
インドネシア語の勉強、頑張っていますか?😊 日常会話で自分の気持ちを細やかに伝えられるようになると、コミュニケーションはもっと楽しく、深くなりますよね。



ところで、インドネシアの友達との会話やドラマの中で、「あ~もう!」とか「ちょっとイラっとする…」なんていう場面、ありませんか? 例えば、楽しみにしていた約束の時間に相手がなかなか来ない…なんていう、インドネシアあるあるの「ゴム時間(jam karet)」に遭遇した時とか!😅



そんな、日本語の「イライラする」「うんざりする」「もどかしい」といった、ちょっとネガティブだけど爆発するほどの怒りではない、ビミョーな感情。あなたはインドネシア語で「ちょっとイラっとした」その気持ち、うまく伝えられますか?
実は、そんな時にぴったりなのが、今回ご紹介するインドネシア語の「kesal(クサル)」という単語なんです。
この記事を読めば、
- 「kesal」が持つ様々な感情のニュアンス
- 具体的な使い方や例文
- ネイティブに近い自然な発音
- 文法的なポイントや関連語
などがしっかりと理解でき、あなたのインドネシア語表現がより豊かで自然なものになること間違いなし!インドネシア人の友達にも、「お、インドネシア語うまいね!」って褒められちゃうかもしれませんよ😉



さあ、一緒に「kesal」の世界を探求して、あなたのインドネシア語コミュニケーション能力をワンランクアップさせましょう!






「kesal」の基本的な意味とニュアンス:「marah」との違いも解説
「kesal」ってどんな気持ち?日本語と英語で見てみよう



まずは「kesal」がどんな気持ちを表すのか、日本語と英語の言葉を借りてイメージを掴んでみましょう。


「kesal」の日本語訳は?
「kesal」を日本語にすると、こんな言葉が当てはまります。
- イライラする
- うんざりする
- じれったい
- むしゃくしゃする
- しゃくにさわる
- もどかしい



日常生活で「あ〜もう、イライラする〜!」とか「ちょっとうんざり…」なんて思うこと、ありますよね?そんな、積もり積もった小さな不満や、思い通りにいかないことへのもどかしさを表現するのが「kesal」なんです。Weblioインドネシア語辞典などでも、「憤慨して」「うんざりして」「いやけがさして」「腹がたって」「じれったくて」といった意味が紹介されています。
「kesal」を英語で言うと?



英語にも「kesal」のニュアンスに近い単語がいくつかあります。それぞれの言葉が持つ微妙なニュアンスも一緒に見てみましょう。
- irritated: 軽い刺激や些細なことに対して感じる、ちょっとしたイライラ。「隣の席の人の貧乏ゆすりが気になってイライラする」のような感じです。
- annoyed: 誰かの行動や特定の状況が原因で、迷惑だと感じてイライラしたり、少々困惑したりする感情。「しつこいセールスにうんざりする」といった場面で使われます。
- fed up: 持続的な不満や繰り返し起こる嫌なことに対して、「もう我慢できない!」「飽き飽きした!」とうんざりしている状態。日本語の「もう、いい加減にして!」という気持ちに近いかもしれません。
- exasperated: 何度も同じことが繰り返されたり、努力しても状況が改善しなかったりして、しびれを切らしたり、あきれ返ったりするような強いイライラ感。「何度言っても子供が宿題をしないので、ほとほと困り果てた」というような、深い溜息がでるような感じです。



これらの英語のニュアンスを知ると、「kesal」が持つ感情の幅広さが少し見えてきませんか?単なる「怒り」とは違う、もっと複雑な感情を表しているのが特徴です。
ココが重要!「kesal」と「marah」はどう違うの?



インドネシア語で「怒り」を表す言葉として「marah(マラー)」もおなじみですよね。この「marah」は、日本語の「怒る」という言葉にかなり近い感覚で使えます。では、「kesal」と「marah」は、具体的にどう違うのでしょうか?この違いを理解することが、「kesal」を使いこなすための最大のポイントです!


特徴 | kesal (ケサル) | marah (マラー) |
---|---|---|
感情の強さ | 比較的弱い、我慢できる範囲の不快感 | 強い怒り、激しい感情 |
持続性 | 持続的、じわじわとしたイライラ、うんざり感 | 瞬間的、爆発的な怒り |
原因・対象 | 期待外れ、思い通りにいかないこと、些細なことの積み重ね、特定の誰かというより状況に対して使われることも多い | 明確な怒りの対象(人や出来事)、許せないこと、不正などに対して使われることが多い |
感情の質 | イライラ、うんざり、じれったさ、むしゃくしゃ、もどかしさ | 怒り、憤り、カッとなる感じ |
日本語の例 | 「また電車遅れてる…もううんざり」 「何度言っても直してくれない、じれったいなあ」 | 「約束を破られて激怒した」 「彼の裏切りにカッとなった」 |



一方、「marah」はもっと直接的で強い怒りの感情。「許せない!」「ふざけるな!」といった、瞬間的にカッとなるような激しい感情や、明確な対象への怒りを指します。不当な扱いを受けたり、誰かに裏切られたりした時など、はっきりとした理由があって込み上げてくる強い感情が「marah」です。







例えば、友達が待ち合わせに少し遅れてきて「もう、遅いなあ…(ちょっとイライラ)」と感じるのは「kesal」です。でも、もしその友達が何の連絡もなく2時間も遅刻してきて、さらに悪びれる様子もなかったら、それはもう「kesal」を通り越して「marah」(どうして連絡くらいくれなかったの!と怒る)になるかもしれませんね。



このように、感情の「温度」や「持続時間」、「原因」によって「kesal」と「marah」を使い分けるのがポイントです。インドネシア語の感情表現の豊かさを感じますね。
どんな時に「kesal」を使うの?具体的なシーンで見てみよう



では、実際にどんな場面で「kesal」が使われるのでしょうか?インドネシアの日常や、私たちが経験しそうなシチュエーションで見ていきましょう。
- 渋滞で進まない時:
「Aduh, macet lagi! Jadi kesal nih, nanti telat.」
(あー、また渋滞!イライラするなあ、これじゃ遅刻しちゃうよ。)- インドネシア、特にジャカルタなどの都市部では渋滞が日常茶飯事。そんな時はまさに「kesal」が募るシチュエーションです。約束の時間に間に合うかやきもきする気持ち、よく分かりますよね。
- 友達が待ち合わせに遅れてくるとき (jam karet):
「Dia janji jam 2, tapi sekarang sudah jam 3 belum datang juga. Kesal banget!」
(彼女、2時に約束したのに、もう3時になってもまだ来ない。すごくイライラする!)- インドネシアには「jam karet(ジャム カレットゥ)」=「ゴム時間」という言葉があるくらい、時間にルーズなことが…(笑)。悪気はないのかもしれないけれど、待たされる側としてはやっぱり「kesal」ですよね。この「jam karet」文化は、インドネシア語学習者が「kesal」を感じる代表的なシーンかもしれません。
- インターネットの接続が悪くて、動画が途切れ途切れな時:
「Internetnya lemot banget, nonton drama jadi putus-putus. Bikin kesal deh!」
(インターネットがすごく遅くて、ドラマ見てるのに途切れ途切れ。イライラする!)- 楽しみにしていたドラマやオンラインレッスンがスムーズに進まないと、本当に「kesal」です。特に大事なシーンで止まったりすると、思わず声が出ちゃいますよね。
- 何度も同じことを説明しているのに、なかなか理解してもらえない時:
「Sudah dijelaskan berkali-kali tapi dia nggak ngerti juga. Aku jadi kesal.」
(もう何回も説明したのに、彼ったら全然分かってくれない。じれったくなっちゃう。)- 一生懸命伝えているのに…という、もどかしさや、コミュニケーションがうまくいかない時のうんざり感も「kesal」で表現できます。
- 些細なミスが続いて、自己嫌悪に陥りそうな時:
「Hari ini salah terus deh kerjaanku. Kesal sama diri sendiri.」
(今日、仕事でミスばっかり。自分にうんざりする。)- 他人に対してだけでなく、期待通りにいかない自分自身に対しても「kesal」を使うことがあります。「なんでこんなこともできないんだろう…」と落ち込む気持ち、ありますよね。
- 楽しみにしていたカフェが臨時休業だった時:
「Yah, cafenya tutup hari ini! Padahal udah pengen banget ke sini. Kesal deh.」
(えー、今日カフェ休みなんだ!すごく来たかったのに。がっかりだよ。)- 期待が外れた時の軽い失望感や、やるせない気持ちも「kesal」で表せます。



いかがでしたか?「kesal」の基本的な意味や「marah」との違い、そして具体的な使われ方がイメージできたでしょうか。この微妙なニュアンスを掴んで、インドネシア語の表現力をさらに豊かにしていきましょう!日常生活のちょっとした「イラッ」や「うんざり」を「kesal」で表現できれば、インドネシア人の友達との会話ももっと自然になるはずですよ。
ネイティブ発音に近づく!「kesal」の正しい読み方



インドネシア語を勉強していると、「この単語、どうやって発音するんだろう?」と悩むこと、ありますよね。特に感情を表す言葉は、ニュアンスを伝えるためにも正しい発音が大切です。
「kesal」の発音記号とカタカナでの読み方
インドネシア語の単語には、残念ながら英語のように発音記号が必ずしも付いているわけではありません。そのため、ここではカタカナを使って、できるだけネイティブの発音に近い「kesal 読み方」をご紹介します。
「kesal」のカタカナでの発音は、一般的に以下の2つの読み方が考えられます。
- クサル
- ケサル



どちらかというと、「クサル」の方がよりネイティブの発音に近いと言われています。なぜなら、インドネシア語の「e」の音にはちょっとしたコツがあるからです。次に詳しく見ていきましょう。
「e」の音に注目!「エ」と「ウ」の中間音って?



インドネシア語の発音で、多くの日本人学習者がつまずきやすいのが「e」の音です。インドネシア語の「e」には、主に2種類の発音があるんです。
- 「エ」とはっきり発音する「e」 ([e]):日本語の「エ」とほぼ同じように、口を横に少し開いて発音します。
- 「ウ」と「エ」の中間のような曖昧な「e」(シュワー /ə/):口をあまり大きく開けず、力を抜いて「ア」と「ウ」と「エ」のどれともつかないような、弱く短く発音される音です。日本語にはない音なので、最初は少し戸惑うかもしれませんね。



「kesal」の最初の文字「ke」の 「e」は、この2番目の曖昧な母音(シュワー /ə/)で発音されるのが一般的です。
そのため、「ケ」とハッキリ発音するよりも、「ク」と「ケ」の間のような、少しぼかした「ク」に近い音になります。これが、「kesal」が「クサル」と聞こえる主な理由です。



もちろん、人によっては、あるいは言葉を強調したい時には「ケサル」とはっきり発音することもあります。まずは基本の「クサル」を意識しつつ、ネイティブスピーカーがどのように発音しているか、注意深く聞いてみるのが上達への近道ですよ。
アクセントはどこ?「kesal」のアクセントのヒミツ
「インドネシア語 アクセント」は、日本語の高低アクセントとは異なり、英語のように特定の音節を強く読む強弱アクセントに近いですが、そこまで強く意識されないことも多いです。
一般的なルールとして、インドネシア語のアクセントは、単語の後ろから2番目の音節に置かれることが多いと言われています。
「kesal」は「ke・sal」と2つの音節から成る単語ですね。このルールに従うと、最初の「ke」にアクセントが来るように思えます。
- ク・サル (「サル」をややはっきりと)
- または、全体を同じくらいの強さで「クサル」



このように、インドネシア語のアクセントは単語によって微妙に異なることがあるので、一つ一つの単語に触れるたびに確認していくのが大切ですね。
地域によって「kesal」の発音は変わる?
インドネシアはたくさんの島から成り立っていて、言葉にも地域ごとの方言や訛りがあります。じゃあ、「kesal」の発音も地域によって全然違うの?と心配になるかもしれませんが、安心してください。
「kesal」という基本的な日常単語に関しては、特に大きな地域差は報告されていません。
標準的なインドネシア語として、ここまで説明してきた「クサル」という発音を覚えておけば、インドネシアのどこへ行ってもスムーズに伝わるはずです。
もっとネイティブっぽく!「kesal」発音のコツ
最後に、よりネイティブに近い「kesal 発音」をマスターするための、いくつかのコツをお伝えします。
- 曖昧な「e」(シュワー /ə/)を意識する:これが一番のポイント!「ケ」とハッキリ言おうとせず、口の力を抜いて、軽く「ク」と「ケ」の中間のような音を出す練習をしてみてください。「あっ、これかな?」という感覚を掴むのが大切です。
- 「l」の音はしっかりと:「sal」の最後の「l」の音も、日本語の「ル」とは少し違います。舌先を上の歯茎の裏あたりにしっかりつけて「ル」と発音するイメージです。英語の「L」の発音が得意な方は、その感覚に近いかもしれません。
- なめらかにつなげて発音する:「ケ・サ・ル」と一つ一つの音を区切るのではなく、「クサル」と全体をなめらかにつなげて発音するように意識しましょう。



インドネシア人の友達や先生がいれば、ぜひ「kesalってどうやって言うの?」と聞いて、実際に発音してもらってくださいね。生の音を聞くのが、やっぱり一番の上達法です!オンラインの音声教材なども活用して、自信を持って「kesal」を使えるようになりましょう。
文法もマスター!「kesal」の品詞と語形変化
「kesal」の基本:主に形容詞
まず、「kesal」という単語そのものは、主に形容詞として使われます。「イライラした」「うんざりした」「むしゃくしゃした」といった感情や状態を表します。これが kesal の品詞 の基本形です。
- Saya kesal karena dia terlambat lagi.
(彼がまた遅刻したので、私はイライラしています。) - Aku kesal menunggu bus yang tidak kunjung datang.
(なかなか来ないバスを待っていてうんざりだよ。)



このように、主語(私、僕)がどんな状態かを説明する形でよく使われます。
語幹としての「kesal」
「kesal」は、さまざまな派生語を生み出す語幹(単語の元になる部分)でもあります。この語幹「kesal」に特定の接頭語や接尾語(まとめて接辞と呼びます)がつくことで、動詞や名詞に変化するんです。インドネシア語の単語力をアップさせる上で、この語幹と接辞の関係はとっても大切ですよ。


接頭語がついた場合:「kesal」から生まれる動詞たち
「kesal」に接頭語がつくと、主に動詞としての意味合いが強まります。
1. mengesalkan
:他動詞「~をイライラさせる、~をうんざりさせる」
語幹「kesal」に接頭語 meN-
と接尾語 -kan
がつくと、k
の音が脱落し(または吸収され)、mengesalkan
という他動詞になります。meN-
は、後ろに来る語幹の頭文字によって meng-
, men-
, meny-
, mem-
などに形を変える接頭語です。
この mengesalkan
は、「(何か・誰かが)~をイライラさせる」「~をうんざりさせる」という意味を表します。
- Sikapnya yang acuh tak acuh itu sangat mengesalkan.
(彼の無関心な態度は本当にイライラさせる。)acuh tak acuh
(アチュ タッ アチュ): 無関心な、そっけない
- Kemacetan lalu lintas di Jakarta setiap pagi sungguh mengesalkan.
(ジャカルタの毎朝の交通渋滞は本当にうんざりさせる。)kemacetan lalu lintas
(クマッチタン ラル リンタス): 交通渋滞
- Kebiasaan dia yang suka jam karet itu sering mengesalkan teman-temannya.
(彼の「ゴム時間」(時間にルーズな)癖は、よく友達をイライラさせます。)jam karet
(ジャム カレット): インドネシアで時間にルーズなことを指す表現。「ゴムのように伸びる時間」という意味です。時間に厳しい日本人にとっては、まさにmengesalkan
な文化かもしれませんね。
mengesalkan
を使うときは、「何が(主語)」「誰を(目的語)」イライラさせるのかを意識しましょう。


2. dikesalkan
:受動態「イライラさせられる、うんざりさせられる」
mengesalkan
の受動態の形が dikesalkan
です。接頭語 di-
は受動態を作る代表的なもので、「~される」という意味になります。
つまり dikesalkan
は、「(何かが)イライラさせられる」「(何かが)うんざりさせられる」「(何かが)不快に思われる」といった意味になります。
- Perilaku buruknya itu dikesalkan oleh banyak orang.
(彼の悪い態度は多くの人に不快に思われた。)perilaku buruk
(プリラク ブルッ): 悪い態度、素行不良
- Keterlambatan kereta api itu sangat dikesalkan para penumpang.
(その電車の遅延は乗客たちにひどくうんざりされた。)keterlambatan
(クテルランバタン): 遅延penumpang
(プヌンパン): 乗客
能動態の mengesalkan
で目的語だったものが、受動態の dikesalkan
では主語になる、という関係性を覚えておくと分かりやすいですね。


接尾語がついた場合:「kesal」から生まれる名詞
1. kekesalan
:名詞「イライラ、不満、うんざり感」
語幹「kesal」に接周辞(接頭語と接尾語がセットでつくもの) ke-an
がつくと、kekesalan
という名詞になります。ke-an
は形容詞や動詞を名詞化し、「~であること」「~の状態」「~という感情」といった意味を加える働きがあります。
この kekesalan
は、「イライラ(すること)」「不満」「うんざり感」といった感情そのものや、その状態を指します。
- Dia tidak bisa menyembunyikan kekesalannya.
(彼女はイライラを隠せなかった。)menyembunyikan
(ムニュンブニュイカン): 隠す
- Kekesalan saya memuncak ketika dia membatalkan janji di menit terakhir.
(彼がドタキャンした時、私のイライラは頂点に達した。)memuncak
(ムムンチャッ): 頂点に達する、ピークになるmembatalkan janji
(ムンバタルカン ジャンジ): 約束をキャンセルするmenit terakhir
(ムニット トゥラキール): 直前、土壇場(ギリギリになって、という意味ですね)
- Wajahnya menunjukkan kekesalan yang mendalam.
(彼の顔には深い不満が表れていた。)mendalam
(ムンダラム): 深い
kekesalan
を使うと、「イライラ」という感情を具体的に言葉で表現できます。


その他の派生形について
「kesal」の派生語として主に使われるのは、ここまで紹介した mengesalkan
(イライラさせる)、dikesalkan
(イライラさせられる)、そして kekesalan
(イライラ、不満)です。
インドネシア語の接辞は非常に多彩で、理論上はさまざまな組み合わせが考えられます。例えば、有名な「marah(怒る)」という感情を表す単語には、「pemarah(怒りっぽい人)」という「その性質を持つ人」を表す名詞の派生形があります。しかし、「kesal」の場合は、同様の理屈で「pengesal(イライラしやすい人)」のような単語は、あまり一般的ではありません。



ですので、インドネシア語学習のステップとしては、まずこの3つの主要な派生語「mengesalkan
」「dikesalkan
」「kekesalan
」をしっかりと覚え、例文ごとインプットするのがおすすめです。これらの kesal の語形変化 をマスターするだけでも、表現の幅がぐんと広がりますよ。



このセクションで紹介したように、「kesal」という一つの単語も、接辞がつくことで意味や働きが変わってきます。これは インドネシア語 文法 の面白さの一つであり、しっかり理解することで、より自然で豊かなコミュニケーションが可能になります。焦らず一つずつ、使い方を覚えていきましょうね!
表現力アップ!「kesal」の関連語(類義語・対義語)



インドネシア語で「イライラする」「むっとする」という気持ちを表す「kesal」。でも、日本語でも「イライラ」「ムカムカ」「うんざり」など、ニュアンスによって言葉を使い分けますよね。インドネシア語も同じです!
「kesal」の類義語:もっと細かくイライラを表現しよう!
「kesal」と似たような「イライラ」や「不快感」を表す言葉はいくつかあります。それぞれの言葉が持つ独特のニュアンスを理解して、状況や感情の度合いに合わせて使い分けられるようになりましょう。
1. jengkel
(むかつく、しゃくにさわる)
jengkel
は、「kesal」よりも少し強い不快感を表す時によく使われます。日本語の「むかつく」「しゃくにさわる」といった感情に近いですね。「kesal」が一時的な軽いイライラであるのに対し、jengkel
は個人的な感情がより強く伴うことが多いのが特徴です。誰かの言動に対して、カチンときたり、腹が立ったりするような場面で使ってみましょう。
- 「kesal」との違い: 「kesal」よりも怒りの度合いが少し強く、原因が特定の人物や出来事にはっきりしている場合に使いやすいです。
- 使い分けのポイント: 「あの人のあの言い方、本当に
jengkel
する!」のように、個人的な怒りや不満がこもっている時に。 - 例文:
- Aku jadi jengkel dengan sikapnya yang tidak sopan itu. (彼の失礼な態度に本当にむかついたわ。)
- Dia sering membuatku jengkel karena selalu terlambat. (彼、いつも遅刻するから、よく私をイライラさせるの。)
2. sebal
(うんざりする、嫌気がさす)
sebal
は、繰り返し起こることや、なかなか終わらない長引く状況に対して「もううんざり!」「嫌気がさす!」 と言いたい時にぴったりの言葉です。「kesal」が瞬間的なイライラを表すのに対し、sebal
は持続的な不快感や飽き飽きした気持ちを表します。
- 「kesal」との違い: 「kesal」よりも、諦めに似た「もういい加減にしてほしい」という気持ちが含まれます。
- 使い分けのポイント: 毎日同じようなことで注意されたり、いつまで経っても問題が解決しなかったりしてうんざりした時に。「またこの話?もう
sebal
だよ。」といった感じです。 - 例文:
- Aku sebal setiap hari mendengar keluhan yang sama. (毎日同じ愚痴を聞かされてうんざりするわ。)
- Macet lagi! Sebal deh, kapan sampai rumah ya? (また渋滞!もう嫌になっちゃう、いつ家に着くんだろう?) ← インドネシア名物「macet (渋滞)」に対する気持ちですね!
3. dongkol
((怒りを内に秘めて)憤慨する、はらわたが煮え繰り返る思い)
dongkol
は、強い不満や怒りを表に出せず、心の中に溜め込んでいる状態を表します。日本語の「憤慨する」「はらわたが煮え繰り返る思い」といった、内向的な強い怒りのニュアンスです。「kesal」や jengkel
が比較的表に出やすい感情なのに対し、dongkol
はもっと重く、静かに燃える怒りのイメージです。
- 「kesal」との違い: 「kesal」よりもはるかに強く、かつ表に出せない(または出さない)鬱積した怒りです。
- 使い分けのポイント: 理不尽な扱いを受けたけれど、立場上何も言えずにぐっとこらえている時など、内に秘めた強い怒りを感じる時に使います。「本当は言い返したいけど…」という気持ちが
dongkol
には込められています。 - 例文:
- Aku merasa dongkol karena diperlakukan tidak adil, tapi tidak bisa protes. (不公平な扱いを受けて憤慨したけど、抗議できなかったの。)
- Meskipun dia tersenyum, aku tahu dia merasa dongkol di dalam hatinya. (彼は笑っていたけど、心の中では憤慨しているのが分かったわ。)
4. geregetan
(じれったい、歯がゆい、もどかしい)
geregetan
は、他の「イライラ」系の単語とは少し毛色が異なり、何かをしたくてたまらないのにできない時や、他人の行動を見て「もう、なんでそうなるの!」とじれったく思う感情を表します。日本語の「じれったい」「歯がゆい」「もどかしい」といった気持ちですね。怒りというよりは、ヤキモキする感じです。
- 「kesal」との違い: 「kesal」が不快感や不満からくるイライラなのに対し、
geregetan
は期待通りにいかないことへの焦燥感や、もどかしさからくる感情です。時には、可愛らしいものや好きなアイドルなどを見て「きゃー!」と興奮するようなポジティブな意味で使われることもありますが、基本的には「イライラするほどじれったい」というニュアンスです。 - 使い分けのポイント: あと一歩で何かが達成できそうなのにできない時や、ドラマの展開にヤキモキする時などに。「早く結果が知りたいのに、なかなか教えてくれなくて
geregetan
する!」という感じです。 - 例文:
- Aku geregetan melihat dia main game, lambat sekali! (彼がゲームしてるの見てると、遅くてもどかしいわ!)
- Saking lucunya anak kucing itu, aku jadi geregetan ingin mencubitnya. (あの子猫、あまりにも可愛すぎて、思わずつねりたくなるくらいじれったいわ。) ← この場合はポジティブな「たまらない!」というニュアンスですね。
これらの類義語を使いこなせれば、あなたのインドネシア語での感情表現は格段に豊かになるはずです!
「kesal」の対義語:イライラと反対の気持ちも覚えよう!
イライラや不満を表す「kesal」とは反対の、ポジティブな感情を表す言葉も一緒に覚えておくと、コミュニケーションの幅がさらに広がりますよ。ここでは代表的な対義語をいくつか紹介します。
senang
(嬉しい、楽しい)- 何か良いことがあって心が満たされたり、楽しい気分になったりする時に使います。「プレゼントをもらって
senang
です。」
- 何か良いことがあって心が満たされたり、楽しい気分になったりする時に使います。「プレゼントをもらって


gembira
(喜んでいる、ウキウキしている)senang
よりも、もっと心が躍るような、活気のある喜びを表します。「合格してgembira
で飛び跳ねたい気分!」
puas
(満足している)- 何かに対して十分に満たされた状態、納得している状態を表します。「この料理の味にはとても
puas
しています。」
- 何かに対して十分に満たされた状態、納得している状態を表します。「この料理の味にはとても
lega
(ほっとした、安心した)- 心配事や問題が解決して、肩の荷が下りたような安堵感を表します。「試験が終わってやっと
lega
しました。」
- 心配事や問題が解決して、肩の荷が下りたような安堵感を表します。「試験が終わってやっと



これらの言葉も、日常会話でよく使われるインドネシア語単語です。「kesal」な時もあれば、senang
な時もある。いろいろな感情を表す言葉を覚えて、インドネシア語でのコミュニケーションをもっと楽しんでくださいね!
もっと自然に!「kesal」とよく一緒に使われる言葉(コロケーション)



インドネシア語で「kesal」という感情をスムーズに表現できるようになるには、よく一緒に使われる言葉の組み合わせ、いわゆる「コロケーション」を覚えるのが近道です。「kesal」を使った自然なインドネシア語 フレーズをマスターして、あなたのインドネシア語表現をもっと豊かにしましょう!
1. merasa kesal
(イライラを感じる)
「イライラするなぁ」「ちょっとムッとする」といった、心の中でイライラを感じている状態を表す基本的な表現です。「merasa」は「~と感じる」という意味の動詞なので、まさに「イライラを感じる」というニュアンスになります。
- 例文1:
- インドネシア語: Aku merasa kesal karena dia tidak datang tepat waktu.
- 日本語訳: 彼が時間通りに来なかったので、イライラしちゃった。
- 例文2:
- インドネシア語: Saya merasa kesal ketika internet di kafe sangat lambat.
- 日本語訳: カフェのインターネットがすごく遅いとイライラします。
2. membuat kesal
/ bikin kesal
(イライラさせる)
誰かや何かが原因で「イライラさせられる」と言いたいときに使う表現です。「membuat」も「bikin」も「~させる」「~にする」という意味ですが、「bikin」の方が少しくだけた話し言葉でよく使われます。
- 例文1:
- インドネシア語: Sikapnya yang tidak sopan itu membuatku kesal.
- 日本語訳: 彼の失礼な態度が私をイライラさせた。
- 例文2:
- インドネシア語: Macet parah di Jakarta pagi ini benar-benar bikin kesal!
- 日本語訳: 今朝のジャカルタのひどい渋滞は本当にイライラさせる!
- ワンポイント:インドネシア名物(?)の渋滞(macet)は、確かにイライラの原因になりやすいですよね。
3. kesal dengan / pada / terhadap + [人・事]
(~にイライラする)
「誰々にイライラする」「何々にイライラする」と、イライラの対象を具体的に示したいときに使います。「dengan」「pada」「terhadap」はどれも「~に対して」という意味で、大きな意味の違いはありませんが、「dengan」や「pada」が人や具体的な物事に対して使われることが多いのに対し、「terhadap」はもう少し広い範囲の事柄や抽象的なことにも使えます。
- 例文1:
- インドネシア語: Aku kesal dengan pelayanan di toko itu.
- 日本語訳: あの店のサービスにイライラしたわ。
- 例文2:
- インドネシア語: Dia kesal pada temannya yang selalu berbohong.
- 日本語訳: 彼女はいつも嘘をつく友達にイライラしている。
- 例文3:
- インドネシア語: Rina kesal terhadap kebiasaan adiknya yang suka menunda-nunda pekerjaan.
- 日本語訳: リナは、仕事を先延ばしにする妹の癖にイライラしている。
- ワンポイント:インドネシアの「jam karet(ゴム時間)」という言葉があるように、時間にルーズなことに対してイライラする場面もあるかもしれませんね。
4. kesal sekali / banget
(とてもイライラする)
イライラの度合いが強いことを伝えたいときに、「sekali」や「banget」を「kesal」の後ろにつけます。「sekali」は「とても」、「banget」は「すごく、めっちゃ」といった感じで、より口語的な強調表現です。
- 例文1:
- インドネシア語: Aku kesal sekali karena sudah menunggu lama tapi pesananku belum datang juga.
- 日本語訳: もう長いこと待ってるのに注文したものが全然来なくて、すごくイライラする!
- 例文2:
- インドネシア語: Dia kesal banget karena salah naik kereta.
- 日本語訳: 彼女、電車を乗り間違えちゃって、めっちゃイライラしてたよ。
5. jangan kesal
(イライラしないで)
相手がイライラしているときに、「イライラしないで」「落ち着いて」となだめるフレーズです。「jangan」は「~しないで」という禁止を表します。
- 例文1:
- インドネシア語: Jangan kesal dulu, mungkin ada alasan kenapa dia terlambat.
- 日本語訳: まあまあイライラしないで、彼が遅れたのには何か理由があるのかもしれないよ。
- 例文2:
- インドネシア語: A: “Ujiannya susah banget, aku pasti gagal!” B: “Jangan kesal, coba lagi nanti ya.”
- 日本語訳: A:「テストすごく難しかった、絶対落ちたよ!」 B:「イライラしないで、また次頑張ろうね。」
6. wajahnya tampak kesal
(彼の/彼女の顔はイライラしているように見える)
相手の表情からイライラしている様子がうかがえるときに使います。「wajahnya」は「彼の/彼女の顔」、「tampak」は「~のように見える」という意味です。
- 例文1:
- インドネシア語: Wajahnya tampak kesal setelah menerima telepon itu.
- 日本語訳: その電話を受けた後、彼の顔はイライラしているように見えた。
- 例文2:
- インドネシア語: Kenapa wajahmu tampak kesal? Ada masalah?
- 日本語訳: どうしてそんなにイライラした顔してるの?何かあった?



これらのkesal コロケーションを覚えておくと、インドネシア人との会話で「あ、今イライラしてるな」と相手の気持ちを察したり、自分の「ちょっとしたイライラ」を上手に伝えたりするのに役立ちます。ぜひ実際の会話で使ってみてくださいね!
会話で使える!「kesal」を使った実践的な例文集



インドネシア語の「kesal」、意味やニュアンスは分かったけれど、実際にどうやって使えばいいの?と悩んでいるあなたへ。このセクションでは、「kesal」を使った実践的な例文をたくさん紹介します!
簡単な例文(短い文章)
まずは、基本的な「kesal」の使い方を短い例文で見ていきましょう。構文や文法的なポイントも一緒に解説するので、しっかりチェックしてくださいね。
例1: 長時間待ってイライラ!
- 例文:
Saya kesal menunggu lama.
- 日本語訳: 私は長時間待ってイライラしています。
- 構文解説:
Saya
(私 – 主語S) +kesal
(イライラする – 述語V/形容詞Adj) +menunggu lama
(長時間待つこと – 目的語O/理由)。kesal
は「~でイライラする」のように、理由を伴うことが多いです。この文ではmenunggu lama
がイライラの理由ですね。
- 文法的なポイント: この文の
kesal
は感情を表す形容詞として使われています。インドネシア語の形容詞は、日本語のように活用がなく、そのまま主語の後ろに置かれることが多いです。




例2: 計画がダメになってうんざり…
- 例文:
Dia kesal karena rencananya gagal.
- 日本語訳: 彼は計画が失敗したのでうんざりしています。
- 構文解説:
Dia
(彼/彼女 – 主語S) +kesal
(うんざりしている – 述語V/形容詞Adj) +karena rencananya gagal
(なぜなら彼の計画が失敗したから – 理由を表す節)。 - 文法的なポイント:
karena
は「なぜなら~だから」という理由を表す接続詞です。karena
の後には、主語と述語のある「文」が続くことが多いのがポイント。この例文ではrencananya
(彼の計画が)gagal
(失敗した) という文が続いています。


例3: 騒音で眠れなくてイライラ…(日常生活)
- 例文:
Aku kesal tidak bisa tidur karena suara berisik.
- 日本語訳: 騒音で眠れなくてイライラする。
- 構文解説:
Aku
(私 – 主語S) +kesal
(イライラする – 述語V/形容詞Adj) +tidak bisa tidur
(眠れないこと – 理由) +karena suara berisik
(騒音が原因で – 原因の詳細)。kesal
の直接的な理由はtidak bisa tidur
(眠れないこと) で、その眠れない原因がsuara berisik
(騒音) という構造です。
- 文法的なポイント:
Aku
はSaya
よりもくだけた「私」の言い方で、友達同士などでよく使われます。karena
でさらに理由を詳しく説明していますね。
例4: 上司の指示がコロコロ変わって、もうウンザリ!(お仕事場面)
- 例文:
Saya kesal dengan instruksi atasan yang selalu berubah-ubah.
- 日本語訳: いつも変わる上司の指示にうんざりしています。
- 構文解説:
Saya
(私 – 主語S) +kesal
(うんざりしている – 述語V/形容詞Adj) +dengan instruksi atasan yang selalu berubah-ubah
(いつも変わる上司の指示に – 対象)。 - 文法的なポイント:
dengan
は「~に対して」「~について」という意味で、kesal
の感情が向かう対象を示すのに使えます。yang
は関係代名詞で、instruksi atasan
(上司の指示) を詳しく説明しています。
例5: バスがなかなか来なくてイライラ!(旅行中)
- 例文:
Kami kesal busnya tidak datang-datang.
- 日本語訳: 私たちはバスがなかなか来なくてイライラしています。
- 構文解説:
Kami
(私たち – 主語S) +kesal
(イライラしている – 述語V/形容詞Adj) +busnya tidak datang-datang
(バスがなかなか来ないこと – 理由)。 - 文法的なポイント:
datang-datang
のように動詞を繰り返す形は、「なかなか~しない」「繰り返し~する」といったニュアンスを表します。この場合は「なかなか来ない」ですね。
リアルな実際の会話の実例・使用例(A・Bの対話形式)
次に、実際の会話で「kesal」がどのように使われるかを見ていきましょう。友達同士の会話や、ちょっと困った状況など、よりリアルな場面を想定してみました。自然な口語表現にも注目してみてくださいね!
会話例1: ネットが遅くてイライラ!(友達同士の会話)
- 状況設定: 友達の家で一緒に動画を見ようとしているが、インターネットが遅くてなかなか再生されない。
- 会話:
- A:
Kamu kenapa? Kelihatannya kesal.
- B:
Iya nih, internetnya lambat sekali. Jadi kesal aku.
- A:
Oh, sabar ya. Coba aku restart modemnya.
- A:
- 日本語訳:
- A: どうしたの?なんだかイライラしてるみたいだけど。
- B: うん、そうなの。インターネットがすごく遅くて。だからイライラしちゃって。
- A: あら、ちょっと待っててね。私がモデムを再起動してみるよ。
- 解説:
nih
は口語でよく使われ、「~だよ」「~なの」といったニュアンスを加えます。Jadi kesal aku
はAku jadi kesal
(私はイライラするようになった) と同じ意味ですが、口語では語順が入れ替わることがあります。強調したい言葉を先に言う傾向があります。sabar ya
は「我慢してね」「辛抱してね」と相手をなだめる優しい一言です。
会話例2: 約束の時間に友達が来ない…(旅行中の待ち合わせ)
- 状況設定: インドネシア人の友達とカフェで待ち合わせ。約束の時間から20分過ぎてもまだ来ない。
- 会話:
- A:
Aduh, dia belum datang juga ya? Aku sudah mulai kesal nih.
- B:
Mungkin dia terjebak macet. Di sini kan biasa "jam karet".
- A:
Iya sih, tapi kan sudah janji jam segini. Kesel deh nungguin.
- A:
- 日本語訳:
- A: あーあ、彼まだ来ないね?私、もうイライラし始めてきたよ。
- B: たぶん渋滞に巻き込まれてるんじゃないかな。ここでは「ゴム時間」が普通だからね。
- A: そうだけどさ、でもこの時間に約束したじゃない。待つの、うんざりだよ。
- 解説:
Aduh
は「あら」「まあ」「しまった」など、軽い驚きや落胆を表す感嘆詞です。ya?
は文末につけて「~だよね?」と確認したり、同意を求めたりするニュアンス。"jam karet"
(ゴム時間) は、インドネシアで時間にルーズなことを指す有名な表現。約束の時間通りに物事が進まないことも多く、これを知っておくと、イライラも少しは和らぐ…かもしれません(笑)。deh
は強調や、ちょっとした不満、諦めのニュアンスを表すのに使われます。Kesel deh
で「もう、うんざり!」という気持ちがよく出ていますね。(Kesel
はkesal
の口語的な発音・表記です)
会話例3: 文法が難しくてうんざり…(インドネシア語学習中)
- 状況設定: インドネシア語のクラスの後、難しい文法にうんざりしている友人。
- 会話:
- A:
Pelajaran tadi susah banget ya? Aku sampai pusing.
- B:
Iya, setuju! Terutama bagian tata bahasa itu, bikin kesal aja.
- A:
Sama! Tapi jangan nyerah ya, kita pasti bisa kok.
- A:
- 日本語訳:
- A: さっきの授業、すごく難しかったよね?私、頭痛くなっちゃった。
- B: うん、同感!特にあの文法のところ、イライラするだけだよ。
- A: 私も!でも諦めないでね、私たちならきっとできるって。
- 解説:
banget
はsekali
と同じ「とても」「すごく」という意味の口語表現です。bikin kesal aja
は「イライラさせるだけ」「うんざりさせるだけ」という意味。bikin
はmembuat
(作る、させる) の口語形です。aja
はsaja
(だけ) の口語形。kok
は文末につけて「~だよ」「~だからね」と、相手に安心感を与えたり、自分の意見を強調したりするニュアンスです。



これらの例文や会話例を参考に、あなたも「kesal」を上手に使ってみてくださいね!最初は少し勇気がいるかもしれませんが、実際に使ってみることで、より自然なインドネシア語の表現が身につきますよ。
実力試し!「kesal」の理解度チェッククイズ(3問)
問題1:意味の理解
問題文:「kesal」という単語が表す主な感情として、最も適切なものは次のうちどれですか?
(A) 大きな喜び
(B) 深い悲しみ
(C) 軽いイライラやうんざり感
(D) 強い恐怖
正解と解説を確認する
正解: (C) 軽いイライラやうんざり感
解説:
「kesal」は、日本語の「ムッとする」「うんざりする」「じれったい」といった感情に近い言葉です。何か思い通りにいかないことがあったり、些細なことで不快な気持ちになったりするときに使われます。
- (A) 大きな喜び: これは「senang sekali」や「gembira」などが使われます。「kesal」とは正反対の感情ですね。
- (B) 深い悲しみ: これは「sedih sekali」や「berduka」などが適切です。「kesal」は悲しみとは異なります。
- (C) 軽いイライラやうんざり感: これが正解です。「kesal」は、爆発するような怒り(marah)ではなく、持続的でジワジワとくるような不快感や、ちょっとしたイライラ、うんざりした気持ちを表します。例えば、友達が約束の時間に少し遅れてきた時や、Wi-Fiの調子が悪くてイライラする時などに使えます。
- (D) 強い恐怖: これは「takut sekali」や「ngeri」などが使われます。「kesal」は恐怖とは異なる感情です。
問題2:使い方の理解
問題文:次の( )に最も適切な単語を選びなさい。
「Dia ( ) karena sudah menunggu pacarnya selama satu jam.」(彼はガールフレンドを1時間も待ったのでイライラしている。)
(A) senang
(B) kesal
(C) sedih
(D) takut
正解と解説を確認する
正解: (B) kesal
解説:
この例文は、「ガールフレンドを1時間も待った」という状況から、話し手がどのような感情を抱いているかを推測する問題です。長時間待たされるというのは、一般的にイライラやうんざり感を引き起こす状況ですよね。
- (A) senang (嬉しい): 1時間も待たされて嬉しい、というのは通常考えにくいですね。そのため不適切です。
- (B) kesal (イライラする、うんざりする): これが正解です。長時間待たされたことによる不快感、イライラ、うんざりした気持ちを表すのに「kesal」はぴったりです。インドネシアでは時間にルーズなことを「jam karet(ゴム時間)」と言ったりしますが、まさにそんな状況で感じるのが「kesal」かもしれません。
- (C) sedih (悲しい): 待たされて悲しい、という可能性もゼロではありませんが、文脈から最も自然なのはイライラやうんざり感でしょう。
- (D) takut (怖い): 待っている状況で恐怖を感じるというのは、この文脈では考えにくいですね。
問題3:類義語とのニュアンスの違い
問題文:「kesal」と「marah」のニュアンスの違いについて、最も適切な説明はどれですか?
(A) 「kesal」は「marah」よりも強い怒りを表す。
(B) 「kesal」は一時的な軽い喜びを、「marah」は深い悲しみを表す。
(C) 「kesal」は持続的な軽い不快感やうんざり感を表し、「marah」はより強い、時には爆発的な怒りを表す。
(D) 「kesal」と「marah」は全く同じ意味で使われる。
正解と解説を確認する
正解: (C) 「kesal」は持続的な軽い不快感やうんざり感を表し、「marah」はより強い、時には爆発的な怒りを表す。
解説:
「kesal」と「marah」はどちらもネガティブな感情を表しますが、その強さや性質に違いがあります。
- (A) 「kesal」は「marah」よりも強い怒りを表す。: これは逆です。「marah」の方が一般的に強い怒りを指します。
- (B) 「kesal」は一時的な軽い喜びを、「marah」は深い悲しみを表す。: どちらも感情の種類が間違っています。「kesal」は不快感、「marah」は怒りを表します。
- (C) 「kesal」は持続的な軽い不快感やうんざり感を表し、「marah」はより強い、時には爆発的な怒りを表す。: これが正解です。「kesal」は、例えば「またこの書類間違ってる…もう、うんざり」というような、比較的軽度で、内向的、持続的なイライラや不満に使われます。一方、「marah」は「信じられない!どうしてそんなことするの!」とカッとなるような、より感情的で強い怒りを指します。
- (D) 「kesal」と「marah」は全く同じ意味で使われる。: ニュアンスが異なるため、これは誤りです。使い分けができると、より自然なインドネシア語表現に近づけますよ。



いかがでしたか?「kesal」について、より深く理解できたでしょうか。クイズで間違えてしまったところも、解説を読んでしっかり復習してくださいね!
まとめ:「kesal」を使いこなして、インドネシア語の感情表現を豊かに!



ここまでインドネシア語の「kesal」について、意味やニュアンス、使い方、関連表現まで詳しく見てきましたね。本当にお疲れ様でした!
この記事で学んだ「kesal」の重要ポイントを最後におさらいしましょう。
- 「kesal」の基本的な意味: 「イライラする」「うんざりする」「じれったい」といった、怒り(marah)よりも少し軽めの、でもジワジワと続く不快な感情。
- ニュアンス: 単なる不快感だけでなく、期待外れや思い通りにいかないことへのもどかしさ、我慢の限界に近い不満も表現できる、とっても便利な言葉です。
- 使い方: 友達が約束の時間に大幅に遅れてくるとき(インドネシアの「jam karet(ゴムの時間)」文化を思い出しますね!)、何度も同じ説明をしても理解してもらえないときなど、日常の「あ〜もう!」と言いたくなるような場面で活躍します。
- 関連語との違い: 「sebal」や「jengkel」といった似た言葉もありますが、「kesal」は特にその持続性や、内面に溜まっていくような不満のニュアンスを伝えやすいのが特徴でしたね。
「kesal」という一つの言葉を深く理解し、使いこなせるようになることは、あなたのインドネシア語 感情表現 学習において、とても大きな一歩です。
この「kesal」をマスターすることで、あなたはきっとこんないいことがあるはずです。
- より細やかな感情表現が可能に: 今まで「marah(怒っている)」と一言で表していたかもしれない感情も、「kesalだよ~」と伝えることで、「ちょっとイライラしてるんだ」「少しうんざりしてるの」といった、より細やかで正確なニュアンスを表現できるようになります。
- インドネシア人とのコミュニケーションがより円滑に: 相手が「kesal」を使っているときに、その背景にある感情を理解できれば、より深い共感が生まれます。また、あなたが「kesal」を上手に使うことで、相手に誤解を与えることなく、自分の気持ちを伝えられるようになり、コミュニケーションがもっとスムーズになるでしょう。
「kesal」を理解できたあなたは、もうインドネシア語の感情表現の扉を一つ開けたようなものです。素晴らしいですね!
ぜひ、この調子で「senang(嬉しい)」「sedih(悲しい)」「kaget(びっくりした)」など、他の豊かな感情表現も学んでみてください。色々な感情の言葉を知ることで、インドネシア語での会話はもっとカラフルで、もっと楽しくなるはずです。




今回の「kesal まとめ」が、あなたのインドネシア語学習のモチベーションアップに繋がり、そしてインドネシアの人々との心温まる交流の一助となれば、とても嬉しいです。
これからも楽しくインドネシア語の学習を続けて、素敵な発見をたくさんしてくださいね。応援しています!


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