インドネシアでの会社設立の際にKBLIというものが必要と聞いたのですが、KBLIについて教えてください。
インドネシアで会社設立をする上では、まず会社の種別、会社名、KBLIの選択、住所が必要です。
今回はKBLIについて詳しく紹介いたします。
KBLIとは?
インドネシアで会社を設立する際に必要な「KBLI」とは、「Klasifikasi Baku Lapangan Usaha Indonesia(インドネシアの標準産業分類)」の略称です。
KBLIは、インドネシア統計局(BPS)が定めた統一的な産業分類コードであり、会社の主な業務や事業活動を特定するために使用されます。
KBLIコードは、新たに会社を設立する際に必要な登記手続きやビジネスライセンスの申請に使用されます。
また、会社の業種や業界を明確にするために、法律上も重要な役割を果たします。インドネシアの法律では、会社が自社の業務をKBLIコードに基づいて適切に記載し、遵守することが求められています。
KBLIコードは4桁または5桁の数字から構成され、各コードは特定の産業分野を表しています。例えば、製造業、サービス業、建設業など、幅広い業界がKBLIによって区分されています。
会社は自社の業務内容に最も適したKBLIコードを選択し、申請や登記の際に提出することで、正確な情報を提供することが重要になります。
インドネシアで会社を設立する場合は、適切なKBLIコードを選択し、ビジネス活動を正確に反映させることが重要です。また、KBLIコードは会社の業績評価や統計データの収集にも使用されるため、正確な情報提供が会社の信頼性向上にもつながります。
会社設立時には、KBLIコードの選択が一つの重要なステップとなります。
正確なKBLIコードを選択することで、会社の業務内容が明確になり、適切なビジネスライセンスの申請や法的手続きが円滑に進められるでしょう。
インドネシアのビジネス環境において、KBLIコードの理解と正確な選択は、会社の成功に向けて重要なステップとなることを忘れないでください。
会社設立時のKBLIの選択手順(実際の例)
会社設立時におけるKBLIコードの選択手順を実際の例をもとに紹介します。
予定している事業内容を伝えて、必要な(申請しておくべき)KBLIコードを探してもらう。
KBLIコードの候補リストをNotarisで作成してもらいます。
KBLIコードの候補リストに対して、自分の事業においての重要度をつけます。
KBLIごとにリスクが定められています。以下後述の”KBLIの業種別リスクについて”を参照。
KBLIコードの候補リストから漏れがないか確認します。
KBLIについては以下のサイトで検索することが可能です。
KBLIコードのリスクと自身の事業における重要度と照らし合わせ、会社登記に該当するKBLIコードを選択するか選定していきます。
KBLIの調べ方
例) Penerjemah(翻訳者)で検索
KBLIの概要とKBLIのリスクを確認します。
事業者の規模によっても、リスクは異なります。
KBLIの業種別リスクについて
以下はインドネシア政府公式の業種別リスクについての説明資料の一部を抜粋したものです。
リスクが高ければ、必要な書類や許可が増え、手続きのプロセスが長くなります。
リスク種別 | 申請に必要なもの |
---|---|
リスク低 (Risiko Rendah) | – NIB(事業者識別番号) |
リスク中低 (Risiko Menengah Rendah) | – NIB(事業者識別番号) – 自己申告形式の証明書 |
リスク中高 (Risiko Menengah Tinggi) | – NIB(事業者識別番号) – 地方政府に認証された証明書 |
リスク高 (Risiko Tinggi) | – NIB(事業者識別番号) – 地方政府の許可 – 地方政府に認証された証明書 |
NIB とは
NIB(Nomor Induk berusaha)は、政府機関が発行する事業者のID(事業者識別番号)です。
NIBを取得した事業者は、それぞれの事業分野に応じて、事業許可や商業・営業許可を申請することができます。このNIBは13桁の数字で構成され、電子署名も記録され、セキュリティが施されています。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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