ジャムウって漢方薬のことですよね?
でも実際に”ジャムウって何?”と聞かれるとあまり詳しく説明できないかも……
それに2,3回しか飲んだことなくて……
なんだか苦い独特な味だなという印象……
そんなあなたに知れば知るほど好きになってしまうジャムウの沼にハマってしまう、そんなおすすめの本があるんです!
『ジャムウの物語 インドネシアに伝わる美と健康の遺産』
インドネシアに行くと摩訶不思議な飲み物ジャムウに出会います。人々は美と健康のためにジャムウを家庭の薬箱として愛用しています。またジャムウはインドネシアの人々の人生哲学でもあります。摩訶不思議なジャムウとは何か-を豊富なイラストとやさしい言葉で解説しています。本書は日本語版では初めてとなるインドネシア女性による書下ろしを翻訳したものです。
ジャムウは、インドネシア人の日々の生活の一部となってきました。そして、その存在は、今や「近代的」な飲み物と並び比べられるようになり始めています。本書は、過去の知恵を受け継ぎ、これから訪れる時代の健康と幸せのために、それを保存していくという精神で作られています。
感想
世界に存在する植物の種類は、約40,000種あります。
そのうち、なんと約30,000種がインドネシアに生育しています。
つまりインドネシアは、世界一の植物資源大国なんです。
そんな植物資源大国インドネシアで昔から、植物の根・根茎・幹(樹皮)・葉・花・果実・果実の皮・種子を調合品がジャムウ。
この本で初めて知ったのが、ジャムウというのは、飲み物だけでなく、塗って使う塗り薬のようなものがあったり、ヘアオイルの役割で使うものがあったりと様々な種類があるようです。
このように、この本を通して、ジャムウのことについて詳しく知ることができます。
ジャムウの歴史、ジャムウの効能、ジャムウのレシピ、ジャムウの理念、ジャムウと企業の関わりなど
ページ数はそれほど多くなく2時間もあれば読み終えてしまう内容ですが、分かりやすく簡潔に網羅的にまとめられている一冊です。
ぜひ、ジャムウのことについてもっと詳しく知りたいという方は、この本を手にとって見てください。
Kindleで読むことができます。
著者: Nova Dewi Setuabudi
ノファ・デヴィ・スティアブディ (Nova Dewi Setuabudi)
1975年10月22日生まれ。
東ジャワ州スラバヤ市出身。
フラテラン高校卒業後、ウーロンゴン大学(オーストラリア)マーケティング学部卒業、ニューサウスウェールズ大学院(オーストラリア)国際ビジネス学科卒業後、北京言語文化大学で学ぶ。
シドニーやスラバヤでの経験を経て、2012年からジャカルタで様々な企業の共同経営者として活躍している。
2012年夫であるウィ・マトヴァニ氏とともにジャカルタでカフェ「Suwe Ora Jamu(スウェ・オラ・ジャムウ)」を開業。現代人でも親しみやすいジャムウドリンクなどの提供とともにワークショップを主宰。インドネシア国内だけでなく世界でジャムウの普及に取り組んでいる。
本に出てくる関連施設・商品
レストラン Suwe Ora Jamu
著者のNovaさんが経営しているジャムウと軽食のカフェ。
ワークショップも行っているようで、日本人の駐在員妻さんなど、海外駐在員妻さんが多く参加されているそうです。
そのこともあり、日本語での説明を用意したり、まさしく本書の製作にも繋がったとのことです。
トラック アンギン (Tolak Angin) | Sido Muncul
本書の中でも紹介されている”トラック アンギン”という名前のJamuを製造している会社Sido Muncul。
このトラックアンギンは、どの家庭にも必ず常備しているといっても間違いではないほど、インドネシアに広く普及しています。
読者の声
ジャムゥに興味があり
ジャムゥについてかかれた本は全部買ってますがとりわけこれは読みやすく
インドネシア人によってかかれたことでさらに
その素晴らしさを率直に素直に伝わります。
ますますジャムゥが好きになりました。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
僕自身もジャムウって何か掴めない存在だなと感じていました。
しかし、この本を通して、ジャムウの歴史やジャムウの大まかな種類、そして普段どのようにして飲むのか?、インドネシア人の生活とどのように密接に繋がっているのか?そんなことを知ることができました。
気になる方は↓こちらのジャムウの基本8種セットをぜひ試してみてください。
今後はスーパーなどでジャムウを見かけたら、ちょっと手にとってしまいそうです。
ちなみにこちら↓は、個人的におすすめしたいおしゃれなジャムウ専門店です。
当ブログでは、他にもインドネシアに関連した記事を多く発信していますので、ぜひ他の記事も見てみてください。