがあること。
  • 主に「~する人」「スポーツ選手」「職業」「人の性格・性質」「道具」といった意味の名詞になること。
  • たくさんの例文クイズを通して、実際の使い方を確認できたこと。

接頭辞「pe-」のような単語作りのルールを理解すると、「あ、この単語はこういう成り立ちなんだ!」と気づけるようになります。そうすると、知らない単語に出会っても意味を推測しやすくなるんです!これは、インドネシア語の語彙力を効率的に増やしていく上で、とっても大きなメリットですよ♪ まるでパズルのピースがはまるように、単語の世界がどんどん広がっていく感覚をぜひ味わってくださいね。

接辞はインドネシア語学習のハードルの一つに感じるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に見ていけば、実はあなたの表現力アップを助けてくれる強い味方になってくれます。今回の接頭辞「pe-」の学習が、あなたのインドネシア語の世界をさらに豊かにするきっかけになれば、私たちもとても嬉しいです。

これからも焦らず、楽しみながら一緒にインドネシア語学習を続けていきましょう!応援しています!✨

アプリで効率的にインドネシア語を覚えよう!

BINTANGOアプリは、日本語話者向けに特化したインドネシア語単語学習アプリです。

単語帳機能・辞書機能・翻訳機能・質問機能などの機能を備えています。

\ iOS版 BINTANGOのダウンロードはこちらから! /

\ Android版 BINTANGOのダウンロードはこちらから! /

インドネシア語学習 おすすめ書籍・参考書・辞書・問題集

実際、インドネシア語の勉強を始めたいのですが、、
とりあえず独学で勉強する上で、、どの参考者がいいのかなあ……。

ジョグジャ先生

今回は、著者自身の経験をふまえ、この質問にお答えさせていただきたいと思います。
インドネシア語学習のおすすめ書籍・参考書・辞書を紹介!

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

最後に

ジョグジャ先生

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こちらのブログでは、インドネシア関連のお役立ち情報をたくさん紹介しています!
ぜひこちらの記事もチェックしてみてください!

【初心者向け】インドネシア語の接頭辞「pe-」を徹底解説!意味・使い方・例文まとめ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次