インドネシア語「lihat」の意味・使い方・読み方・例文・クイズまで徹底解説

インドネシア語「lihat」の意味・使い方・読み方・例文・クイズまで徹底解説

インドネシア語を勉強していると、「見る」って言いたい場面、たくさんありますよね。「あれ見て!」「映画を見る」「写真を見る」…でも、インドネシア語には「見る」を表す単語がいくつかあって、どれを使えばいいか迷ってしまうこともあるかもしれません。

見るっていっても、「lihat」とか「tonton」、「nonton」があって、いまいち使い分けや違いがまだわかっていないんですよね…

この記事では、そんな「見る」を表すインドネシア語の中でも、一番基本となる「lihat」(リハット)にフォーカス!✨

  • 「lihat」の基本的な意味ニュアンス
  • nonton や menatap など、他の「見る」系単語との違い
  • 正しい発音のコツ
  • 文法的なルール(語幹ってなに?)
  • よく使われるフレーズ(コロケーション)
  • 具体的な例文会話例
  • 理解度をチェックできるクイズ

など、「lihat」に関する情報をぎゅっと詰め込みました。この記事を読めば、「lihat」はもちろん、状況に応じた「見る」の表現を使いこなせるようになりますよ!ぜひ最後まで読んで、あなたのインドネシア語表現をレベルアップさせましょう♪

目次

インドネシア語「lihat」とは?基本的な意味とニュアンスを理解しよう

まずは、「lihat」がどんな意味で、どんな時に使われるのか、基本的なところから見ていきましょう。

「lihat」は一番ベーシックな「見る」

lihat」(リハット)は、インドネシア語で最も一般的に使われる「見る」という意味の単語です。日本語の「見る」や、英語の “see” や “look” に近い感覚で、幅広く使うことができます。

特別な意識をせずとも視界に入ってくるものや、意識的に何かに対象を向ける動作、どちらのニュアンスも含みます。

mermaid_chart

例えば、街で可愛い雑貨を見つけて「ねえ、あれ見て!」と友達に伝えたい時や、書類の特定の箇所を指さして「ここを見てください」と言う時など、日常の様々な場面で活躍します。

  • Lihat! Ada kucing lucu di sana!
    見て!あそこに可愛い猫がいるよ!)
  • Boleh saya lihat menunya?
    (メニューを見てもいいですか?)

「見る」にも色々!他の単語とのニュアンスの違い

インドネシア語には「lihat」以外にも「見る」を表す単語がいくつかあり、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。これらの違いを知って使い分けられるようになると、表現の幅がぐっと広がりますよ!

ここでは、よく使われる「見る」系の単語と「lihat」との違いを見ていきましょう。

1. lihat / melihat:意識的に「見る」、視界に入る

  • 意味・ニュアンス: 最も一般的で基本的な「見る」。意識的に視線を向ける場合だけでなく、自然と何かが目に入ってくるような状況でも使われます。「melihat」は「lihat」に接頭辞「me-」がついた形で、より能動的な動作を示すことが多いですが、基本的な意味は同じです。(「melihat」については後ほど詳しく解説しますね!)
  • どんな時に使う?:
    • 何かを指さして「見て!」と注意を促す時 (Lihat!)
    • 人や物を見かける、認識する時 (Saya melihat dia.)
    • 何かを確認する時 (Tolong lihat dokumen ini.)
    例:Saya melihat dia di perpustakaan kemarin.
    (昨日、図書館で彼/彼女を見ました/見かけました。)
    例:Tolong lihat dokumen ini.
    (この書類を見てください。)

2. nonton / menonton:「観る、視聴する」

  • 意味・ニュアンス: 「nonton」(ノントン)や「menonton」(ムノントン)は、映画、テレビ番組、スポーツ観戦、YouTube、演劇などをじっくり「観る」「視聴する」時に使います。「lihat」よりも、エンターテイメントを楽しむ時間をかけて鑑賞するというニュアンスが強いのが特徴です。
  • どんな時に使う?:
    • 映画館で映画を観る
    • 家でドラマを一気見する
    • スタジアムでサッカーの試合を観戦する
    例:Akhir pekan ini saya mau menonton konser.
    (今週末、私はコンサートを観に行くつもりです。)
    例:Ayo nonton film bareng di rumahku!
    (私の家で一緒に映画を観ようよ!)

3. menatap:「じっと見つめる」

  • 意味・ニュアンス: 「menatap」(ムナタップ)は、対象を「じっと見つめる」「凝視する」という意味です。相手の目を真剣に見つめたり、一点を集中して見たりする状況で使います。「lihat」よりも、視線を固定する時間が長く、強い意志や感情がこもっているイメージです。
  • どんな時に使う?:
    • 好きな人の写真をじっと見つめる
    • 真剣な表情で相手の目を見る
    • 遠くの一点を集中して見る
    例:Dia menatap wajahku tanpa berkata apa-apa.
    (彼/彼女は何も言わずに私の顔をじっと見つめました。)

4. memandang:「眺める」

  • 意味・ニュアンス: 「memandang」(ムマンダン)は、景色や遠くのものを「眺める」という意味合いが強い単語です。美しい景色をぼーっと見たり、何かを感慨深く見たりするような、広範囲をゆったりとした気持ちで見る ニュアンスがあります。尊敬や愛情を込めて人を見つめる場合にも使われることがあります。
  • どんな時に使う?:
    • 旅行先で美しい景色を眺める
    • 窓からぼんやりと外を眺める
    • 星空を見上げる
    例:Kami memandang pemandangan kota dari atas bukit.
    (私たちは丘の上から街の景色を眺めました。)

5. melirik:「横目で見る、ちらっと見る」

  • 意味・ニュアンス: 「melirik」(ムリリック)は、「横目で見る」「ちらっと見る」という意味です。こっそり盗み見たり、興味や特別な含み(好意など)のある視線を送ったりする時に使われます。「lihat」のように正面からしっかり見るのとは違い、一瞬だけ、あるいは気づかれないように視線を送る感じです。
  • どんな時に使う?:
    • テスト中に隣の席をちらっと見る時(ダメですよ!笑)
    • 気になる人が通りかかった時に横目で見る
    • ショーウィンドウの商品をちらっと見る
    例:Dia melirik jam tangannya karena sudah terlambat.
    (彼/彼女は遅刻していたので、腕時計をちらっと見ました。)

一目でわかる!「見る」動詞のニュアンス比較表

それぞれの単語の意味ニュアンス違いを、表でまとめてみました♪ これで使い分けもバッチリですね!

スクロールできます
単語主な意味・ニュアンス具体的なシチュエーション例
lihat / melihat一般的な「見る」、視界に入る、確認する「あれ見て!」、何かを確認する、人や物を見かける
nonton / menonton「観る、視聴する」(娯楽・時間をかけて)映画、テレビ、スポーツ観戦、コンサート、YouTubeを観る
menatap「じっと見つめる」(感情・集中)人の目を深く見る、一点を集中して見る
memandang「眺める」(景色・広範囲・ゆったり)景色、星空、遠くのものをゆったりと眺める
melirik「横目で見る、ちらっと見る」(こっそり)こっそり見る、興味ありげに視線を送る、盗み見る

インドネシア語の「見る」にも、こんなに色々な表現があるんですね!

最初は基本の「lihat」を中心に使いながら、ドラマのセリフや現地の人との会話の中で「あ、今の『見る』は nonton だな」「この場合は memandang がぴったりかも!」なんて意識してみると、自然と使い分けられるようになりますよ。

「lihat」の発音方法

次に、「lihat」の正しい発音と、文法的なルール(品詞など)をしっかり押さえましょう!

インドネシア語の「lihat」の発音

「lihat」の正しい発音をマスターしよう!

まずは発音から。難しく考えずに、カタカナ表記を参考に練習してみましょう。

  • カタカナでの読み方: 「リハット

よりネイティブに近い発音を目指すためのポイントは以下の3つです。

  1. 「li」: 日本語の「リ」とほぼ同じです。舌先を上の歯茎の少し後ろにつけて発音します。
  2. 「ha」: 日本語の「ハ」よりも、喉の奥から軽く息を出すような「ハ」の音です。強く発音しすぎず、軽く息をもらす感じで発音するのがコツ。
  3. 「t」: ここが重要ポイント!アクセントは通常「ha」の音(最後から2番目の音節)に置かれますが、「lihat」の場合、最後の「t」の音が非常に特徴的です。日本語の「ト」のように母音 o を伴わず、舌先を上の歯茎あたりにつけて息をピタッと止める感じで、はっきりと発音します。この「t」の音(専門的には内破音 [t̚] と呼ばれます)を意識すると、ぐっとネイティブらしい発音に近づきますよ。

発音練習のヒント:

  • 可能であれば、Google翻訳やオンライン辞書などで音声を確認してみましょう。
  • 口の形を意識して、特に最後の「t」で息を止める練習をしてみてくださいね。
インドネシア語の「lihat」の発音

lihatの文法的な役割(品詞)

次に、文法的な役割、つまり品詞について見ていきましょう。

「lihat」の文法ルール:動詞の「語幹」って?

lihat」は、実は動詞の「語幹(ごかん)」と呼ばれる形です。「語幹」とは、単語の中心的な意味を持つ、いわば”根っこ”の部分。これに様々な飾り(「接辞(せつじ)」と言います)が付くことで、具体的な意味やニュアンスを持つ動詞や他の品詞の単語に変化します。

一般的な「見る」を表す「melihat」

lihat」という語幹に、接頭辞(単語の前につく飾り)の「me-」が付くと、「melihat(ムリハット)」という形になります。これが、インドネシア語で「(誰かが)見る」という能動的な動作を表す最も一般的な動詞の形です。

「me-」の変化ルール:
インドネシア語の面白い特徴の一つが、この接頭辞me-」が後ろに続く語幹の最初の音によって形を変えることです。

Point: lmnrwy で始まる語幹の場合、「me-」はそのまま付きます。

lihat」は l で始まるので、このルール通り me- をそのまま付けて、me + lihat → melihat となります。シンプルですね!

他の音で始まる場合の me- の変化ルールは少し複雑ですが、以下の記事で解説していますので合わせてチェックしてみてください!

「lihat」から広がる言葉の世界:他の接辞

lihat」という語幹には、「me-」以外にも様々な接辞接頭辞接尾辞接周辞 – 前と後ろに付くタイプ)が付いて、色々な意味の単語が生まれます。インドネシア語の語彙が豊かになる仕組みの一つです。いくつか例をご紹介しますね。

  • 接頭辞「ter-」 + lihat → terlihat (トゥルリハット): 「見える」「見られる」「~のように見える」という意味の動詞になります。受身や可能、自然発生的なニュアンスが出ます。”Dia terlihat lelah.” (彼は疲れているように見える。) のように使います。

このように、「lihat」という一つの語幹から、様々な言葉が派生していくのがインドネシア語の文法の奥深さであり、面白いところです。まずは基本の「lihat」と、よく使われる能動態の「melihat」をしっかり覚えましょう!

「lihat」の使い方:コロケーションと関連表現をマスターしよう!

「lihat」の基本的な意味や文法がわかったところで、次は実際の使い方を見ていきましょう!他の単語との組み合わせ(コロケーション)や、似た意味・反対の意味を持つ言葉を知ることで、「lihat」をもっと上手に使いこなせるようになりますよ。

「lihat」を使った定番フレーズ:コロケーションをマスターしよう!

コロケーション とは、よく一緒に使われる単語の自然な組み合わせのこと。これを覚えると、あなたのインドネシア語がぐっとネイティブっぽくなります。日常会話で役立つ「lihat」のコロケーションをいくつかご紹介しますね。

  • lihat gambar (絵/写真を見る)
    • 例:Saya suka lihat gambar kucing di internet. (私はインターネットで猫の 写真を見る のが好きです。)
    • アルバムの写真、ウェブサイトの画像、本の中の絵など、具体的な視覚情報に目を向ける時に使います。「gambar」は絵、図、写真など幅広く指します。
  • lihat peta (地図を見る)
    • 例:Tolong lihat peta ini sebentar. (ちょっとこの 地図を見て ください。)
    • 道を探したり、場所を確認したりする際に使う、日常や旅行先で頻繁に登場するフレーズです。
  • coba lihat (ちょっと見せて/見てみて)
    • 例:Wah, bagus! Coba lihat! (わあ、素敵! ちょっと見せて!)
    • 相手に何かを見せてもらいたい時や、興味深いものがあって相手の注意を引きたい時に使う、とても便利な 熟語 のような表現です。「coba」は「試す」という意味ですが、この場合は「ちょっと~してみて」という軽いニュアンスになります。
  • lihat saja nanti (まあ見てなさい/どうなるか見てて)
    • 例:Apakah rencananya akan berhasil? Lihat saja nanti. (計画は成功するかな? まあ見てなさい。)
    • 将来の結果がどうなるか、今はまだ分からないけれど、成り行きを見守ろう、という時に使う決まり文句です。「まあ、後でわかるよ」「どうなるかお楽しみ」といったニュアンスで使えます。

これらのコロケーションは実際の会話でとても役立ちます。ぜひ覚えて使ってみてくださいね!

「見る」を表す他の言葉たち:類義語と対義語

インドネシア語には「見る」を表現する言葉が「lihat」以外にもたくさんあります。状況やどんな風に見るかによって使い分ける 類義語 や、「見ない」という 対義語 の表現方法も合わせて知っておくと、あなたの表現力がさらにアップしますよ!

似ているけど違う!「見る」の類義語

この記事の前半でも触れましたが、「見る」に関連する動詞は、それぞれが持つ微妙なニュアンスを理解することが大切です。ここで、主な 類義語 の違いを簡単におさらいしましょう。

  • lihat / melihat:
    • 一番ベーシックな「見る」。意識的に見る、視界に入る、気づく、確認するなど、幅広い意味で使われます。
    • 例:Saya melihat dia di jalan. (私は道で彼/彼女を 見かけました。)
  • nonton / menonton:
    • 映画、テレビ番組、スポーツの試合、演劇などを「鑑賞する」「観る」。時間をかけて楽しむ、集中して観るニュアンス。
    • 例:Akhir pekan ini saya mau nonton konser. (今週末、私はコンサートを 観に行く つもりです。)
  • menatap:
    • 対象をじっと「見つめる」「凝視する」。強い意志や感情を込めて、視線をそらさずに見るイメージ。
    • 例:Anak itu menatap mainan di toko dengan penuh harap. (その子は希望に満ちた目で店のおもちゃを 見つめていた。)
  • memandang:
    • 景色などを「眺める」。尊敬や愛情、考え事をしながらぼんやりと「見つめる」場合にも。menatap より少し柔らかく、広い範囲や遠くを見るイメージ。
    • 例:Dia suka memandang langit berbintang di malam hari. (彼女は夜空に輝く星を 眺める のが好きです。)
  • melirik:
    • チラッと「横目で見る」「流し目をする」。こっそり見たり、一瞬だけ視線を向けたりする動作。
    • 例:Dia melirik ke arahku saat aku masuk ruangan. (私が部屋に入った時、彼は私の方を チラッと見た。)
  • menyaksikan:
    • 事件、事故、歴史的な出来事などを「目撃する」、または結婚式や調印式などに「立ち会う」。その場にいて、何かが起こるのを直接見る、経験するという意味合いが強い言葉。公的な場面で使われることも多いです。
    • 例:Kami menyaksikan penandatanganan perjanjian itu. (私たちはその契約の調印に 立ち会った。)

これらの 関連語 を状況に合わせて使い分けられるようになると、インドネシア語の表現がより繊細で豊かになりますね!

「見ない」はどう言う?対義語の表現

日本語の「見ない」のように、一言で「見る」の反対を表すインドネシア語の 対義語 は、基本的にありません。「見ない」と言いたいときは、動詞の前に否定を表す tidak を置く のが基本ルールです。

  • tidak melihat / tidak lihat: 見ない、見ません
    • 例:Saya tidak melihat ada pesan baru. (私は新しいメッセージが来ているのを 見ていません。)
    • 例:Dia berjalan cepat dan tidak lihat sekelilingnya. (彼は速く歩いていて、周りを 見ていませんでした。)
    • ※ 口語では tidak lihat の形もよく使われますが、文章や丁寧な会話では tidak melihat が一般的です。

ちなみに”まだ見ていない”という表現をしたい場合には、belum lihatといいます!

これは「lihat」に限らず、インドネシア語の動詞を否定形にする際の基本的なルール。「tidak + 動詞」の形で「〜しない」という意味になります。

ちなみに、「見るな!」と禁止したい場合は、否定の命令を表す jangan を使って jangan lihat と言います。

  • jangan lihat: 見るな
    • 例:Jangan lihat jawabannya dulu! (先に答えを 見るな!)

これで、「lihat」の 使い方 に関する コロケーション や 熟語、そして 類義語 や 対義語 といった 関連語 についてもバッチリですね!今回学んだことを、ぜひ実際のコミュニケーションで活かしてみてください。

例文でマスター!「lihat」を使ったインドネシア語フレーズ

「lihat」は日常会話から少し丁寧な場面まで、本当に色々なところで使われます。ここでは、簡単な例文からスタートして、実際の会話例まで、具体的な使い方をステップアップしながら見ていきましょう!それぞれの文法的なポイントも解説するので、あなたのインドネシア語学習にきっと役立つはずです。

基本の「lihat」を使った例文と文法ポイント

まずは、「lihat」を使った基本的な文の形からマスターしましょう。

例文1: シンプルな「見る」

Saya lihat kucing di jalan.
(サヤ リハット クチン ディ ジャラン)
  • 日本語訳: 私は道で猫を見ます(見ました)。
  • 文法ポイント:
    • これはインドネシア語の最も基本的な文の構造である SVO(主語 – 動詞 – 目的語) の形です。
    • Saya (私) = 主語 (S)
    • lihat (見る) = 動詞 (V) ※口語的な表現。文語や丁寧な場合は melihat がより一般的。
    • kucing (猫) = 目的語 (O)
    • di jalan (道で) は場所を示す副詞句です。
    • このように、見たものをそのまま伝えるシンプルな文で「lihat」が使えます。日常会話で非常によく使う形ですね。インドネシア語には基本的に時制による動詞の活用がないので、文脈や状況によって「見ます(現在)」や「見ました(過去)」どちらの意味にもなります。(過去を明確にしたい場合は kemarin (昨日) などの時間を表す言葉を加えます。)

例文2: 許可を求める「~してもいいですか?」

Boleh saya lihat menunya?
(ボレ サヤ リハット ムヌニャ?)
  • 日本語訳: メニューを見てもいいですか?
  • 文法ポイント:
    • Boleh (~してもよい) を文頭に置くことで、許可を求める丁寧な表現になります。
    • saya (私) が主語ですが、「Boleh ~?」の疑問文では、このように動詞 lihat の前に主語が来ることが一般的です。
    • menunya (そのメニュー) は menu (メニュー) に所有や特定を示す接尾辞 -nya (その~) がついた形です。
    • レストランやお店で何かを見たい時に使える、とても便利なフレーズです。より丁寧にしたい場合は、文頭に Permisi (すみません、失礼します) をつけると良いでしょう。

例文3: 命令・呼びかけの「見て!」

Lihat! Ada pelangi!
(リハット! アダ プランギ!)
  • 日本語訳: 見て!虹があるよ!
  • 文法ポイント:
    • 動詞の語幹 lihat をそのまま文頭に置くと、「見て!」という命令や呼びかけの意味になります。主語は省略されています。
    • Ada pelangi! は「虹があります!」という意味の感嘆文です。Ada は「~がある、いる」という意味の存在を表す動詞。
    • 友達や家族など、親しい間柄で何かを指し示したい時に使うインフォーマル(くだけた)表現です。

もっと自然に!会話で使われる「lihat」フレーズ

基本的な使い方がわかったところで、次は実際の会話で「lihat」がどのように使われるか、いくつかの会話例を見てみましょう。

会話例1: 経験を尋ねる

A: Kamu sudah lihat film itu?
(カム スダ リハット フィルム イトゥ?)
君、あの映画もう見た?

B: Belum. Bagaimana filmnya?
(ブルム。 バガイマナ フィルムニャ?)
まだだよ。どんな映画(だった)?

  • ポイント:
    • sudah lihat で「もう見た」という経験の有無を尋ねる表現になります。sudah は「すでに~した」という完了を表す助詞です。
    • Kamu (君、あなた) は友達同士など、親しい間柄で使われるインフォーマルな二人称です。
    • 映画やイベントなど、相手が何かを体験したかどうか聞きたい時に使える定番の会話パターンです。(ここでも sudah nonton の方がより一般的ですが、会話では sudah lihat もよく使われます。)

会話例2: 意見を求める「ちょっと見てみて」

A: Coba lihat baju ini. Cocok tidak untuk saya?
(チョバ リハット バジュ イニ。 チョチョッ ティダッ ウントゥッ サヤ?)
ちょっとこの服見てみて。私に似合うかな?
B: Wah, bagus! Coba saja!
(ワー、バグス! チョバ サジャ!)
わあ、いいね!試着してみたら! (直訳:試してみてよ!)

  • ポイント:
    • 前のセクションでも紹介した Coba lihat は、「試してみる」という意味の coba と lihat を組み合わせて、**「ちょっと見てみて」**と相手に軽く促すニュアンスになります。非常に便利な表現です。
    • Cocok tidak untuk saya? は「私にとって(untuk saya)似合う(cocok)かどうか(tidak)?」と意見を求めるフレーズ。「A tidak?」で「Aですか、違いますか?」という疑問形になります。
    • ショッピングの場面などで、友達にアドバイスを求めるときにぴったりの会話例ですね。

会話例3: 少し丁寧にお願いする

A: Permisi, Pak. Boleh saya lihat dokumennya sebentar?
(プルミシ、パッ。ボレ サヤ リハット ドクメンニャ スブンタール?)
失礼します、Pak(男性への敬称)。少し書類を拝見してもよろしいでしょうか?

B: Oh, silakan. Ini dia.
(オー、シラカン。イニ ディア。)
ああ、どうぞ。こちらです。

  • ポイント:
    • Permisi (失礼します) や敬称 Pak ( Bapak の略。目上の男性や知らない男性に対して使う。女性の場合は Bu (Ibuの略)) を使うことで、丁寧な印象になります。
    • 例文2でも出てきた Boleh saya lihat ~? (~を見てもいいですか?) を使っています。より丁寧に「拝見する」というニュアンスが出ます。
    • dokumennya (その書類) のように -nya をつけると、特定のものを指していることが明確になります。
    • sebentar (少しの間) を文末に加えると、「少しだけ」というニュアンスが加わり、より丁寧さが増します。
    • オフィスや公的な場面、お店などで、何かを見せてもらいたい時に使える使い方です。

いかがでしたか?
今回は、インドネシア語の基本動詞「lihat」を使った例文会話例を、文法ポイントも交えながらご紹介しました。

シンプルな文から、許可を求める丁寧なフレーズ、命令形、そして実際の会話で使える自然な表現まで、なんとなく「lihat」には様々な使い方があることが分かってきました!

これらの例文を参考に、ぜひ実際のインドネシア語学習会話の中で「lihat」を使ってみてくださいね!

理解度チェック!「lihat」に関するクイズで復習しよう

さて、ここまでインドネシア語の「lihat」について、意味や使い方、関連表現などを学んできましたね!
ちゃんと理解できたか、ここで 復習 のための 確認テスト に挑戦してみましょう! 📝

楽しみながら インドネシア語学習 の成果をチェック!全問正解目指して頑張ってくださいね♪ 💪


第1問:シチュエーションに合った「見る」を選ぼう!

問題:

友達と映画館で話題の新作を「観る」ことになりました。この場合の「観る」に最もぴったりなインドネシア語は次のうちどれでしょう?

(a) lihat
(b) nonton
(c) menatap
(d) melirik

正解と解説を確認する

正解: (b) nonton

解説:

正解は (b) nonton です! 👏

映画やテレビ番組、スポーツ観戦、コンサートなど、娯楽として時間をかけて何かを視聴する場合 は nonton (または接頭辞がついた menonton) を使うのが一般的です。

  • (a) lihat: これは最も基本的な「見る」ですが、映画鑑賞のような特定の状況では nonton の方がより自然です。
  • (c) menatap: これは「じっと見つめる」「凝視する」という意味。映画を観るというより、人の顔や一点を集中して見るときに使います。
  • (d) melirik: これは「横目で見る」「ちらっと盗み見る」という意味合い。映画館でスクリーンを横目で見続けるのは不自然ですよね。

「見る」の使い分け、しっかりマスターしていきましょう!


第2問:「ちょっと見せて!」をインドネシア語で言うと?

問題:

道で友人が何か面白いものを見つけたようです。「ねえ、ちょっと見せて!」と声をかけたい時、最も自然なインドネシア語表現はどれでしょう?

(a) Jangan lihat!
(b) Coba lihat!
(c) Lihat nanti.
(d) Perhatikan!

正解と解説を確認する

正解: (b) Coba lihat!

解説:

正解は (b) Coba lihat! です! 🎉

Coba は「試す」「〜してみる」という意味の単語です。lihat (見る) と組み合わせることで、「ちょっと見てみて」という意味になり、そこから転じて「ちょっと見せて!」というお願いのニュアンスで日常会話で非常によく使われます。気軽に使える便利なフレーズなので、ぜひ覚えてくださいね!

  • (a) Jangan lihat!: Jangan は禁止を表すので、「見るな!」「見ないで!」という意味になります。全く逆の意味ですね。
  • (c) Lihat nanti.: nanti は「後で」という意味なので、「後で見て」となります。すぐに見たい状況には合いません。
  • (d) Perhatikan!: これは perhatian (注意、注目) から派生した動詞で、「注目してください!」「注意して見て!」という意味です。先生が生徒に注意を促す時などに使われる、少しフォーマルな表現です。

Coba lihat! は本当に便利なので、どんどん使ってみましょう!


第3問:「lihat」の文法変化クイズ!

問題:

動詞の語幹である「lihat」に、能動態(~する)を示す接頭辞「me-」が付くと、どのような形になるのが正しいでしょうか? インドネシア語学習 の基本 問題 です!

(a) melihat
(b) menlihat
(c) menyihat
(d) melhat

正解と解説を確認する

正解: (a) melihat

解説:

正解は (a) melihat です! ✨

インドネシア語の接頭辞 me- は、後に続く語幹の最初の文字によって形が変化することがありますが、l, m, n, ny, ng, r, w, y で始まる語幹の場合、me- はそのまま付きます。

lihat は l で始まる単語なので、このルールに従って me- をそのまま付けます。
したがって、me- + lihat = melihat となります。

  • (b) menlihat, (c) menyihat: これらは me- が他の子音の前で変化するルール (例: tulis -> menulis) と混同しやすいですが、l の場合は変化しません。
  • (d) melhat: 単純に i が脱落してしまっています。このような変化はありません。

接頭辞の変化はインドネシア語学習のポイントの一つですが、ルールを覚えれば大丈夫!今回の 理解度チェック で lihat の変化はバッチリですね!


クイズ は以上です!皆さん、全問正解できましたか?
もし間違えてしまった 問題 があっても大丈夫です。解説をしっかり読み返して、lihat の意味や使い方を完全にマスターしましょう!これであなたも lihat 使いこなしマスターに一歩近づきましたね! 😉

【まとめ】「lihat」をマスターしてインドネシア語表現をもっと豊かに!

今回は、インドネシア語の基本的な動詞である「lihat」について、その意味、使い方、発音、関連表現、そして他の「見る」系動詞との使い分けまで、要約しながら詳しく解説してきました。クイズにも挑戦してみて、理解が深まったのではないでしょうか?

最後に、この記事の重要なポイントをまとめておきましょう。

  • 「lihat」は「見る」の基本中の基本: インドネシア語で「見る」を表現する上で最も頻繁に使われ、汎用性の高い動詞(の語幹)が「lihat」です。「目で何かを捉える」「視線を向ける」というコアな意味をしっかり押さえておくことが大切です。
  • 「見る」系動詞の使い分けが表現力アップの鍵: 「lihat」以外にも、nonton(観る)、menatap(見つめる)、memandang(眺める)、melirik(ちらっと見る)、menyaksikan(目撃する)など、様々な「見る」を表す単語があります。それぞれのニュアンスの違いを理解し、状況に応じて使い分けることで、より自然で表現豊かなインドネシア語になります。
  • 発音、文法、コロケーション、例文で実践的に学ぶ: 単語の意味だけでなく、正しい発音melihatなどの文法的な変化、coba lihatのようなコロケーション(よく使われる組み合わせ)、そして具体的な例文を通して学ぶことで、実際の会話で使える力が身につきます。

lihat」は、インドネシア語学習の初期段階で学ぶ非常に重要な動詞の一つです。今回の記事を通して、「lihat」についての理解が深まり、「なるほど!」「使ってみたい!」と思っていただけたら嬉しいです。

基本的な動詞を一つ一つ確実にマスターしていくことが、インドネシア語学習上達への一番の近道です。今回学んだ「lihat」を足がかりに、さらに多くの単語や表現を吸収して、インドネシア語の世界をどんどん広げていきましょう!応援しています! 😊

アプリで効率的にインドネシア語を覚えよう!

BINTANGOアプリは、日本語話者向けに特化したインドネシア語単語学習アプリです。

単語帳機能・辞書機能・翻訳機能・質問機能などの機能を備えています。

\ iOS版 BINTANGOのダウンロードはこちらから! /

\ Android版 BINTANGOのダウンロードはこちらから! /

インドネシア語学習 おすすめ書籍・参考書・辞書・問題集

実際、インドネシア語の勉強を始めたいのですが、、
とりあえず独学で勉強する上で、、どの参考者がいいのかなあ……。

ジョグジャ先生

今回は、著者自身の経験をふまえ、この質問にお答えさせていただきたいと思います。
インドネシア語学習のおすすめ書籍・参考書・辞書を紹介!

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

最後に

ジョグジャ先生

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こちらのブログでは、インドネシア関連のお役立ち情報をたくさん紹介しています!
ぜひこちらの記事もチェックしてみてください!

インドネシア語「lihat」の意味・使い方・読み方・例文・クイズまで徹底解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次